迷いながら通常学級へ就学、小3で特別支援学級へ転籍した息子。きっかけは小2から増えた気になる行動で…
トールやほかの誰かが大きな声を出した時など、本人に適切な指導はしつつも、周りの子に対しては「あまり気にせず、自分のやるべきことをやりましょう」と伝えてくださっていたようでした。
周りの人たちや環境に恵まれて、小学1年生の1年間は無事に過ぎていきました。問題が出てきたのは小学2年生になってからでした。
感染症の流行で休校から始まった2年生の新学期。環境の変化で息子にも影響が……!?
トールが小学2年生に進級する直前、新型コロナウイルスの流行で学校が休校になりました。トールの小学校は毎年クラス替えがあるので、新しいクラスのメンバーや新しい担任の先生と顔を合わせることもなく、新学期がスタートしました。
休校が明けて少し経った頃、トールが「朝起きるのがつらい」と言い出しました。「あんまり学校に行きたくないなぁ」と言うこともありましたが、長いお休み期間もあったので、学校に行く毎日に体が慣れていないのかもしれないと思いました。
しかし、トールはだんだん怒りっぽくなっていきました。1年生の頃までできていた宿題も何時間もかかるようになっていき、些細なことでイライラして怒ることが増えました。
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担任の先生から連絡も来るようになり、学校でも非常にイライラしたり、怒ったり泣いたりすることがあるとのことで、初めて2年生の担任の先生と会い、面談を行うことになったのでした。
発達障害の診断はあっても、学校での支援は手探り状態
トールは小学1年生の終わりに病院を受診し、ASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如多動症)の診断を受けていました。そのため、1年生の頃の様子も含めて2年生の担任の先生にも申し送りをしてもらっていました。
しかし新しい担任の先生は、発達障害にあまり詳しくないとおっしゃっていて、どのようにしたらトールが学校で穏やかに過ごせるようになるか、細かく情報共有をしながら取り組んでいこうということになりました。
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こうして、学校側も私たち保護者も、お互いに手探りのような状態で始まったトールの小学校生活2年目でしたが、最終的にトールは翌年、小学3年生で通常学級から特別支援学級へ転籍することになりました。その後の特別支援学級へ転籍するまでのことは、また別の機会に書かせていただきます。
執筆/メイ
(監修:鈴木先生より)