子どもがウソをついたとき、親はどう対応すればいいの?
子どもがウソをつく原因2:かまってほしい
子どもがウソをつく原因の2つ目として挙げられるのは「もっとかまってほしい」という気持ちです。子供の中には、親にかまってほしいがためにウソをつく子がいます。具体的には、お腹が痛くもないのに痛いと言ってみたり、学校での出来事を実際より大げさに表現したりしてしまうのです。
こうしたウソの原因は、子供とのスキンシップ不足。仕事が忙しくなると、ついつい子供との会話やスキンシップが減ってしまうかもしれません。また、妹や弟ができると、上の子にかまってあげられる時間が減ってしまうでしょう。すると、子供は寂しくなってウソをついてしまうのです。こうしたウソへの対応はシンプル。
子供との会話や、スキンシップの時間をつくってあげるとよいでしょう。
子どもがウソをつく原因3:自分の身を守りたい
子供がウソをつく最大の原因は「自分の身を守りたい」という気持ちです。具体的には自分の失敗を「〇〇くん/ちゃんのせいで、こうなった」と、友達のせいにしたり、まだやっていないのに「宿題はやったよ」と言ったりするウソが当てはまります。
こうしたウソを聞くと、ウソをやめさせるために厳しく叱ってしまいたくなりますが、それは逆効果。懲罰的な環境では、上手なウソをつく子供が育ってしまう可能性があるのだそう。心理学者であるTalwarさん(マギル大学)とLeeさん(トロント大学)の論文によると、西アフリカの懲罰的な学校に通う3〜4歳の子供たちは、懲罰的ではない学校に通う子供達よりもウソをつく傾向がありました。
したがって、子供が保身のためにウソをついた場合は、子供を追い詰めるほど叱らないほうがよいのです。教育評論家の親野智可等(おやのちから)さんは次のような対処法を紹介します。
子どもの愚痴、失敗談、要求、わがままなども、門前払いせずに、まずは共感的に聞いてあげましょう。
もちろん子どもの要求に対して、最終的には「ノー」と断る場合もあります。
でも、そういうときも、まず取り敢えずは共感的に聞いてあげることが大切です。
このように共感的で寛容な親なら、子どもは親を信頼して安心して生きられます。
ウソをつく必要もなくなり、正直になんでも言えるようになります。
(引用元:親力|親が寛容なら子どもはウソをつく必要がなくて正直になる)
どんな言葉でも、子供の言葉をまずはしっかりと聞いてあげるようにしましょう。