子育て情報『爪を噛む癖は治る?子どもの爪噛みの原因や家庭でできる対処法【医師監修】』

2023年11月29日 14:15

爪を噛む癖は治る?子どもの爪噛みの原因や家庭でできる対処法【医師監修】

4.リラックスできる環境をつくる
不安や緊張感が爪噛みに表れていることがあります。笑える動画を見たり、思う存分好きなマンガを読んだりするのも、ひとつの方法です。ホッとできるぬいぐるみと一緒に寝たり、触り心地のいいタオルケットを使ったりすることで、心が安らぐこともあります。


爪噛みは、ストレスや手持ち無沙汰が原因のことも。やめさせるのに、きつく叱ると逆効果

爪噛みは、不安やストレスが原因のこともあれば、単に手持ち無沙汰で癖になっていることもあります。障害がある子どもの場合は、自己刺激行動のひとつのこともあります。どの場合も、きつく叱ったり、注意したりして、無理にやめさせることは控えましょう。さらにストレスがたまり、爪噛みがよりひどくなる場合も考えられます。


本人が安心できる環境づくりを意識したり、ガムやスルメイカを噛むなど別の行動に置き換えたりして、爪噛み癖と上手に付き合っていくことが大切です。


子どもの爪噛み、爪を噛む癖は発達障害と関係ある?

爪噛みがやめられないのは、なにか障害が関係しているのでは?と考えることがあるかもしれません。
発達障害などがある人にみられる、自己刺激行動の一つに爪噛みがあります。自己刺激行動とは、自ら刺激を求めにいく行動のことで、五感から受け取る刺激を過剰に感じてしまう「感覚過敏」や、反対に刺激を受け取りにくい「感覚鈍麻」があると、出ることがあります。
また爪噛みは、チック症や強迫症の関連疾患である身体集中反復行動症がある場合も表れるといわれています。

しかし、爪を噛むからといって、必ずしも障害や疾患があるわけではありません。単なる癖の場合も多く見られます。
爪が変形するほど噛み続けたり、爪噛みがやめられなくて外出できない、など、日常生活に影響を及ぼしたりする場合は、かかりつけ医に相談してみましょう。


(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。

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