子育て情報『自閉症の子「クレーンばかりで発語なし」、言葉を引き出すために必要な4つの段階ーー言語聴覚士の支援例から【マンガ専門家体験】』

2023年3月6日 14:15

自閉症の子「クレーンばかりで発語なし」、言葉を引き出すために必要な4つの段階ーー言語聴覚士の支援例から【マンガ専門家体験】


「クレーンではなく言葉で伝えてくれたら…」自閉スペクトラム症のある子どもの保護者

発達障害の専門家が出会った子どもたちや、その保護者の抱えていたリアルな「困った!」をもとに、対応策などをドキュメントタッチで解説します。今回は、ほぼ発語がない自閉スペクトラム症(ASD)のある子どもとのコミュニケーションの悩みにまつわるエピソードです。

自閉症の子「クレーンばかりで発語なし」、言葉を引き出すために必要な4つの段階ーー言語聴覚士の支援例から【マンガ専門家体験】の画像

Upload By 専門家体験談

自閉症の子「クレーンばかりで発語なし」、言葉を引き出すために必要な4つの段階ーー言語聴覚士の支援例から【マンガ専門家体験】の画像

Upload By 専門家体験談

自閉症の子「クレーンばかりで発語なし」、言葉を引き出すために必要な4つの段階ーー言語聴覚士の支援例から【マンガ専門家体験】の画像

Upload By 専門家体験談

マンガ/taeko


解説:クレーンも言葉も、コミュニケーション手段の一つーー言語聴覚士

今回は、自閉スペクトラム症(ASD)のある子どもとのコミュニケーションに悩む保護者のエピソードをもとにマンガ化してお届けしました。

発達障害のある子どもの保護者の方から「クレーンではなく、言葉で伝えられるようになってほしい」というご相談をよくいただきます。マンガでも描いていますが、大切なのは「クレーンも指さしも言葉も、コミュニケーション手段の一つである」という考え方です。

ポイント1.今、子どもが手段としているコミュニケーションを受け入れる

ポイント2.子どものコミュニケーションについて、場面と手段を整理して、伝えたい意図を確認する
例えば、場面:お腹が空いている手段:保護者の手を取って冷蔵庫の前に誘導するなど。

ポイント3.指さしや発語といったコミュニケーションにつなげるために、同じ物を見て、ことばで伝えることや顔(表情や口形)への注目の機会を増やす
同じ物を見て言葉を伝えたり、物を指さしながら名前をはっきり言って口の動きを見せるようにしましょう。

ポイント4.絵カード等を活用することで、要求やコミュニケーションにつなげていく
マンガのように、物が近くにない場合にも伝える手段として有効です。

コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。


神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。

関連記事
新着子育てまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.