2023年11月29日 14:15
爪を噛む癖は治る?子どもの爪噛みの原因や家庭でできる対処法【医師監修】
|文部科学省
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/pdf/kokoro-shinryoui01.pdf
参考:一般小児科医のための子どもの心の診療テキスト|厚生労働省雇用均等・児童家庭局
子どもの爪噛み、爪を噛む癖は治るの?対処法などはある?
爪噛みがひどく困っている場合は、かかりつけ医に相談するのもひとつの方法です。爪噛み癖のことを「咬爪症」といい、爪と歯の形状で診断します。形状を調べることで、症状のレベルが分かるのです。爪や指から出血している場合は、塗り薬を塗布します。
また、かかりつけ医から心療内科を紹介されることもあり、そこでは、より専門的な検査を行います。
爪噛みは、大半が幼少期の一時的なもので、大人になると自然と治ることがほとんどです。
「爪の形が変形してしまう」「痛みや炎症につながる」などの理由から心配する保護者の方も多くいると思いますが、本人は、爪を噛むことで心のバランスを保っていることがあるので、無理やりやめさせるのは、逆効果になる可能性があり、おすすめしません。
子どもが爪を噛んでいるのを見たとき「やめなさい!」と叱ったり、逆に「爪を噛まなかったら〇〇していいよ」と、ご褒美でやめさせようとしている場合も注意が必要です。
爪噛みや注意や叱咤、我慢の強要では治るとはかぎりません。
家庭でできることのポイントは、次の4つです。
1.刺激している部分をブロックする
つねに爪を短く切り、物理的に噛めないようにします。それでも指先を噛んだりする場合は、手袋をしてもいいでしょう。爪噛み防止のための専用マニキュアも販売されています。安全性は高いですが、治療中の病気がある、常用している薬があるという場合は、主治医と相談してください。
2.別の行動に促す
手持ち無沙汰にしていて、爪噛みをしそうなタイミングが分かるときは、「〇〇ちゃん、お片付けのお手伝いしてほしいな」「△△くん、これ、運んでくれる?」などと声がけし、別の行動をするように促してみましょう。
3.代わりの刺激に置きかえる
勉強をしているときに爪噛みをするという子どももいます。
そんなときは、トゲトゲのついたゴムボールを持たせたり、グミやガム、スルメイカを与えたりして、別の刺激に置きかえてみましょう。
効果のある方法は一人ひとり異なるので、子どもにあった代替刺激を探してみるといいでしょう。