2023年9月23日 06:15
発語のない自閉症息子、意思疎通の方法は?クレーンが目立った幼少期、小学生になった今は
息子の意思表示の方法は主にジェスチャー&クレーン
自閉スペクトラム症のある子どもによく見られる行動の一つに、「クレーン現象」というものがあります。クレーン現象とは、子どもが何かをしたい時に、自分ではなく大人の手を使って、物を指したり、物を取ったりして、意思表示や欲求を満たそうとする行動です。乳幼児期の息子の意思表示の方法は、主にこのクレーン現象だったと記憶しています。
しかし、息子のクレーン現象は今もゼロではありませんが、徐々に減っていきました。そして現在は、クレーン現象の代わりに場面に応じたジェスチャーが、息子の主な意思表示の方法となっています。
私たち家族は言葉で息子に気持ちや指示などを伝えますが、息子はさまざまなジェスチャーで、それに応えてくれているのです。
息子の気持ちを伝えるジェスチャー、どんなものがある?
では、息子はどのようなジェスチャーで意思を伝えているのでしょうか?息子が使う主なジェスチャー(しぐさ)は、次のようなものです。
「いってきます」「ごめんなさい」「ありがとう」「こんにちは」など、息子が最も多くの場面で行うしぐさです。
親である私もお辞儀や会釈をすることが多いからか、息子もそれを見て自然と身についたようです。
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「それください」「ごめんなさい(より深い反省をこめて)」などの意味で使います。
お辞儀をより丁寧にした印象です。
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「ちょうだい(『それください』よりもフランクな印象)」の意味でよく使います。
ほかにも、「いってきます」「ありがとう」などポジティブな気持ちを表す時に使うしぐさです。
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「いってきます」「さようなら」など、単純な別れのあいさつの時に使います。
息子のテンションによって、片手だけ挙げたり、両手を挙げたり、小さく挙げたり、手をピンと伸ばして高く挙げたりします。
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久しぶりに会った大好きな相手に応える時、もしくは大好きな食べ物を早く食べたい時などに使います。
手を何度も激しくたたいてあふれる気持ちを表しているようです。
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ジェスチャーは自由度の高いコミュニケーション方法
息子のジェスチャーは、マカトンサインや手話のように、「このジェスチャーはこの意味」