2023年8月21日 06:15
毎日「納得いかない!」ASD息子の小学校時代。不機嫌、思い込み、混乱、パニックで親子で疲弊していた頃を振り返って
あらゆることに「納得いかない!」と思っていたそうです
Upload By 丸山さとこ
ASDとADHDの息子のコウは中学2年生。中学生になった今ではおおむね毎日機嫌よく過ごしているのですが、小学生の頃は不機嫌なことが多く、しょっちゅう泣いたり怒ったりイライラしたりしていました。
先日、ふと「小学生の頃は機嫌が悪い時間が多かったの覚えてる?」と聞くと、「覚えてるよ。あの頃はねぇ、あらゆることに『納得いかない!』って思ってた」と言うので笑ってしまいました。
コウの言う通り、小学生だった頃のコウはさまざまなことに対して「おかしくない?」「だって〇〇なら□□なのに!?」と言っては『納得いかない!』を爆発させていた覚えがあります。
それだけなら「早めに来た思春期なのかな?」と流せなくもないのですが、コウの場合はそれに加えてパニックもあったために、生活のどこに混乱の種が潜んでいるのか分からない状態でした。
コウが「あらゆることに『納得いかない! 』って思ってた」と言うくらい、些細な日常のできごとが混乱やパニックのきっかけでした。
Upload By 丸山さとこ
パニックの理由の一つは、ASDとADHDの特性による思い込みの強さや『物事の背景の繋がらなさ』だったのかもしれません。コウが落とした消しゴムを「落ちてるよ」と言っただけで「僕はダメなんだ!!」とパニックになったりしていました(小学生の頃は学校で「ダメだよ」「お前が悪い」と注意をされることが多く、何かを指摘されることと非難されることが結びついてしまったようでした)。
また、思い込みの強さと聞き取りの苦手さから、先生が話した内容を間違えて理解してしまうこともよくありました。
プリントに休校日と書いてある日に登校しようとするのを止めてパニックになった時には、プリントやカレンダーを見せても「先生が今日学校あるって言ってた!」と言い張って大騒ぎになったこともありました。
「納得いかない!」と少しずつ折り合いをつけていったコウ
あるときは、近所の子どもに水風船をぶつけ合う遊びに誘われて服が濡れた瞬間に泣き出してしまったことも。「水着じゃないのに服が濡れる遊びなんておかしい」とコウは泣きながら言っていました。
本人にとっての『納得いかないポイント』にひっかかるたびに、パニックになって青ざめて震えたり泣いて床を叩いたりしていたコウ。