自閉症姉と発達グレー妹、全く違うイヤイヤ期!でも2人とも「あること」がきっかけで落ち着いて…
タイプの違う2人でしたが、落ち着いたきっかけは両者とも言語理解が進んだことでした。
あずさの場合は自分の意思を親に伝えられるようになったこと、まゆみの場合は親の話すことが少し理解できるようになったことが、癇癪を起して「イヤ‼」を表現するしかなかった時期を脱する足掛かりになったような気がしています。
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まゆみもあずさも、2歳の頃は「育児ってこんなに大変なのか……」と白目を剥いていたような覚えしかありませんが、幸いにして穏やかに過ごせるようになった今は、心にも余裕ができて子育てを楽しめるようになりました。
終わりがないように思えていたイヤイヤ大癇癪も、今となっては懐かしい思い出に……でも、あの頃に戻りたいとは思わないのが正直なところです。
執筆/にれ
(監修:鈴木先生より)
自閉スペクトラム症に伴う併存症の一つに易刺激性症状があり、思い通りにいかないとイライラしたり、癇癪を起したり、場合によっては攻撃的になることもあります。小学生以上のお子さんで易刺激性症状が顕著な場合には、投薬治療で調整することも可能です。
また、言葉で上手に表現できないことはお子さん本人にとっても、とてもストレスがかかります。知的な遅れを伴うか否かで状況は変わってきますが、言葉が遅れているお子さんに対しては絵カードの利用など、工夫が大事となります。
また、音や触覚などの感覚過敏があり、こだわりが強いとイヤイヤが多くでる傾向もあります。こういう場合は病院リハビリの作業療法(OT)の中の感覚統合訓練も手立ての一つとして考えることもできますよ。
https://h-navi.jp/column/article/35029773
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)