子育て情報『「典型的ないい子」を育てるよりも大切な、伸ばしてやるべき子どもの「考える力」』

2019年3月24日 08:41

「典型的ないい子」を育てるよりも大切な、伸ばしてやるべき子どもの「考える力」

そして、子どもの「自分で考える力」を育むには、それこそ実際にもっともっと考えさせるしかありません。僕が4年生のクラスの担任をしていたときには、朝の会で必ず政治問題を取り上げていました。「そんなの早過ぎるよ」と感じる人もいるかもしれませんが、そんなことはないのです。わたしたち大人の世界で見ても、50歳の人の意見が必ず正しくて、30歳の人の意見が必ず間違っているということはありませんよね?

「まだ子どもだから」なんて考えず、子どもと一緒にテレビで観たニュースについて、「どうしてこんなことになっているんだろうね?」「どうしたらいいと思う?」といった質問を投げかけてみてください。子どもは子どもなりに考えて、子どもなりの答えを見つけるようになるはずですから。それこそまさに、「自分で考える」姿勢に他ならないと思うのです。

「典型的ないい子」を育てるよりも大切な、伸ばしてやるべき子どもの「考える力」


『家でできる「自信が持てる子」の育て方』
沼田晶弘 著/あさ出版(2018)
「典型的ないい子」を育てるよりも大切な、伸ばしてやるべき子どもの「考える力」


■ 東京学芸大学附属世田谷小学校教諭・沼田晶弘先生 インタビュー一覧
第1回:子どもの「内発的なやる気」を引き出す、たったひとつの方法。
第2回:「早くしなさい!」と言わないためには?着替えの時間の『ドラえもん』が効果大な理由
第3回:「褒める」にひそむ意外な盲点。本当に褒めるべきこととそうでないことの違い
第4回:「典型的ないい子」を育てるよりも大切な、伸ばしてやるべき子どもの「考える力」

【プロフィール】
沼田晶弘(ぬまた・あきひろ)
1975年9月19日生まれ、東京都出身。東京学芸大学附属世田谷小学校教諭。学校図書生活科教科書著者。東京学芸大学教育学部卒業後、インディアナ州立ボールステイト大学大学院で学び、インディアナ州マンシー市名誉市民賞を受賞。スポーツ経営学の修士課程修了後、同大学職員などを経て、2006年から現職。児童の自主性・自立性を引き出す斬新でユニークな授業が読売新聞に取り上げられ話題となる。
教育関係のイベント企画を多数実施する他、教育関係だけではなく企業向けの講演も精力的におこなっている。著書に『「変」なクラスが世界を変える! ぬまっち先生と6年1組の挑戦』(中央公論新社)、『子どもが伸びる「声かけ」の正体』(KADOKAWA/角川書店)、『ぬまっちのクラスが「世界一」の理由』(中央公論新社)、『「やる気」を引き出す黄金ルール 動く人を育てる35の戦略』(幻冬舎)

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