2023年1月17日 14:15
不器用すぎる自閉症息子、中学入学で制服の壁!ボタンやベルトも「自分でやる」宣言やいかに
作業に時間がかかる太郎
Upload By まゆん
4歳のころに自閉スペクトラム症の診断を受けている太郎は、小さいころから作業全般に時間を要す。特に、指先で行う細かい作業に苦手さがある。
例えば小学校の体育祭。ハチマキを巻けずに友達にヘルプを出して結んでもらっていた。私はというと、その様子を見て、太郎がヘルプを出せることや手伝ってくれる友達の優しさに涙を流していた。
そのほかにも「エプロンのひもを上手く結べない」と言い、家で繰り返し練習していた。あえてひものある靴を選び、ひもを結ぶ練習をさせたりもした。
いまだに、ひもを結ぶのは時間がかかる。
中学校の制服問題
太郎は今年度から中学校の特別支援学級に進学した。それに伴い制服を着なければならなくなり、太郎にとって2つのつまずきが出てきた。
その1、スクールシャツのボタン。
学ランのボタンはわりと大きいためか、スムーズに間違いなくとめることができた。しかし、下に着るスクールシャツのボタンは時間がかかるし毎日のようにかけ違える。
それを見てばあばは、ニコニコ愛おしそうな顔をする。「太郎?かけ違えないように印をつけとこうか?」そう助けを出そうとするが、太郎は首を縦には振らない。
自分の力でなんとかしたいという思いがあるのだろうか。
私たちは、毎日かけ違いがないか見守る毎日をいまだに続けている。
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その2、今まで経験のなかったベルト。
ベルトについては、まずズボンに通すところから練習した。入学前の春休みに何回も練習した。通す技を習得したら、次はベルトをとめたり緩めたりすることを練習した。
そうして、中学校生活が始まった。帰宅すると太郎は、ズボンを脱ぐときにベルトをズボンから外す。
「ズボンに通したままにしておいたら、次に履くときに時間がかからないよ」と伝えたが、そこは太郎のこだわりらしい。
ベルトはズボンから綺麗に外してハンガーへかける。
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そして余談になるが、よくスクールシャツと学ランの間に着る防寒着を学校へ忘れてくる。何度言っても忘れてくる。
中学校の制服一つで、太郎の特性やこだわりが見えてくる毎日だ。
あとがき
太郎の作業に対する時間のかけ方、かかり方は幼少期からあまり変わりません。時間はかかるけれど、本人はまずまず気ままな性格であるため苛立ちは見えずに、ゆっくりと時間をかけて自分でなんとかできています。