2023年6月23日 06:15
自閉症息子との壮絶ショッピング!走る、叫ぶ、突然疲れる!3歳から発達障害の特性が炸裂【専門家アドバイスも】
大変すぎるショッピング。でも、家に置いていくわけにもいかず...
うちの凸凹きょうだいのお兄ちゃんタケル(ASD・現在22歳)は、3歳ごろから非常に顕著に発達障害の特性が表れていました。興奮すると走り出してしまったり、ボリュームの調整が効かず大声を上げたり、また他人の声がうるさいと機嫌が悪くなったりします。
そんなタケルを連れていくとなると、ショッピングモールやデパートはまさに「鬼門」。しかし、家に置いていくわけにもいかないのです...。
発達障害3歳息子は、車から降りた瞬間に走り出す
一般的な話でも、親子でショッピングに行ったときに子どもが手から離れたり、逃げ出したりすることはありますが、わが家の場合はその頻度が違います。
Upload By 寺島ヒロ
当時はよく「買い物してるときでも子どものことはちゃんと見てなさい!」とか、「手を放しちゃだめって厳しく言っておかないと!」などと言われていましたが、そんなレベルじゃーないのです。駐車場に停めた車から降りた瞬間に走り出すので、鍵をかけている親は初速で負けます。
もちろん息子の後を追いかけはするのですが、そのまま迷子になってしまうことも少なくありませんでした。
「走るな!」と言っても通じない!?
困ったのは、タケルに「走るな!」と言っても全く通じないことです。タケルは普段は人の言うことをよく聞く、むしろ厳格にルールを守る性格なのですが、なぜかこの件についてだけは例外のようです。「走っちゃダメ!」と言うと一瞬は立ち止まるのですが、また何か見つけると走っていってしまいます。
「〇〇するな!」と禁止するような言葉だと、次にどうするのがいいか判断がつかないこともあるという話を聞いて、「足音がしないように歩いて!」と指示を変えたこともありますが、これもダメでした。
走ってはいけないところの「基準」を教えてみたら...
そしてタケルが5歳になったころ、ふと、広いショッピングモールやデパートは公園みたいなものと思っているのかもしれないと思い、「まずどこかに到着したら上を見て!屋根のあるところでは走っちゃダメ!」と教えてみました。すると、ぱったりと...というわけにはいきませんでしたが、急に走りだすことがなくなり、1ヶ月が過ぎるころには全くお店で走らなくなりました!
走ってはいけないところの「基準」