子育て情報『「どうして僕は特別支援学級に?」障害のある子どもに聞かれたとき、どう答える?』

「どうして僕は特別支援学級に?」障害のある子どもに聞かれたとき、どう答える?

学校まで迎えに来てもらっているのはもちろん少人数です。息子はそうした状況も理解していたと思います。


就職活動で

息子は現在、一般企業で障害者雇用として働いています。
障害を開示して働く場合、まず面接官に聞かれることがあります。
「あなたの障害名を言ってください」
また
「あなたの得意なこと苦手なことを言ってください」
とも聞かれます。

この質問の意図について聞いたところ、自分の苦手を隠そうとしたり、自分の障害を受け止めていなかったり、変なプライドがあったりすると、アドバイスや指示を受けられなくて困るから、本人が自分のことを分かっているかを聞いているとのことでした。
本人告知という大それたものではなく、特性をきちんと自覚させ、その結果、通常学級に在籍していないとか通級指導教室を利用している理由を分かっておくことはとても大事です。
子どもから質問を受けた時は、いい機会だととらえ、答えたほうが良いと思います。


息子は現在就労していますが「あなたの障害名は?」と聞かれたとき、「自閉症と知的障害と強迫性障害です。不得意なことは計算です」と答えているようです。
これは、聞かれたときに正しく伝わるようにと、特別支援学校高等部卒業後に通っていた就労移行支援事業所での面接練習で、バッチリ訓練してもらった成果です。

就職活動をしないにしろ、自分のことをしっかり認識していることが大切だと思います。

執筆/立石美津子

(監修:鈴木先生より)
デンマークにある自閉スペクトラム症(ASD)専門の学校では、例えば「自分は自閉スペクトラム症であり、感覚に敏感なことから、急に触られることが苦手です」などと自己紹介が言えるようにすることから教育が始まるようです。ASDは、障がいというよりは特性と考えた方がいいようです。自分の特性を理解し、周りにもその特性を理解してもらい、合理的配慮の下で働ければ問題は起きない可能性が高まると思われます。日本の特別支援学校はASDだけではなく、肢体不自由児や重度の知的障がい児なども混在しており、ASDに特化した教育がなされていないのが現状です。
これからは診断のついている個々の障がいに向き合った、きめ細かな教育が望まれるのではないでしょうか。https://h-navi.jp/column/article/35030086
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(コラム内の障害名表記について)

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