うちの子、反抗期なの!? 成長や発達が関係する「4歳の壁」の対処法
の誤解?! 反抗期や癇癪の心理と対策)
このように、お仕置きや体罰などは、教育的にほとんど効果がないのです。逆に、「〜したら、〜できる」という、後に「お楽しみ」が待っているようなプラスの想像力を働かせる声がけなら、自発的に動いてくれることも増えますよ。
たとえば、ご飯を食べるのが遅い子どもには、以下のような【OKワード】が効果的です。
【OKワード】
「しっかり食べて“ごちそうさま”をしたら、◯◯で遊べるね」
【NGワード】
「のんびり食べていると、遊ぶ時間がなくなっちゃうよ!」
また、小さなことでもできたことをほめてあげると、次もがんばろうと思えるもの。
【OKワード】
「脱いだお靴を揃えてえらい!きっと次にお出かけするときも気持ちが良いね」
【NGワード】
「またお靴が脱ぎっぱなし……もう、何度言ったらわかるのよ!」
「やればできるじゃない。だったらいつもちゃんとお靴を揃えてよね!」
このように、ちょっとした良い部分や成長に気づける親のまなざしが、子どものモチベーションにつながります。
***
子ども自身も内部で葛藤している4歳の時期。親が自分に寄り添ってくれたと実感してもらうことが、いちばんの対応策と言えそうです。
忙しい毎日に子どもと真っ向から向き合い続けるのは難しいものですが、見守り励ますことを心がけることを忘れなければ、きっと壁を乗り越えていけるはずです。
文/酒井絢子
(参考)
All About|4歳児の言葉や身体の発達と成長ポイント
All About|「4歳児は天使」の誤解?! 反抗期や癇癪の心理と対策
camily|4歳時のしつけ、子育てで意識すべきこと
ベネッセ教育情報サイト|4歳男児の反抗期にどう対処していくべきか
西川由紀子(2013) ,『かかわりあって育つ子どもたち2歳から5歳の発達と保育』,株式会社 かもがわ出版.
デズモンド・モリス(2010) ,『デズモンド・モリス子どもの心と体の図鑑』,株式会社 柊風舎.
注目集まる「日本のボーディングスクール」ガイド— 全人教育で育む、自立とグローバル感覚