子育て情報『HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)とは?診断は受けられる?「繊細」「敏感」などの特徴と対処法、発達障害との関係について解説【専門家監修】』

2022年11月27日 14:15

HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)とは?診断は受けられる?「繊細」「敏感」などの特徴と対処法、発達障害との関係について解説【専門家監修】


生まれつき繊細な人「HSP」

HSP(エイチ・エス・ピー)は、「生まれつき感受性が強く、敏感な性質を持った人」を指す言葉で、Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の略称です。極めて(Highly)感じやすい(Sensitive)人(Person)という意味で、「敏感すぎる人」「とても繊細な人」と訳されています。米国の心理学者、エレイン・N・アーロン博士が1996年に出版した著書の中で提唱した概念であり、病気や障害ではありません。

HSPの場合、視覚、聴覚、嗅覚などの感覚がとても鋭いために、少しの刺激でも強く反応し、さまざまな刺激を受けやすいと考えられています。

https://www.amazon.co.jp/dp/4062105357
参考書籍:ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。(エレイン・N. アーロン (著) ,冨田 香里 (翻訳))


HSPの4つの面

HSPを提唱したエレイン・N・アーロン博士は、HSPの人には以下の4つの面があるとしています。

・深く処理する(Depth of Processing)
その場の空気や人の感情を読み取る能力に長けているため、簡単に結論の出るような物事であっても、深くさまざまな思考をめぐらせる。

・過剰に刺激を受けやすい(Over stimulation)
外部からの刺激に敏感なため、五感で受ける刺激に対して過度に反応しやすい。
物音や光、食べ物の味やにおい、気候の変化等に対して敏感に反応する。

・感情の反応が強く、共感しやすい(Emotional response and empathy)
周りの人の気持ちを敏感に感じ取り、深く共感する傾向があるため、過剰に同調するなど、相手の感情の影響を受けやすい。

・些細な刺激を察知する(Sensitivity to Subtleties)
他の人が気づかないような物音や光、匂いなどの些細な刺激にもすぐ気づく。


HSPの特徴とよくある悩み

HSPの場合、感度の高いアンテナを常に張っている状態だと考えられています。高感度のアンテナによって、さまざまな刺激を敏感に感じ取り過ぎるために、生活のあらゆる場面で、苦しい思いや悲しい思いをすることが多々あり、「生きづらさ」を感じやすいのです。また、ほかの人が気づかないような些細なことを感知する傾向があるため、周囲からは「細かいことを気にしすぎる」

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