いますぐ動こう、気温上昇を止めるために。株式会社広島ホームテレビ(本社:広島市中区代表:三吉吉三)は、国連が推進する気候変動対策のアクションを呼びかける「1.5℃の約束 – いますぐ動こう、気温上昇を止めるために。」に参加し、番組やホームページなどを通じて取り組みを進めていきます。1.5℃の約束このキャンペーンは、国連『SDGメディア・コンパクト』に加盟する日本のメディア有志が共同で実施するものです。メディアの情報発信を通じて、なぜ世界の平均気温上昇を産業革命以前と比較して1.5℃に抑えることが必要なのかについて理解を促進し、地球温暖化をはじめとする気候変動に歯止めをかけるための具体的なアクションを提示し、個人や組織に行動変容を促すことを目的としています。私たちの決意キャンペーンに当たる、国連広報センターと参加社の決意表明は次の通りです。2021年11月13日、世界各国は新たな決意を表明しました。それは「世界の平均気温の上昇を産業革命以前に比べて1.5度に抑える」というもの。気温上昇は、猛暑・豪雨・干ばつなどの異常気象、生物多様性の喪失、食料不足、健康被害、貧困、強制移住など、私たちの暮らしに様々な影響をもたらします。すでに1.1度上昇しているので、プラス 0.4度で抑えなければなりません。そして、そのためには世界のCO2排出量を 2030年までにほぼ半分に、 2050年ごろに実質ゼロに、さらにメタンなどその他の温室効果ガスも大幅に削減する必要があります。これまでと同程度の取り組みを、できる範囲でやっていればどうにかなる。そんなことは、もう言っていられないのです。だから、私たちははじめます。世の中の価値観を、行動を、社会の仕組みを変える新しい取り組みを、連携しながら。メディアが持つ言葉・声・音・画像・映像・ネットワーク、使えるものを全部使って。メディアだからできることが、メディアがまだやっていないことが、きっとまだまだあるはずだから。広島ホームテレビは、これまでも、これからも広島ホームテレビが1993年にスタートした環境保全キャンペーン「地球派宣言」は、まもなく30周年に入ります。未来に残したい美しい自然の姿や生命の神秘を撮影しメッセージCMとして放送しているほか、自然破壊のメカニズムや、環境保全活動などを番組で紹介しています。「人と自然の共存」をテーマに、これからも長期的視点で活動していきます。地球派宣言ホームページ : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年07月05日リスクマネジメントコンサルティングを手掛けるニュートン・コンサルティング株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:副島 一也)は2022年3月30日より「TCFD提言に基づく気候変動リスクマネジメント支援サービス」を提供開始します。URL: TCFD提言に沿った情報開示を支援(イメージ)1.サービスリリースの背景近年、地球規模の課題である気候変動に関する取り組みが活発になっています。2015年にはパリ協定が採択され、世界の平均気温上昇に関する合意事項※達成に向けて、二酸化炭素(CO2)排出量削減の取り組みが世界的に加速することとなりました。この流れを受けて、投資家や金融機関の間でも「企業が気候変動に関してどのような取り組みをしているか」という情報開示のニーズが高まり、2015年には「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」が設立されました。TCFDは2017年に最終報告書を取りまとめ、各国の企業等に対して、気候変動対応に関する望ましい情報開示についての提言(TCFD提言)を公表しました。TCFD提言に対しては日本国内でも多くの企業が賛同を表明しているほか、2022年4月から東京証券取引所の最上位となる「プライム市場」に上場する企業は、TCFD提言に沿った情報開示が求められます。しかし、TCFD提言では情報開示の方法や内容については明確に規定されていない上、開示情報の要となるCO2排出量の算出根拠や方法も複雑で、対応に戸惑う企業も少なくありません。本サービスでは、気候変動に関するリスクマネジメントについて、TCFD提言に沿った情報開示を支援するとともに、本質的・効果的な活動になるようガイドします。併せて、経営戦略や全社的リスクマネジメント(ERM)と効果的に連携させるための支援もいたします。※「異常気象など気候変動による悪影響を最小限に抑えるために、産業革命前からの気温上昇幅を、2℃を十分下回る水準で維持することを目標とし、さらに1.5℃に抑える努力をすべき」という合意事項。2021年のCOP26(グラスゴー気候合意)では「産業革命前からの気温上昇は1.5℃以内に抑える努力を追求する」となった2.サービス概要気候変動に関するリスクマネジメントについて、TCFD提言に沿った情報開示を支援するとともに、本質的・効果的な活動になるようガイドします。