2023年7月29日 14:15
わが子の障害、実母や義実家、ママ友にどう伝える?それぞれの反応と私の考え【専門家アドバイスも】
と伝えると大抵の人は理解してくれます。
一番避けたいのは事実ではない憶測をされたり、まゆみのことを「変な子だな」という判断をされたままお別れになることなので、こちらから必要な情報のボールを投げた後は、どう受け取ってどう対応するかは相手側にゆだねています。
びっくりされる人もいますが、ほとんどの人はそのまま受け入れてくれたり、身近な神経発達症(発達障害)の子どものエピソードなどを教えてくれる人もいたりします。
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もしまゆみの特性のことを知って離れていく人がいたら、それはそれで仕方のないことだと思います。理解してくれたらもちろんうれしいのですが、受け取り方は自由ですし、障害の話題にトラウマのある人かもしれません。どちらにしてもご縁のない人だったのでしょう。
こちらに無関心な人にまでわざわざまゆみのことを宣伝しませんが、少しでも関わりを持とうとしてくれる人には「自閉スペクトラム症の子どもが地域にいる」「笑顔で、普通に暮らしている」と知ってもらうことが、こうした障害への理解を少しずつ広めることにつながっていくのではないかと思い、このようにしています。
振り返って思うこと
まゆみの言動に表れる特性は強く、隠そうと思って隠せるものではないので結局は「どうすれば本人が生きていきやすいか」を軸に考えています。
この春からまゆみは保育園に通い始めて集団の中で過ごすようになりましたが、やはりマイノリティであることはどうしようもない事実です。今後、親の手を離れて目の届かないところで過ごす時間が増えていくことを思うと、少数者であるまゆみが健やかに社会の中で育っていくには身近な人たちに理解を求めていくほかないと感じています。
決して直接的な手助けを求めているわけではなく、「まゆみちゃんはこういう子なんだ」「身近にこんな子がいるんだ」と知っていてもらうだけでいいのです。それが私たち家族にとってはとても有難いことなのです。
幸いわが家の現状では、ありのままを伝えることがありのままを受け容れてもらえる結果につながっているため、偏見を持たずに接してくれる周りの人たちへの感謝をこれからも忘れないようにしたいと思います。
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執筆/にれ
(監修:新美先生)
お子さんに自閉スペクトラム症の特性があることについて、身近な人や周囲の人にどう話していくかについて、詳しくエピソードを聞かせてくださりありがとうございました。