子育て情報『わが子の障害、実母や義実家、ママ友にどう伝える?それぞれの反応と私の考え【専門家アドバイスも】』

わが子の障害、実母や義実家、ママ友にどう伝える?それぞれの反応と私の考え【専門家アドバイスも】

にれさんも記事中にも何回か言及いただいているように、カミングアウトを誰に、いつ、どういう言い方でしていくかについては、個別の状況によりまちまちで、こうするとよいという正解はないかもしれません。だからこそ、一つの例として聞かせていただけると、うちの場合はどうするかということを比較して考えやすいかと思います。ありがとうございます。

まずは身近な人について、少なくともお子さんの親(配偶者)に伝えることは、ちょっと抵抗がありそうな場合であっても必須ですが、祖父母に関しては世代が違うととらえ方もさまざまであり、悩める場合もあるかもしれません。知ってもらって味方になってもらいたいので、伝えていくとよいとは思いますが、受け止めかたには個人差があります。相性の良しあしは祖父母―孫であってもあり、特性・診断名として伝えたから理解度・協力度が上がるとは限らないものだと割り切ったうえで、状況に応じて伝えていけるといいですね。

さらに周囲の人(ママ友・クラスメイトの保護者など)に関して伝えるかについては、診断名は子ども本人の個人情報であるということもよく念頭に置いて、検討していただけたらいいかなと思います。
にれさんの場合は、オープンに話されることによって、周囲の味方を増やしていけたことはとっても素晴らしいエピソードで参考にさせていただきたいと思いました。
ありがとうございました。

(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

知的発達症
知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。

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