子育て情報『イベントレポート「お子さまの困りごとはどうして起きる?」 背景に着目してサポートを考える方法を作業療法士・野田遥さんに聞きました』

イベントレポート「お子さまの困りごとはどうして起きる?」 背景に着目してサポートを考える方法を作業療法士・野田遥さんに聞きました

「癇癪やパニックの行動のみに着目するのではなく、その前後の関わりや言動をよく観察し、柔軟に支援していくことが大切だと感じました。パニックになったときに注意などはせずにクールダウンする場所をつくるなど、具体的な関わりについて学ぶ方ができてよかったです」


「なぜ」に注目して、困りごと解決への道を見つけよう

野田さんのレクチャーを聞いて、一見同じような困りごとも、背景が違えば対応方法も変わる場合があることが分かりました。だからこそ、今回の野田さんによるレクチャーのように、背景に着目し、よりお子さまの困りごととその根本に向き合えるサポート方法を探すことがポイントになって来るのではないでしょうか。

「困り→背景要因→サポート」は、LITALICO発達特性検査でも用いているフレームワークです。この方法は、「今、困っている」という保護者の方にとっては、一見遠回りに見えるかもしれませんが、困りごとを軽減していくために必要なステップだともいえます。課題ができたとき、「では、なぜ困っているのか?」と振り返る機会を持つことが、困りの解決に向かう糸口につながるかもしれません。

その際、背景やサポート方法を適切に判断・選択するには、より詳しい知識や観察の手法が必要になるかもしれません。一方で、参加者の中には、実践は難しいと感じる方もいらっしゃるようです。
参加者アンケートでも「実践が難しい、保護者だけでは解決しきれない」と回答された方もいらっしゃいました。

そのような場合には、セミナーでも紹介があったように、ツールや周りの方の力を借りることも、保護者の方が実践される際にはポイントになってきます。

・支援者や周りの人に相談する
・発達ナビのコラムで同じような特性・ケースの事例を読む
・発達ナビPLUSなどのオンライン相談ツールを活用する
・LITALICO発達特性検査で背景要因とサポートの方向性を知るなど

ぜひ、さまざまなツールや機会を活用し、困りごと解決に向けて、取り組んでいただければ幸いです。

(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。

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