子育て情報『英語学習だけで大丈夫? 子どもがグローバル社会で活躍するために本当に大切なこと。』

英語学習だけで大丈夫? 子どもがグローバル社会で活躍するために本当に大切なこと。

また、オリンピックの開催を控えて、日本の伝統文化の教育を積極的に推進している東京都教育委員会は、その理念を次のように示しています。


日本の伝統・文化理解教育は、子供たち自身が今日的な視点から我が国の伝統や文化をとらえ直し、日本のすばらしさを誇りに思うと同時に、世界の中で日本人としてよりよく生きていくために、何をどのように生かしていくかについて理解し実践する教育のことです。

(引用元:東京都教育委委員会|日本の伝統・文化理解教育の推進)

ここで言う「伝統・文化」とは、次のことを指します。
・長い年月を経て、日々の中で様々な形で伝わってきたもの
・現代において評価され価値あるもの
・新たな文化となって未来へと連綿と受け継がれて生き続けるもの

ただ“古いもの”だけではなく、“受け継がれているもの”にはちゃんと理由があります。その価値を再確認し、先人の知恵や意志をありがたく学ばせてもらえるということは、子どもたちがより良い人生を歩むための礎となるでしょう。

国際交流には欠かせない自国文化への理解度

英語学習だけで大丈夫? 子どもがグローバル社会で活躍するために本当に大切なこと。


今後ますます国際化が進み、2020年に東京オリンピックが開催されれば、さらに世界中の人々と交流する機会が増えるでしょう。しかし、せっかく英語を勉強して話せるようになったとしても、大切なのは会話の“中身”です。とくに、日本に興味がある外国人にとって、日本の文化・伝統はとても魅力的に映ると聞きます。
話をしてみると、一般の日本人よりももっともっと深い知識を持ち合わせていることもあります。

日本に根付いている風習を紹介する図鑑『にっぽんの図鑑』(小学館)を監修した信州大学の藤森裕治教授は次のように述べています。


海外で異なる文化的背景を持つ人と接するとき、祖国に関する知識と誇りがなければ相手にされない。伝統文化に触れることは『日本とは何か』と考えるきっかけであり、それがあってこそ他者を理解しようとする姿勢が生まれる。

(引用元:産経ニュース|知ってますか?!日本の伝統文化子供向け図鑑や紹介本、刊行相次ぐ)

異なる慣習や文化の違いを受け入れることができる“多様性”を身につけるためには、海外に目を向けると同時に自分が生まれ育った日本の文化や伝統についても知る必要がありますね。


異文化を理解し大切にしようとする心は、自国の文化理解が基盤となって、はぐくまれるものです。そのために、学校は、子どもたちが日本の伝統・文化のよさや豊かさに気づき、その価値や意義を理解するとともに、自分の生まれ育った郷土や自国に誇りと愛着をもち、自分が日本人であるというアイデンティティを確立する教育を推進することが必要です。

(引用元:東京都教育委委員会|日本の伝統・文化理解教育の推進)

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