発達支援や関わり方のヒントに!支援者のマインドチェンジ、専門外来受診の解説、吃音や睡眠の悩み、心を学ぶ絵本など気になる5冊をご紹介
特に発達障害のある子どもでは、睡眠障害の有病率が高いと言われています。
本書では、食事や運動、昼寝といった日常生活の場面や、乳幼児期から青年期までの子どもの成長段階に応じて、睡眠が子どもの発達にどのような影響を及ぼすのか、専門的な知識を交えながら詳しく紹介しています。
睡眠は、生きていく上で必要不可欠であり、子どもの心身の成長に大きな影響があります。子どもの睡眠の問題と発達障害の関連について焦点を当てた本書は、最新の知見に基づいた適切な治療や対応方法を体系的に学ぶことができる、数少ない一冊といえるのではないでしょうか。
(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
ADHD(注意欠如多動症)
注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。
ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
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