子育て情報『ついにしゃべりだした発達グレー3歳次男!学芸会での衝撃、「負け」が嫌でパニック!?』

ついにしゃべりだした発達グレー3歳次男!学芸会での衝撃、「負け」が嫌でパニック!?

執筆/ゆきみ

(監修:初川先生より)
次男ゆうきくんのこども園時代のエピソードをありがとうございます。ASD(自閉スペクトラム症)やそれに近い様子を呈するお子さんですと、「言葉がなかなか出ないけれど出始めると一気に出る」「いつもと違う状況が苦手」「(極度の)負けず嫌い」といった様子を見せることがあります。読者の方でもそのあたりに分かる分かると共感される方は多いのではないでしょうか。言葉やそのほかの発達に関して、折々に相談されたり、療育機関を活用されながらご対応されてきたことも今回のコラムから分かりますが、そうしたこともとても大事なことです。さまざまな地域資源や専門家の方、先生方のご助言や働きかけもありながら対応していくこと、とても良いと思います。

ゆうきくんは、周りから見ると、「発達グレーゾーンに見えない」お子さんのようですね。しかし、そばで見ているゆきみさんからすると、表情がこわばっていることが分かったり、これまでの育ちの中で新しいことや勝敗のつくことがとても苦手という歴史があると知っていらしたりする。ゆうきくんの今だけを見ている分にはそこまで気づきにくい(大きなつまずきという形では問題を出さない)という面があるようです。
先生方など、ゆうきくんに関わる大人の方には、ゆうきくんが(あまり表立って問題は出さずとも)こうした状況で苦しく思っている、実はちょっと無理しながら頑張っているのかもしれないなどとお伝えし、まずはそうした“水面下の様子”について情報共有し、同じようなまなざしでゆうきくんの頑張りを見ていけると良いだろうと思います。おとなしいタイプのお子さんだと、問題を起こしていないだけで「大丈夫、やれている」と思われることはよくあります。問題を起こすほどにそもそも同級生のお子さんと関われていないだけなのかもしれませんし、お子さん自身がかなり抑えて過ごしていることもあるでしょう。そのあたりはまずは大人が情報共有しながらやっていくこと。そして、お子さんが困ったときに先生方などそばにいる大人にヘルプが出せるような状況をまずつくること(その素地ができてから、ヘルプを出す練習を始めること)が大人側でできることだろうと感じます。

https://h-navi.jp/column/article/35030116
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」

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