クラスではいつも一人…小学生の友達関係、親は口出ししないほうがいいの?サポートのコツ【公認心理師・井上雅彦先生にきく】
一方でお子さんは「友達は一切いらない」と言っているかというと、そういうわけではないかと思います。ただ“自分が頑張りすぎずに付き合える友達”が、今のクラスの中ではいないのかもしれませんね。
自分の好きなものや興味関心があるものが、今のクラスメイトとは合わないという場合には、学校以外の別のコミュニティがあるとすごくいいなと思います。不登校でゲームが大好きなお子さんが、ゲームの大会に出て、そこで別の学校のお子さんと知り合いになってだんだんと仲良くなり、そのことがきっかけで学校のクラスメイトに対する苦手意識も和らいだというケースもありました。
今のクラスの中に、自分と話が合う友達が必ずしもいるわけではないものです。今すぐでなくても、本人と趣味や興味関心が似ていて、楽しく過ごせる友達もきっと見つかるのではないかと思います。そういう機会を学校以外でも作れると、よりいいのかなと思います。お子さんのお気持ち次第ではありますが、あまり同年齢にこだわらなくても良いかもしれません。
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子どもの友達作り、どうサポートしたらいい?
A: 同年齢集団の中で、遊びに入りにくい理由は複数考えられます。例えばクラスで流行っている遊び自体に興味がない場合、その遊びのルールがよく分からない場合や、クラスメイトの中に指示が多かったり言葉が強かったりと苦手な友達がいる場合などが考えられます。
幼児のお子さんや低学年であれば、遊びのルールやコミュニケーションの仕方を事前に大人と練習することも有効かと思います。ルールが分かるだけでも遊びに参加しやすくなりますね。例えば遠足や宿泊体験ではみんなと遊びたいという場合には、どのようなレクリエーションがあるか事前に先生に聞いておいて、お家で事前にやってみるということはできるかもしれません。
対人的なやりとり自体は、大人相手のほうが学びやすい面はあると思います。お家でできることは限りがあるかもしれませんが、ご家族やご親戚の方と遊びを通してやりとりしていく機会も、本人の自信につながると思います。放課後等デイサービスなどでもサポートしてもらえるでしょう。
お子さんが自信をもって参加できる遊びや活動があれば、先生にご相談して、その遊びや活動で活躍できる場を作ってもらうなんてこともできるかもしれませんね。
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まとめ
学齢期の友人関係については、低学年から高学年・思春期にかけて、さまざまなバリエーションや変化が求められます。