「療育はお座りできるようになってから」早期療育を断られ、途方に暮れたわが家が支援に繋がるまで
障害を持って生まれてきたわが子のために、なんとか少しでも生きやすくしてあげたいーー療育を頑張るお母さんは、きっとそういう気持ちが心の根底にあると思います。時には頑張りすぎて親自身が疲れてしまう時もありますが、そんな時は少しくらいサボっても大丈夫。
適度に息抜きしながら、無理なく頑張っていければいいですね。
執筆/星きのこ
(監修:鈴木先生より)
療育の予算や人手の不足も影響があるのではないかと感じています。療育としてはOT/PT/ST以外に、MT(音楽療法)というのもあります。日本ではまだまだ馴染みが薄いようですが、私のクリニックでは月2回やっており、人気があります。私のクリニックのMTでは、感覚統合訓練も取り入れているのでバランス感覚も養えます。
特別支援学校に通うお子さんたちは就学後もMTに通われており、一方的に卒業させられることはありません。
就学すると事務的な問題などで療育を中止されてしまうケースも多いのですが、私のクリニックでは、MTを卒業するかどうかは本人と親と主治医との間で相談して決めています。一旦やめたとしても希望があればいつでも再開することができます。
https://h-navi.jp/column/article/35030275
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
知的発達症
知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。