子育て情報『特別支援学級に入るには自閉症の診断が必要と言われ…IQでは分からない「長男の困り」をどう伝える?』

特別支援学級に入るには自閉症の診断が必要と言われ…IQでは分からない「長男の困り」をどう伝える?


知能検査の数値では分からない「長男の困り」はどうしたら伝わるの?療育先へ相談

受診希望者が多く、病院を予約できたのは数ヶ月後になってしまいましたが、何とか無事予約ができました。私たちは、2度目の知能検査の結果と就学相談で聞いた話を相談するため、療育先へ行きました。

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療育の先生は事情を聞いてすぐに動いてくださり、病院からASD(自閉スペクトラム症)の診断をスムーズにもらえるよう、長男の療育での様子や困りごとをまとめた意見書を用意しますと言ってくれました。

療育の先生のサポートで光が見えてきた私たちですが、果たして自閉症・情緒障害特別支援学級への就学を認めてもらえるのか、数ヶ月後の病院の受診日まで落ち着かない日々を過ごすことになったのでした。

執筆/プクティ

(監修:室伏先生より)
就学相談にまつわるエピソードの続きについて、詳細を共有くださり、ありがとうございます。知能検査を再度受けられて、IQと診断が大きく変わったとのことで、一気に道筋も変化しましたね。

周りとのコミュニケーションや、コミュニケーションツールとしての言語に関心が向きづらいお子さんの場合、幼児期には言語発達が伸び悩むことも多いですが、言語理解や発語が進みだすとぐんぐん習得して、定型発達のお子さんと同程度の言語能力(場合によってはとても難しい言葉を使うことを好むお子さんもいますが)を身につけることはよく経験します。知能検査は、言語でのやりとりが必要なものが多いので、特に就学前のお子さんでは、本来お子さんが持っている理解力や判断力よりもIQとしては低く算出されてしまうこともあります。
そのような場合には、言語能力が追いついた後に検査を受けると、ぐんとIQが上昇することもあります。

なお、お子さんが受けることのできる知能検査には、さまざまな種類(田中ビネー知能検査、WISCなど)がありますが、同一の検査は1年から2年程度の期間を空けることが望ましいとされています。これは、短期間のうちに検査を反復すると、以前の検査内容を覚えていて次の検査結果の信憑性が落ちてしまうことあるというのが理由です。どうしても再検査が必要な場合、検査を行う年齢や、ご本人の能力にもよりますが、異なる検査を行うこともあります。再検査を希望されても実施できないという可能性もありますので、知能検査の実施時期については就学相談も見越しての検討が必要です。

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