自閉症娘の1人外出、留守番デビューは何年生?小学生からスモールステップで練習、中2の今は
そのうち、娘が少しずつ周りを見るようになったことに気がつき、これなら、1人で大丈夫かも……と思えるようになり、こっそり見に行くのをやめました。
小学2年生からは、短時間の留守番を頼むように
小学2年生からは、放課後等デイサービスの利用が始まり、朝は私が車で送り、帰りは放課後等デイサービスの送迎があったため、1人で歩くことはなくなりました。この頃から私たちは娘に、短時間の留守番を頼むようになりました。
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誰か来ても、例え知っている人でも鍵を開けないことを約束させ、20分、30分、40分と留守番の時間を増やしていきました。小学4年生になる頃、数時間の留守番ができるようになっていたので、夫の提案で、1人外出の練習を始めることになりました。
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最初は、近所の自動販売機まで。
思った以上に娘はノリノリで、喜んで1人で出発しましたが、待つ間、私はソワソワしっぱなしでした。
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鬱陶しいほどに心配し、夫は呆れていました。片道15分ぐらいの道だったので、娘は30分ちょっとで帰宅しました。
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このおつかいを、私は今でも忘れません。娘の成長を感じた瞬間でした。
おつかいをきっかけに、増えていった娘の行動範囲
そのおつかいをきっかけに、娘の行動範囲は増えていきました。
学校への迎えが遅くなる時、学校に近いおばあちゃんの家まで歩いたり……
近所のコンビニまで行ったり……
ショッピングセンターで別行動したり……
時間を決めて、お店で待ち合わせしたり……
回数を重ねるたび、私の娘に対する心配度は減っていきました。
中学2年生の今は、1人行動の心配もほとんどありませんし、丸一日の留守番も、安心して任せることができます。留守番中、家事もこなしてくれるので、とても助かっています。
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私たちが住んでいる沖縄県は、電車がなく、家は田舎でバスの本数も少ないため、公共の交通機関を使って、1人で行動したことはまだありません。
しかし娘も、もう1年半ほどで、高校生。
高校生になると、公共機関のバスを使って学校に通うことになります。まだ1人でのバスは未経験なので、中学生のうちに練習したいと思っています。
執筆/SAKURA
(監修:井上先生より)