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園・学校とどう連携する?検査結果共有のポイントを紹介します【LITALICO発達特性検査】

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園・学校との連携


お子さまにとって、園や学校は、家庭に次いで長い時間を過ごす場所です。また、集団での行動や学習、自立活動など、家庭とは異なる状況や困難が現れたり、家庭と同じようなサポートが難しかったりという場面もあります。

お子さま自身の頑張りたいという気持ちから、合わない環境で無理をし、疲れてしまうという可能性もあります。

そのような時に、保護者と園・学校で連携して課題意識を共有したり、困りごとを解決する方法を探っていくことがとても重要です。

今回は、LITALICO発達特性検査を使って園や学校とうまく連携するためのポイントをご紹介します。

LITALICO発達特性検査は、保護者がお子さまについての質問にスマートフォンやパソコンから回答することで、お子さまの特性や困っていること、その対処法が分かるオンラインの検査です。検査結果は、Webブラウザのほか、PDFの形式でダウンロードできます。

お子さまの困っていることや特性の傾向や強さのほか、その困りや特性の背景にどんなことがあるか、またどう対応すればいいかといったサポートの方向性が表示されます。
家庭での対応方法だけでなく、園や学校での対応方法についても具体的に紹介されるのが特徴です。

そのため、検査結果をデータやPDFをプリントしたものを使い、園・学校などでお子さまと接する関係者への相談・共有のためのツールとしても役立てられます。

LITALICO発達特性検査について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

園・学校での連携が重要になるタイミング


園・学校と家庭での相談には、以下のようなタイミングがあります。

新しい環境でお子さまに困りごとが現れやすくなるタイミングです。新しい担任への情報共有や、配慮が必要な場合の相談が必要になる場合もあります。お子さまについての情報をまとめておいて、サポートブックのような形で渡す保護者の方もいます。その際の資料としても、検査結果を活用できます。


短い時間の中で、お子さまについて話し合うために、どのようなことを相談したいか、伝えたいかなどをまとめておくと良いでしょう。

通常学級・通級指導教室(特別支援教室)・特別支援学級・特別支援学校など、お子さまに合った学びの環境を選ぶための相談です。小学校・中学校入学前の就学相談のほか、入学後に転籍したい場合の相談をすることもあります。

困りごとがあった場合や相談したい場合、保護者の方が持っている情報をまとめておくといいでしょう。家庭と園・学校との様子が違う場合や、それぞれの見立てや課題感が異なる場合もあります。どちらが正しいかを議論するのではなく、家庭での状況を把握してもらうことが重要です。そのためにも、事前にまとめた情報があると相談しやすくなります。

スクールカウンセラーに相談できることもあります。


合理的配慮として、お願いしたい支援や配慮があれば、具体的に伝えることで導入の検討がしやすくなります。合理的配慮には診断書が求められることがありますが、診断書はないけれども、お願いしたい配慮がある場合、発達特性検査の結果が背景要因を共通理解するのに役立ちます。

また、家庭で行ってうまくいったサポートがあれば、それを伝えることで園や学校でも試しやすくなるかもしれません。

園や学校に共有するときのポイント


1.困っていることや状況の共有

保護者の方やお子さまがどんなことに困っているかの共有が必要です。困っていることの共有、お子さまの特性の共通理解をみんなで行い、お子さまにとってうまくいく場面が増えるようにしましょう。

相談では、まずは家庭での様子や保護者の方やお子さまが感じている困りごとや課題を共有します。

2.本人の特性をみんなで理解し、共通認識をつくる

お子さまに、いつもと同じ対応方法が望ましい特性や、困りごとの生じにくい環境や方法がある場合、本人に合った環境が必要な場合などもあります。そこで、保護者の方だけでなく、周囲で関わる人がお子さまについて情報の共有をし、理解をしたうえで同じような接し方をすることがポイントとなってきます。


3.協力してサポートする

園や学校でお子さまと関わる人が、その子の特性や困っていることについて理解し、共通認識を持つことがとても大切です。お子さまの過ごしやすい環境づくりや困りごとが現れる状況を減らすために役立てましょう。

LITALICO発達特性検査の検査結果レポートでは「サポートの方向性」として、家庭で起こっていることが学校でも起きている場合、園や学校でも同じケースで使いやすいアドバイスやヒントが提案されています。限られた時間の中で相談をうまく進めるポイントは、相談したいことを事前に整理してまとめておくことです。

・話したいことに優先順位をつけておき、大事なことから話す
・視覚的な情報や、言語化された資料として検査結果を見せながら話す

検査結果レポートの内容は詳細でボリュームもあるため、全てを読んでもらうのが難しい場合もあります。検査結果を持参する際には、あらかじめ、優先順位をつけて特に相談したい部分に付箋をつけたり、その部分だけを持っていくなどするのもおすすめです。

検査結果を見せたり渡したりする際には、検査結果レポートの「04.専門家の皆様へ」の箇所を見せるなど、LITALICO発達特性検査についても説明するとよいでしょう。

園・学校とどう連携する?検査結果共有のポイントを紹介します【LITALICO発達特性検査】

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お子さまによっては「困った行動」をする「困った子」という捉え方をされることがあるかもしれません。
ですが、その行動をなぜするのか、特性や困っていることの背景を知ることで、本人にもコントロールできない行動だったり、本人にとっては必要な行動であることが分かることもあります。また、環境に影響を受けて生じる行動の場合もあります。

お子さまにとってどうしたらうまくいくか、困りごとが減らせるかという視点で、お互いに前向きで具体的に話すことを意識するようにします。

園や学校での見立てや困っている度合いが家庭や検査結果と異なる場合もあります。そんな時は、逆にチャンスと捉えて、話し合うのもおすすめです。

LITALICO発達特性検査は学校の見立てと違うときのすり合わせツールとしても活用できます。

LITALICO発達特性検査は、主に保護者が把握できる場面で感じている困りごとから結果を出します。そのため、園や学校での見立てと違う場合や、周囲では「困っている」と捉えていないことがあるかもしれません。
また、お子さまの困りごとや特性の現れ方は環境との相互関係で現れます。そのため、家庭では困っていることが園や学校では現れなかったり、集団生活や学習の場面など、特定の場面で困りごとが現れたりするなど、家庭と園・学校での状況や困りごとの様子に違いがあり、それぞれの見解が異なる場合もあります。

どちらもお子さまの姿であることをお互いが理解することがとても重要です。検査結果を伝えるだけでなく、「家庭ではこういうことがありますが、学校ではどうでしょうか?」などと、園や学校での様子を聞くことも重要です。

特性や困りがどんなときに強くなり、どんなときに現れないかなどの情報収集をし、両者でそれぞれの様子を共有し、連携できるとよいでしょう。

まとめ


本人の困りごとを減らし、過ごしやすい環境をつくるためには、家庭だけでなく、園や学校との協力が欠かせません。また、家庭だけでお子さまのサポートをすると、どうしても負担が大きくなり、保護者の方が疲弊してしまうかもしれません。少しでも頼り先を増やし、お子さまのために同じ目線で一緒にサポートを進められる仲間をつくっていきましょう。


また、園や学校での様子と家庭での様子が異なる場合には、お互いに情報を共有したり、その違いから支援のヒントを得ることもできます。

そのための第一歩が、情報をスムーズに共有することです。ぜひ、LITALICO発達特性検査をそのツールとしてご活用ください。

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