子育て情報『親子でアートを感じよう! 多様性の時代に必要な “生きる力” を育む「対話型鑑賞法」』

2019年4月22日 09:44

親子でアートを感じよう! 多様性の時代に必要な “生きる力” を育む「対話型鑑賞法」

シリーズの著者である結城昌子氏は、『あーとぶっく』についてこのように話しています。自分なりの方法で、名画と友だちづきあいをしてみませんか?

***
最後に――VTSを日本に紹介し、ACOPを開発するのに尽力されたのが京都造形芸術大学教授の福のり子氏。コミュニケーション力育成を重要視するACOPの目指すところを次のように語ってらっしゃいます。


「あなたはそう感じる。でも、私はそう感じない」というときに、単に「人は多様だ」ということで片付けてしまっては、その相手との関係性はそこで終わってしまう。そうではなくて、「私にはそういう風には見えないけれど、あなたの説明をもっと聞きたい」という姿勢によるコミュニケーションがあること。その上で、賛成はしなくても「確かにその説明を聞くと、あなたにそう見えたのは納得できる」というところまでいくことが、ACOPのコミュニケーションなんです。それぞれの見かたがある人たちがどのように関わっていくのか、ということが一番大切ですから。


(引用元:DNPミュージアムラボ|感覚をひらく人たち)

これは、今の多様性の時代にいちばん求められている、とても大事な素質ではないでしょうか。「アート」の語源は “生きる技術” なのだそう。人と人をつなぐアートが子どもたちの “生きる力” を育み、豊かな人生を歩む道しるべになるなんて、すばらしく、素敵なことですね。

(参考)
リクナビNEXTジャーナル|必要なのは、自由な発想だけ!MoMA開発「対話型アート鑑賞」で磨ける、ビジネスの役立つスキルとは?
artand結城昌子オフィシャルサイト|小学館『あーとぶっく』シリーズ全13巻
ルーブルDNPミュージアムラボ|感覚をひらく人たち
京都造形芸術大学アートコミュニケーション研究センター|コンセプト
和樂 2019.2ー3月号 『日本美術は自由だ!』, pp42-43. 小学館.
岡崎大輔著(2018), 『なぜ、世界のエリートはどんなに忙しくても美術館に行くのか?』, SBクリエイティブ.
フィリップ・ヤノウィン著/京都造形芸術大学アート・コミュニケーション研究センター訳(2015), 『どこからそう思う?学力をのばす美術鑑賞 ヴィジュアル・シンキング・ストラテジーズ』, 淡交社.
DNPミュージアムラボ|感覚をひらく人たち

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