不器用、劣等感のあった境界域息子。転機になった年長での「出会い」【読者体験談】
と言ったり、うっかり息子にぶつかってしまったお友達に「そんなに謝らなくていいよ、痛くなかったから」と言ったり、今までに見られなかった一面を見せているようです。
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プログラムは、お友達と一緒に工作をしたり、バランスボールなどを使って体を使った遊びをしたり、神経衰弱などのゲームをしています。
マンツーマンのプログラムでは、床一面に散らばった数字の書かれたカードを1から20まで順番に拾っていく(先生と競争で)など体を使いつつ視覚を鍛えるものや、「こんな場面ではどう思う?」といった問いに対して、「いらいら」「しょんぼり」「にこにこ」などと書かれたカードを選ぶゲームもしていました(このゲームは、息子にはちょっと難しい様子でした)。また、複数の質問カード(お昼ごはんは何を食べた?今日はどうやってここまで来た?など)をめくりながら、先生と交替で質問し合って回答するといったものもありました。
息子が積極的に物事に取り組む様子を見ると、胸が熱くなりました。
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思っていた以上に孤独や不安感を抱えていたことに気づいた私。そして息子の言動への新しい気づきも
私自身も、児童発達支援の先生方に関わっていただけたことで、救われる面が多々ありました。これまで自分が息子の子育てで孤独感や不安感を抱えていたことに気づきました。
児童発達支援では保護者のケアにも力を入れてくださっている印象で、先生方の傾聴力を感じています。
息子の家庭での様子について細やかな聞き取りを行ってくださり、私の話が長くなってしまっても、「息子さんに関する情報を、少しでも多く知りたい」といった前向きな姿勢で聞いてくださいます。息子の発達のことを夫や実家の母に話していると、「それは考えすぎでは?」などと、途中で打ち切られてしまうこともしばしばだったので、話を聞いてもらえただけでずいぶん癒されたのを覚えています。それから、療育先で先生が準備してくれていたゲームを息子がやりたがらず、教室をうろうろすることがあったのですが、「わがままですみません!」と言う私に、先生が「あれはきっと、今から何をさせられるのか、自分がゲームの内容を理解できるかどうか、といったことが不安だったんだと思います。息子さんは、今日やることを書いたボードをしっかり見て、何度も確認してくれているので、視覚支援があると不安感を軽減できるかもしれませんね」