子どもをぐんぐん伸ばす「早期教育」の意外なデメリット
ことばかりではない、とのこと。余計な手出し、口出しをしないこと、子どもの内的な成長をじっくりと見守るということも親の大切な役割のひとつだと指摘しています。
人間には一人でいるときにしか起こらないある種の内面的成長があり、そのため、一人になって自分と対話する時間を持たず、絶えず外界からの刺激に身をさらしてばかりいると、想像力や創造性の発達が妨げられるのだそうです。
また、共働きの保護者に向けた役立つ情報を提供している『日経DUAL』の記事内では、早期教育について取材した記者が次のように語っています。
脳科学分野の権威である小泉英明さんは、「小さいうちにそういった“不自然な教育”に時間を取られて本来伸ばすべきことがおろそかになる」という状況を懸念していました。知育よりも、子どもの意欲を伸ばすことのほうがはるかに大切で、脳が内側から外側へと進化した人類の進化の順に照らし合わせ、「意欲」や「やる気」が関わる脳の内側をまず鍛えるのが一番なんだそうです。
(引用元:日経DUAL|“教えない”早期教育を脳科学者らが勧める理由)
様々な考え方がある早期教育。焦らずに、また周りと比べることなく、親子が納得して楽しめるものを探した先にあるのが“答え”なのかもしれません。
文/鈴木里映
(参考)
マイナビウーマン子育て|「早期教育」はどのような教育法?その種類や実践する際の注意点など
ALL About|早期教育のメリット・デメリット
日経DUAL|“教えない”早期教育を脳科学者らが勧める理由
諸富祥彦(2010),『女の子の育て方』,WAVE出版
ベネッセ教育情報サイト|インプットよりアウトプットで子どもは伸びる
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