併せて、経営戦略やERMと効果的に連携させるための支援も可能です。【このようなお客様におすすめします】気候変動に関する専門知識やノウハウ、人材などの不足でお困りのお客様向けのサービスです。具体的には以下のような要望をお持ちのお客様が当てはまります。・「他社は何をやっているか」「要求事項を満たす最低ラインはどこか」という姿勢ではなく、「自分たちにとってサステナブルで、世の中に対して最も貢献できることは何か」という本質的なことを軸にして取り組める活動にしたい・気候変動に関するリスクマネジメントが既存の経営戦略やERM、ESGリスクマネジメントと有機的に結びつき、一体となって機能するようにしたい・TCFD提言に基づく気候変動リスクマネジメントの実施方法がわからない・TCFD提言のScope1~3をカバーしたCO2排出量算定や、その他の物理リスクなどのアセスメント方法がわからない・特定された気候変動リスクに関するリスク対応の選択肢を知りたい・「後から全部やり直し」とならないように気候変動リスクマネジメントを実践したい【支援範囲と作業ステップ】TCFD提言が推奨しているシナリオ分析の6ステップ全般をベースに支援します。お客様の実情や要望に合わせて柔軟にカスタマイズいたします【対象】上場企業【期間】4~8ヶ月程度【価格】応相談【成果物(例)】・目的設定シート・トップインタビュー議事録・ロードマップ・ツール一式(例:シナリオ分析ツール等)・CO2排出量算定方法及び算定結果【ニュートン・コンサルティング株式会社 概要】 社名 :ニュートン・コンサルティング株式会社所在地 :東京都千代田区麹町1-7 相互半蔵門ビルディング5F設立 :2006年11月13日資本金 :30,000,000円(2021年12月末時点)代表者 :代表取締役社長 副島 一也事業内容:リスクマネジメントに関わるコンサルティング【サポート実績】内閣府、内閣サイバーセキュリティセンター、経済産業省、一般社団法人全国銀行協会、東京ガス株式会社、三菱商事株式会社、積水化学工業株式会社、武田薬品工業株式会社、ヤフー株式会社、デル・テクノロジーズ株式会社、他、約1,800社の支援実績を有する~お客様事例~ 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月30日・相鉄グループの相鉄ホールディングス㈱(本社・横浜市西区、社長・滝澤 秀之)は、本日(2022年3月24日)、気候関連財務情報開示タスクフォース(以下、TCFD)の提言への賛同を表明いたしました。・相鉄グループでは、昨年、相鉄グループサステナビリティ方針を策定するとともに、重要課題(マテリアリティ)と非財務目標を設定し、その達成に向けてESG/SDGs取り組みを推進しています。・今後は、TCFDの提言に基づき、気候変動財務情報の開示を2022年度より段階的に進めてまいります。相鉄グループでは、昨年公表した長期ビジョン“Vision2030”において、経営方針の一つとして「サステナビリティの追求による長期的な企業経営の維持及び持続的な社会の実現への貢献」を掲げ、ESG/SDGs取り組みを推進しています。併せて、グループサステナビリティ方針、重要課題および非財務目標を公表し、環境に関する重要課題には、「気候変動の緩和と適応」を掲げ、温室効果ガス排出量削減をはじめとする、定量・定性目標達成に向け取り組んでいます。今後は、これらの取り組みに加え、TCFDの提言に基づき、気候変動が事業にもたらすリスクと機会について分析し、より一層の情報開示を進めてまいります。※TCFDについてTCFDとは、Task Force on Climate-related Financial Disclosures の略で、気候関連の情報開示や金融機関の対応を検討するため、主要国の中央銀行や金融関連省庁などが参加する金融安定理事会(FSB)によって2015年に設立されたタスクフォースです。最終報告書では、気候変動関連リスクや機会に関して、財務的影響の把握と開示を推奨しています。リリース・TCFD賛同表明.pdf : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年03月24日株式会社マイファーム(京都府京都市、代表取締役:⻄辻 ⼀真)は、オールバーズ合同会社(東京中央区、代表:ジョーイ・ズウィリンジャー、以下、Allbirds)と協同で、2022年3月7日(月)より、植物と農業の力に着目した新たな試み「ひまわりを咲かせてみませんか?」プロジェクトをスタートします。「Allbirds」原宿、丸の内、大阪、オンラインストアにて、ひまわりのタネをプレゼントいたします。「ひまわりを咲かせてみませんか?」プロジェクト私たちが協同する背景マイファームは、創業以来「自産自消」が当たり前の社会を目指し、「人と自然の距離を近づけていく」事業を多岐にわたって展開してきました。