メリットだらけ!?睡眠障害、予定変更に弱い自閉症高2娘、「通信制高校」での日常
学校が主催するものはもちろん、生徒会、部活、生徒の有志が主催になるものもあります。
いっちゃんは、イラストやデザインの課外授業やイベントに積極的に参加しています。
ただ実際は、こういうイベントが好きでいろいろ参加しているという人は、生徒さんの中では少数派なのではないかと思います。課外学習とか、学校全体で2万人も生徒がいるのに30人とかの募集ですしね……。
そのあたりは、やはりどこかに集まって何かをするということが難しい通信制の一面が表れているのかもしれません。
同調圧力をかけられるのも、かけるのもキライ!な娘
しかし、いっちゃんは「集まらないからこそ、クラスメイトの『やりたくない』という雰囲気に巻き込まれることなく、自分の好きなことに好きなだけチャレンジできるから良い」と言います。
「逆になんか私がやる気になって、それほどでもない人が協力してくれるみたいになるのも嫌だ」「やっても良い、やらなくても良いって雰囲気だから楽」なのだそうです。
人目があると伸びる人、縮む人
人目があったほうが頑張れる、人目があるから勉強しなければいけないと思えるという人もいますが、人目があると遠慮してしまう、思うように行動できないという子もいます。
うちでは娘がそうでした。
Upload By 寺島ヒロ
通信制高校というと、就職率が……とか、大学進学率は……とか、気になる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、通信制の学校というものを、そういう「縮むタイプの子」が伸びる(かもしれない)場所として捉え直してみても良いのかもしれないと私は思います。
執筆/寺島ヒロ
(監修:室伏先生より)
通信制高校の日常のリアルを共有してくださり、ありがとうございます。通信制高校を希望される方も増えていますので、通われている方の生の声はとても貴重な情報です!通信制高校は、基本的には遠隔で行われる授業を元に自身で学習を進め、レポートやスクーリング、テストなどにより単位を取得していくというスタイルをとっています。
自分のペースで学習を進めることが苦手な方にとってはデメリットとなってしまう懸念もありますが、いっちゃんにとっては、人目を気にせずに自身の能力を伸ばす場所になっているだけでなく、自己管理能力をさらに鍛える機会になっているようにも思います。
実際に登校すべき頻度や、イベントや課外活動の活発さなどは学校により異なりますので、ご自身の希望に合う学校を見つけられるとよいですね。