園・学校とどう連携する?検査結果共有のポイントを紹介します【LITALICO発達特性検査】
困りごとがあった場合や相談したい場合、保護者の方が持っている情報をまとめておくといいでしょう。家庭と園・学校との様子が違う場合や、それぞれの見立てや課題感が異なる場合もあります。どちらが正しいかを議論するのではなく、家庭での状況を把握してもらうことが重要です。そのためにも、事前にまとめた情報があると相談しやすくなります。
スクールカウンセラーに相談できることもあります。
合理的配慮として、お願いしたい支援や配慮があれば、具体的に伝えることで導入の検討がしやすくなります。合理的配慮には診断書が求められることがありますが、診断書はないけれども、お願いしたい配慮がある場合、発達特性検査の結果が背景要因を共通理解するのに役立ちます。
また、家庭で行ってうまくいったサポートがあれば、それを伝えることで園や学校でも試しやすくなるかもしれません。
園や学校に共有するときのポイント
1.困っていることや状況の共有
保護者の方やお子さまがどんなことに困っているかの共有が必要です。困っていることの共有、お子さまの特性の共通理解をみんなで行い、お子さまにとってうまくいく場面が増えるようにしましょう。
相談では、まずは家庭での様子や保護者の方やお子さまが感じている困りごとや課題を共有します。
2.本人の特性をみんなで理解し、共通認識をつくる
お子さまに、いつもと同じ対応方法が望ましい特性や、困りごとの生じにくい環境や方法がある場合、本人に合った環境が必要な場合などもあります。そこで、保護者の方だけでなく、周囲で関わる人がお子さまについて情報の共有をし、理解をしたうえで同じような接し方をすることがポイントとなってきます。
3.協力してサポートする
園や学校でお子さまと関わる人が、その子の特性や困っていることについて理解し、共通認識を持つことがとても大切です。お子さまの過ごしやすい環境づくりや困りごとが現れる状況を減らすために役立てましょう。
LITALICO発達特性検査の検査結果レポートでは「サポートの方向性」として、家庭で起こっていることが学校でも起きている場合、園や学校でも同じケースで使いやすいアドバイスやヒントが提案されています。
限られた時間の中で相談をうまく進めるポイントは、相談したいことを事前に整理してまとめておくことです。
・話したいことに優先順位をつけておき、大事なことから話す
・視覚的な情報や、言語化された資料として検査結果を見せながら話す
検査結果レポートの内容は詳細でボリュームもあるため、全てを読んでもらうのが難しい場合もあります。