子育て情報『PTSDとは?4つの症状の特徴、診断基準、トラウマになる原因をマンガで解説【医師監修】』

2022年12月27日 12:15

PTSDとは?4つの症状の特徴、診断基準、トラウマになる原因をマンガで解説【医師監修】

(2)他人に起こった出来事を直に目撃する。
(3)近親者または親しい友人に起こった心的外傷的出来事を耳にする。家族または友人が実際に死んだ出来事または危うく死にそうになった出来事の場合、それは偶発的なものでなくてはならない。
(4)心的外傷的出来事の強い不快感をいだく細部に、繰り返しまたは極端に曝露される体験をする。(例:遺体を収集する緊急対応要員、児童虐待の詳細に繰り返し曝露される警官)
注:基準A4は、仕事に関連するものでない限り、電子媒体、テレビ、映像、または写真による曝露には適用されない。

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出典:アメリカ精神医学会の『DSM-5』(『精神疾患の診断・統計マニュアル』第5版)

例えば、診断基準として上の条件を満たすような経験には、次のようなものがあります。
・自然災害
・殴られる、蹴られるなどの暴行
・性的な虐待
・手術中に意識を取り戻してしまうなどの医療事故
・交通事故
・大切な人の予期せぬ死

これらの経験は、本人に失態があり、降りかかるようなものではありません。PTSDの原因になる経験は、日常生活を送る上で頻繁に起こるものではなく、非日常的な出来事であることが多いです。



PTSDの症状

PTSDは、過去に悲劇的な出来事があれば必ず発症するものではありません。過去にショック体験や強いストレスがあったことと、以下に挙げる特徴的な4つの症状が1ヶ月以上持続することを共に満たす場合にのみ、PTSDだと診断されます。

・トラウマが突然、思い出される
・トラウマに似た状況を避けようとする
・自分自身や他者、世の中に対して否定的になる
・いつも緊張状態にある
特徴的な4つの症状について、一つずつ詳しく見ていきます。

トラウマとなった記憶が急に思い出されて、さまざまな反応を引き起こすことをフラッシュバックと言い、場合によっては、突然反応がなくなったように見えることもあります。

つらい記憶に似た状況に置かれたときに、記憶が急に思い出されるケースもあります。例えば、東日本大震災がトラウマになった子どもは、比較的小さな地震が起きたときにも、東日本大震災での記憶が呼び起こされます。

PTSDがある人は、トラウマとなった出来事に関係する刺激を、常に避けようとします。多くの人は、トラウマを思い出さないように、つらい記憶について考えたり、会話したりすることや、トラウマに関係する場所、人を意図的に避ける努力をします。

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