子育て情報『学習のフォローや友だち関係…支援や配慮を相談したいとき、学校へのアプローチや連携のコツは?【公認心理師・井上雅彦先生にきく】』

学習のフォローや友だち関係…支援や配慮を相談したいとき、学校へのアプローチや連携のコツは?【公認心理師・井上雅彦先生にきく】

学校との話し合いの際に、次回の話し合いをいつにするかを決めておけると、定期的な見直しの機会を持ちやすくなります。

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なかなか支援の話が進まないときには?

A: 支援や配慮の内容によっては、担任の先生だけでは判断しにくいこともあります。他の先生にも知っておいてもらうほうがよかったり、学年や学校全体で取り組んだりすることもあるでしょう。

そのような場合は担任の先生だけでなく、特別支援教育コーディネーターや、学年主任、管理職の先生などと共に話し合いをすることもあります。教室外でのサポートがあるとよい場合には、養護教諭や特別支援学級の先生などと連携していくこともいいと思います。学校外での支援機関を利用している場合には、そのような支援機関のスタッフに入ってもらってもいいかもしれません。

保護者側も一人ではなく複数人で出席する場合もあります。保護者と学校側で「一対複数」となると、やはり保護者側の負担が大きく感じられることもあるので、可能であればご両親やご家族で参加されるとよいかと思います。
お子さまの祖父母の方が一緒に来られる場合もあります。

ほかにも各校を巡回しているスクールカウンセラーや、自治体によっては学校内での支援体制について独自の制度を設けている場合もあります。例えば横浜市では、「児童支援専任」「生徒指導専任」という役割の先生を全校に配置しています。

お子さんが学校で困ったときに、安心して話せる先生が複数いると心強いと思います。お子さん・保護者共に、学校で頼れる相手を見つけていけるとよいでしょう。

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まとめ

学校へ支援や配慮のお願いをするというのは、保護者にとっても心理的負担があるかもしれません。しかし「お子さんがより学びやすく・過ごしやすくなるように」という願いは、きっと保護者と学校で共通の部分だと思います。

「保護者が要求する→学校がYES/NOを判断する」というものではなく、あくまで「すりあわせる作業」になるので、保護者からは「何をやってほしいか」だけでなく「何に困っているか」を具体的にお話していくことがポイントです。
また個人に対する合理的配慮というよりは、クラス全体へのユニバーサルな支援で解決する場合もあります。

お子さん本人の気持ちや意志を大事にしながら、お互いに無理なく継続可能な方法を見つけていけるとよいでしょう。

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