オリジナルの比喩で、表現力のある作文に激変――“それ” は “ほかの何” に見えるのか?
たとえば、喜怒哀楽を表現するときに、あえて「うれしい」「おこった」「かなしい」「たのしい」などの表現を封印して書くと、文章のオリジナリティが高まります。
【比喩なし】きょうのばんごはんは、大すきなカレーです。いえにかえるのがとてもたのしみでした。
【比喩あり】きょうのばんごはんは、大すきなカレーです。学校からいえまで、ずっとスキップしてかえりました。
【比喩なし】このまえ、かっていたカメが死んでしまいました。かなしかったです。
【比喩あり】このまえ、かっていたカメが死んでしまいました。
その日は、おなかがすかず、たべ物もうまくのみこめませんでした。ばんごはんは、大こうぶつのハンバーグだったのに、ふしぎです。
【比喩なし】友だちにおもちゃをとられると、その子がおこりだしました。
【比喩あり】友だちにおもちゃをとられると、その子のかおが「赤オニ」にかわりました。
ありきたりな表現で書いた文章よりも、比喩を用いて表現した文章のほうが、活き活きと輝いています。子どもには「できるだけ、みんなが使わない表現で書いてみよう!」と伝えてあげましょう。比喩を使って自由にたとえられるようになった子の作文能力は、その先も、ぐんぐん伸びていくでしょう。
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