子育て情報『母子共に強迫性障害。自助グループで学んだ仕事や子育てにも活かせる「恐怖や不安との付き合い方」』

母子共に強迫性障害。自助グループで学んだ仕事や子育てにも活かせる「恐怖や不安との付き合い方」



母子共に強迫性障害(強迫症)

私は23歳の時、強迫性障害(強迫症)を発症して入院していました。
現在23歳の息子も23歳、ASD(自閉スペクトラム症)、知的障害(知的発達症)のほかに強迫性障害(強迫症)があり通院中です。

私が実際に行った強迫性障害(強迫症)の治療には、薬物療法だったり、認知行動療法だったり、認知行動療法の中の暴露法だったり、森田療法などがあります。

私は患者の会である自助グループに参加しているのですが、良い意味でとても凄く理屈っぽい議論が交わされ、多くの学びを得ています。ます。
ただ、知的障害(知的発達症)のある息子には理解しにくい内容なので一緒には連れて行っていません。


不安という感情を抱えながらなすべきことをなす

私はある自助グループに通うようになり、このようなことを学びました。
不安があったとき、みなさんはどのように考えますか?例えば飛び込み台から飛び込まなくてはならない状況の時、

A.飛び込むのを止める
B.「怖くない、怖くない」と不安をかき消す言葉をかけながら飛び込む
C.「怖い」と思いながらも、行動する。
飛び込こんでみる

飛び込み台の例は極端ですけれども、A.飛び込むのを止めると、これ以降も飛び込むことができできなくなります。
B.怖くないという感情に意識が行きすぎてしまうと、反対に「怖い」という感情が強化されてしまいます。不安をかき消そうと不安にスポットを当てれば当てるほど、不安が増大してしまうからです。
C.のように自分の自然の感情に蓋をしないで、その思いを持ちつつもともかく行動してみます。すると飛び込めた事実によって自信がつきます。

このことを他のケースに当てはめてみたいと思います。
私は著者で講演依頼を受けることもあるのですが、依頼を受けた時、とても苦しく不安な気持ちになります。というのも、緊張しすぎてお腹が痛くなるからです。
過敏性腸症候群です(身体的には病気ではないのに、腸がギュルギュルしてしまう)。
これを先ほどの例に当てはめると3つの方法があります。

人前でスピーチをしなくてはならない時、

A.話をすることをやめて、依頼を断る
B.「あがってはならない」「大丈夫、大丈夫」と言い聞かせてスピーチに臨む
C.不安、恐怖を抱えながらなすべきスピーチを行う

人は自分の感情を自分の気合や努力で何とかできると思ってしまいますが、心臓や胃の動きを自分でコントロールできないように、自然に沸き起こる恐怖を自分の力でなくすことはできません。

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