子育て情報『言葉が増えると感情までも深くなる。「国語辞典を使える力」が子どもの未来を明るくする理由』

言葉が増えると感情までも深くなる。「国語辞典を使える力」が子どもの未来を明るくする理由

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国語辞典に関する保護者の方からの質問

国語辞典に関する質問もいただいているので、少しお答えしたいと思います。

【質問】
片付けないで、リビングに置きっぱなしになっています。
【回答】
置きっぱなしでOKです。例えば、靴下やおやつの袋など、本来リビングにあるべきものではない物が置きっぱなしになっていたら、片付ける必要がありますが、第3回でお伝えしたとおり国語辞典はリビングにあった方が良いものです。ですから置きっぱなしでOKです。ふとしたときに家族も手に取ることができて、便利です。学習効果が二の次になっても良いのであれば、インテリアを優先しても良いと思いますが……。

【質問】
調べた時に、書いてある意味が分からず、親がかみ砕いて説明しなければならないことがあります。

【回答】
親にとっても大きなチャンスですね!ぜひ、かみ砕いて説明してあげてください。引いた言葉の意味が分からない時にどうしたらいいかについては、第4回で詳しく解説しています。

言葉が増えると感情までも深くなる。「国語辞典を使える力」が子どもの未来を明るくする理由


【質問】
そもそも知らない言葉を知ることはできないのでは?
【回答】
深イイ質問ですね。基本的に辞書は知らない言葉を見聞きした時に引くものです。なので「知らない」ということを自覚しないと引けないのです。その言葉の意味が分からないと先に進めない時などは、まさにそうで、切迫して調べるものです。私の息子も小学3年生の時に、ハリー・ポッターの本を読みたい一心で、辞書を引きながら読んでいました。あまりに知らない言葉が多かったのでしょう。
それでも、先を読みたい気持ちが、辞書引きの面倒くささを上回ったようです。

本は読み進められても、引いたあと、意味を忘れてしまうこともあります。でも、「知らない言葉」と「忘れた言葉」は違うのです。付箋紙による辞書引き方法は第4回で紹介したとおりですが、引いた言葉に付箋紙を貼ると、二度目に引いた時、「その言葉を忘れている」ということを知ることができます。本来、人間「忘れている」ことは、思い出せないのです(笑)。私の子ども時代は付箋紙というものがありませんでしたから、辞書で引いた言葉に赤ペンを引いていました。二度目の出会いは、自分の記憶力の低さにがっかりもしますが、もう一度覚え直す良い機会になりました。

また、言葉を増やすことは、知識を増やすだけでなく、概念を増やすことになります。

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