子育て情報『ASD息子の長所って…どこ!?「短所は裏を返せば長所に」ならない?トラブルの多いわが子を観察してみたら』

2022年11月21日 06:15

ASD息子の長所って…どこ!?「短所は裏を返せば長所に」ならない?トラブルの多いわが子を観察してみたら

ですが、子どもと接していると「こだわりは強いが粘り強くはない」というケースも結構あるのではないかと感じます。

ほかにも「完璧主義だけど責任感は強くない」「マイペースにやりたがるが、特に丁寧ということもなく作業が雑」など、一般的にセットとされるはずの「短所は長所でもある」が通用しないことも多いような気がします。


「裏を返せば」は、見方を変えるヒントの一つなのかも?

こうして書いていくと、「短所は裏を返せば長所なのかも?」という言葉に懐疑的なように思われるかもしれませんが、私はそれも一つの良い見方なのだろうと思っています。

一つの要素も、短所だと思い込んで見れば良い面が見えなくなることがあります。そんなときに、「こっちから見てみたらどうかな?」と新しい光の当て方をしてくれる方法が「裏を返せば」「見方を変えれば」という言葉になっているのではないかと考えています。

ただ、『見方を変えようとして別の角度から光を当てているはずなのに、返って見えなくなることもあるのかもしれないな?』と思うことはあります。

「落ち着きがない」という短所は、「好奇心旺盛で活発」などの長所でもあると聞いたことがあります。そういう子どももたくさんいるのだろうと思いますが、中には「好奇心旺盛ではなく活発でもないが落ち着きがなくなってしまう」子どももいるのだろうと思います。


その子の場合は、『好奇心の向くままに活発に動けるように、じっとしなくていいように』支援するのではなく、『見通しを立てたり不安を解消したりする』ことや、『刺激を減らして落ち着けるようにする』ことが、その子にフィットした支援になるかもしれません。

もちろん、「好奇心旺盛で活発なため落ち着きがない」場合は、その子が好奇心のままに自由に動ける環境や「先生に希望を伝えてから移動する」などの手続きを教えることがサポートになるのだろうと思います。
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Upload By 丸山さとこ

そうしていくと、よく言われがちな『その子にあった支援を』ということになるのだと思いますが、それが難しいのですよね。自分で書いておきながら、「それが簡単にできれば苦労せんわい!」という気持ちでいっぱいです。

ある要素や出来事を『短所として見ること』だけでなく、『短所の中に長所を見出そうとすること』すら素直な目線を奪うことになりかねないのだろうと考えると、他者を見るとは何と難しいことなのだろうと思います。

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