2023年9月12日 06:15
教育委員会による就学相談の結果は「特別支援学級が望ましい」だった。当時つらかったけど、今思うことは…
ほんのわずかな期待
長男は年長になってから療育センターに通う日数が月1回から月2回になり、小学校入学のためのトレーニングがプラスされました(発達が同程度の子どもたちが10人ほど集まって、2時間くらい遊んだり工作したりして過ごす)。
長男は自分の興味が乗らない活動を拒否したり、私の膝の上で丸くなったりしていましたが、療育センターに通い始めてから1年半ほど経っていたので、私はもしかしたら小学校では通常学級でいけるのではとほんのわずかな期待をしていました。
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市の教育委員会による就学相談は年長の秋ごろにありました。私たち夫婦と長男を含め、集まった保護者とその子どもたちは15~20組ほど。そのうち子どもたちだけが別の部屋に移動し、保護者はそのまま待機しました。
教育委員会の人たちは集められた子どもたちがおのおの過ごす様子を見て、それぞれの子どもにどのような支援が必要なのか、特別支援学級が望ましいのかそうでないかを判断するようです。
子どもたちがその間どんなふうに過ごしていたのか私には分かりませんでしたが、賑やかな声はずっと聞こえていました。
就学相談は小1時間ほどで終了しました。
就学相談といっても何も相談はしていません。保護者はただ子どもの様子を見てもらっただけでした(※就学相談の内容や時期は自治体によって異なります)。
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淡々と記された報告書……母の心は揺さぶられて
それから教育委員会より結果が届いたのは1ヶ月後のことでした。
私は読み進めるのが怖い気持ちでした。第一、あんなに大勢の子どもたちを一斉に見て教育委員会の人たちは分かるんだろうかとも思いました。
ところが報告書を読み進めると、長男のことが驚くほど見抜かれていました。
(一部編集して抜粋)
・身の回りのことは、ほぼ自立している
・体の動きは良好である
・気分や相手によって態度が変化したり、呼びかけに応じないことがある
・興味・関心のある話は集中して聞くことができるが、興味のないことに対しての指示・理解は難しい
・片づけや集合の声かけに対しては即座に行動できないため、個別の対応が必要である
報告書に記された活字が、淡々と事実を伝えてきます。最後に書かれたこの文章が、まだ長男の発達特性を完全には受け入れられていなかった私にとどめを刺したように感じられました。