子育て情報『HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)とは?診断は受けられる?「繊細」「敏感」などの特徴と対処法、発達障害との関係について解説【専門家監修】』

2022年11月27日 14:15

HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)とは?診断は受けられる?「繊細」「敏感」などの特徴と対処法、発達障害との関係について解説【専門家監修】

実際HSPの中に自閉スペクトラム症などの診断基準を満たす人がおり、感覚の過敏性などの特性に重なりがあることが多いと考えられます。HSPは「診断名」ではありませんが、医学的な治療に関しては自分で判断せず専門医に相談すると良いでしょう。


HSPの対処法

HSPの場合、「自分は何に困っているか」を知って、その困りごとやつらさを取り除くために行動や環境を工夫して、自分に合わせた対処法を編み出すことが大切です。以下に、対処法の例をご紹介します。

・刺激の少ない環境に身を置くことで、刺激そのものを避ける。
苦手だと感じる人、負担を感じる相手とは距離を置き、自然体でいられる人間関係を大切にする。

・刺激を受けたとしても、その後の行動は、自分で決められることを知っておく。

・外からの刺激(物音、光、匂いなど)に対しては、和らげるアイテムを活用する。

耳栓で雑音をシャットアウトする。イヤホンで好きな音楽を聴く。周りが見えすぎないようにメガネをかける。メガネの度を下げる。寝るときにアイマスクをする。マスクで鼻を覆う。肌触りのいい素材のものや、締め付けすぎず、心地よいと感じる服を身に付ける。


「HSPかも」と思ったら専門家に相談する

HSPは、「精神疾患」や「障害」とは異なり、医師が診断できるものではないため、制度としての合理的配慮の対象とはなりません。
(職場や学校の理解があれば刺激への配慮なども可能になる場合もあります)

しかしHSPの場合、感覚刺激に対する脆弱性から、日常生活に支障が出たり、ストレスが高じて心身に不調をきたす人もいます。日常生活や心理面、体調面について、自分一人では対処できないような状態になったときは、カウンセリングを受けることや、病院で適切な診断と治療を受けることも必要です。


まとめ

生まれつき繊細なHSPの場合、少しの刺激でも強く反応してしまうため、「心が疲れやすい」「生きづらい」と感じることが多いかもしれません。しかしそれは、一生涯変わらない先天的な気質ですから、「努力して改善しよう」と考えるよりも、「正しく理解してうまく付き合っていこう」と考えていくことで、「疲れやすさ」や「生きづらさ」を和らげていくことが大切です。

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