子育て情報『夏バテ・熱中症になりやすいの子どもの特徴。「暑さに強い体づくり」の要はココにある!』

夏バテ・熱中症になりやすいの子どもの特徴。「暑さに強い体づくり」の要はココにある!

子どもたちの体温調節能力(自律神経の働き)が弱くなっていることがよくわかる例だと言えるでしょう。

一般的に南国の人は暑さに強く、北国の人は寒さに強いといわれていますが、この違いはどこから出てくるのでしょうか。生理学の見地から見ると、以下のように言われています。

●寒さに強い体をつくる機能:
生後3週間までに寒さを経験させ、自ら熱をつくる働きを高めることが必要。
●暑さに強い体をつくる機能:
3歳ぐらいまでに暑さを経験させ、暑くなったら汗をかいて体温を下げるための能動汗腺を発達させることが必要。
今は、「暑くなればクーラーで」「寒くなれば暖房で」と常に快適な室温が保たれていますね。そのため、子どもたちが幼少時期から暑さや寒さを乗り越える経験をする機会がないまま成長してきていることで、暑さにも寒さにも耐性が弱くなったと言われているのです。

このように、子どもの体が変わってきてしまったことと、近年の気候変動とが相まって、子どもたちに夏バテや熱中症が起こりやすくなっていると考えられます。


夏バテ・熱中症になりやすいの子どもの特徴。「暑さに強い体づくり」の要はココにある!


夏バテ、熱中症になりやすい子の特徴

子どもはもともと自律神経の働きが未熟なため、大人に比べると夏バテや熱中症になる危険性が高いと言えます。なかでも、私の経験からすると、生活リズムが崩れていて特に夜更かしをしているような子どもの方が夏バテをしやすい傾向にあります。先ほども述べたように、夏バテになると熱中症にもかかりやすくなりますので、普段から生活リズムを整えておくことが大切です。睡眠不足や栄養不足にならないようにご家庭で心がけましょう。

今の親御さんたちが小学生だった頃と比べ、今では学校の教室にもクーラーの導入が進んでいます。ですが、文部科学省の平成29年度のクーラー設置率調査を見ると、高いところでは東京都が8割、沖縄が7割で、低いところだと暑さの厳しい九州でもたった3割というところも。クーラーのない教室で過ごさなければならない子どもたちはまだ大勢いるのです。また、体育館はさらに設置率が下がります。
子どもたちの体が暑さに慣れていないと、学校で夏バテや熱中症になることは容易に考えられ、実際に熱中症の子どもが増えているというデータがあります。

帽子をかぶる、汗拭きタオルで汗をこまめに拭く、水分をしっかりとるなど、学校でもできる直接の暑さ対策は進んで行ないましょう。今では、子どもに自宅から水筒を持参させる学校も多くあります。

関連記事
新着子育てまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
漫画家・脚本家募集LPバナー 上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.