日々変化する地球環境に関する課題に対するアプローチとしても、「人と自然の距離を近づけていく」接点を増やし、そこから得られる楽しさと気づきを社会に増やすことは重要だと考えています。また、Allbirdsは「気候変動をビジネスの力によって逆転させる」のビジョンを掲げ、シューズやアパレルを生産・販売しています。また、温暖化の原因となる温室効果ガスに着目し、自社のものづくりにおけるカーボンフットプリントの削減に注力しています。この2社の共通のビジョンから、Allbirdsのブランド・アンバサダー「Allgood Collective」の1人として、マイファーム代表の西辻一真がメンバー入りし、本プロジェクトがスタートする運びとなりました。「ひまわりを咲かせてみませんか?」プロジェクト概要2022年3月7日(月)より、「Allbirds」原宿・丸の内・大阪にご来店いただいた方、オンラインストアにて購入いただいた方に、卓上で鑑賞できるミニサイズの「ひまわり ビッグスマイル(矮性種)」の種(10粒)をプレゼントします。キャンペーン概要期間:2022年3月7日(月)〜なくなり次第終了対象店舗:Allbirds 原宿、Allbirds 丸の内、Allbirds 大阪、オンラインストアキャンペーンページ: プロジェクトでのひまわりの流れ「ひまわりを咲かせてみませんか? 」プロジェクトを通じて、お客さまにひまわりのタネを配布します。美しい黄色の大輪をご家庭などで楽しんでいただきたいという思いに加え、ご自身で育てることによって、地球温暖化を逆転させるために植物と土の力は欠かせない、ということを体感いただける機会となれば嬉しく思います。また、ひまわりが咲き誇る夏頃には2社共通でSNSを活用したキャンペーンや、自家採種・残渣循環を楽しめる取り組みも予定しています。株式会社マイファーム本社所在地:〒600-8216京都府京都市下京区東塩小路町607番地 辰己ビル1階代表者:代表取締役西辻 一真設立日:2007年9月26日資本金:100,000,000円事業内容:耕作放棄地の再生及び収益化事業/体験農園事業(貸し農園、情報誌の発行)農業教育事業(社会人向け新規就農学校、農業経営塾)/農産物生産事業および企業参入サポート流通販売事業(農産物の中間流通・通信販売)URL: 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年03月07日ジボダン ジャパン株式会社(東京都品川区、代表取締役社長:小山 名保子)は、フレグランスとフレーバー業界のリーディングカンパニー、ジボダン社(スイス)が、気候変動対応と水の安全性におけるリーダーシップが評価され、CDPから本年もダブル「A」に認定されたと発表しました。ジボダン社は、2021年にCDPのアンケートを通じて提出されたデータに基づき採点された約12,000社の企業の中で、ダブル「A」を達成した数少ない企業の1社です。CDPが毎年行う環境関連の情報開示とスコアリングプロセスは、企業における環境情報の透明性に関する標準的な判断基準として広く認知されています。2021年には、運用資産総額110兆米ドルを超える590強の機関投資家と調達総額5.5兆米ドルにのぼる200の主要購買者が、CDPのプラットフォームを通じて、環境への影響やリスクと機会に関するデータの開示を企業に要請し、過去最高となる1万3,000社がそれに回答しました。ジボダン社は、気候変動対応や水の安全性に関するリスクについての重要な実証的行動を通じて、企業の環境目標や行動、透明性において世界を主導しています。ジボダン社CEOのジル・アンドリエは次のように述べています。「持続可能なビジネスで成功するためには、このような独立したベンチマークを通じて、自分たちに責任があることを確認することが重要です。水と気候は世界的に見て最大の課題であり、私たちはこれらの分野で大胆な目標を掲げ、率先して行動しています。例えば、2050年までに地球の気象環境にプラスな企業になるという目標もそのひとつです。気候変動危機の緊急性が高まる中、希望と楽観、そして何より行動ほど重要なことはありません。私たちは、従業員、サプライヤー、パートナー、そしてお客様とともに前進していることを誇りに思います。また、こうした取り組みがCDPによって本年も認められたことを誇りに思います。」また、CDPのCEO、ポール・シンプソンは次のように述べています。「今年の『A』リストに選ばれたすべての企業に、心からお祝いを申し上げます。環境に関する透明性と行動において先導的な役割を担うことは、企業が行える最も重要なステップの1つです。気候変動や水不足、森林破壊が企業にもたらすリスクの大きさは、もはや無視できないものであり、行動を起こすことで得られる機会は、何もしないことによるリスクをはるかに勝るものであるということを、私たちは理解しています。民間企業によるリーダーシップは、ネット・ゼロ、自然保護、公平な世界といったグローバルな目標を実現するために欠かせません。CDPの『A』リストは、今日、行動を起こすことで、未来の社会で活躍するための備えをする企業を称えるものです。」ジボダン社のCDPダブル「A」評価は、サステナビリティのリーダーシップに対する最新の評価です。ジボダン社は最新のCDP Supplier Engagement Leaderboard [ ]に加えられ、FTSE4Goodインデックスへ継続採用されるとともにMSCIトリプル「A」評価、Sustainalytics 「低リスク」評価も受けています。さらに、2021年10月、ジボダン社はWorld Sustainability AwardsにおいてSustainability Team Awardを受賞しました。なお、ジボダン社は、1月28日に最新のGRI Sustainability Reportを公開し、パーパス(存在目的)と持続可能性へのコミットメントに関する進捗状況を包括的にご報告します。気候や水に関するジボダン社のコミットメントと進捗状況に関する詳細については、[ ]をご覧いただくか、ESG パンフレット[ ]をダウンロードしてください。最新のCDP 「A」リストに掲載された全企業リストは、その他公開されている企業スコアとともに、こちらでご覧いただけます: ■ジボダン社についてジボダン社は、テイスト&ウェルビーイング、フレグランス&ビューティにおける世界的なリーダーです。その歴史は250年以上にも及び、ジボダン社は長きにわたり香りと味を革新してきました。お気に入りの飲料や毎日の食事、高級な香水や化粧品、洗濯物のお手入れまで、その創造は感性を刺激し、世界中の多くの消費者を魅了しています。ジボダン社はパーパス(存在目的)に基づいた長期的な成長の達成に向けて取り組むとともに、人々と自然の幸せや健康を高める牽引役となることを目指しています。2020年度において全世界で16,000人を超える従業員を擁し、売上高は63億スイスフラン、売上高に対するフリー・キャッシュ・フロー比率は12.8%を達成しました。日本市場には1920年代に参入し、1973年にはジボダン ジャパン株式会社を設立、幅広く日本で事業を展開しています。詳しくは から、さあ、共に思い描きましょう。■CDPについてCDPは、企業や都市、州、地域等を対象に環境関連の情報開示システムを運営する国際的な非営利組織です。2000年の発足以来、運用資産総額110兆米ドルを超える590強の機関投資家らと協働し、CDPは、資本市場と企業の調達活動を利用して、企業が環境への影響を開示し、温室効果ガスの排出削減や水資源の保護、森林保護の実施を動機付ける先駆的な役割を担っています。2021年には、世界の時価総額の64%以上に相当する13,000以上の企業、1,100以上の都市、州、地域など、世界中の14,000を超える組織がCDPを通じてデータを開示しています。また、CDPはTCFDに完全に準拠した世界最大の環境データベースを保有しており、CDPのスコアは、ゼロカーボンをはじめ、持続可能で強靭な社会への投資や調達の決定を促すために広く使用されています。CDPは、Science Based Targetsイニシアチブ(SBTi)、We Mean Business Coalition、The Investor Agenda、Net Zero Asset Managersイニシアチブの創設メンバーです。詳しくは をご覧いただくか、@CDPをフォローしてください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年02月17日東京海上ホールディングス株式会社(取締役社長グループCEO:小宮 暁、以下「当社」)は、気候変動対策を一層推進していく観点から、国際的なイニシアティブである「Net-Zero Insurance Alliance(以下「NZIA」)」に日本の保険会社として初めて加盟することといたしましたので、お知らせします。1. NZIAへの加盟について当社は、世界が目指す温室効果ガス排出量ネットゼロ社会の実現に向けたトランジションの支援にコミットし、緩和と適応の両面から気候変動対策を推進しています。具体的には、国連持続可能な開発目標(SDGs)やパリ協定の目標達成に向けた保険商品・サービスの開発・提供等の取り組みを続けるとともに、マングローブ植林プロジェクトや自然エネルギーの利用等を通じ、グループ事業活動に伴うカーボン・ニュートラルを8年連続で達成しています。また、ジュネーブ協会やClimateWise等の国際的イニシアティブへの参画を通じて、気候変動問題に関する議論をリードしてきました。NZIAは、2050年までの温室効果ガス排出量ネットゼロ社会の実現に向けて保険引受ポートフォリオの移行を推進する国際的イニシアティブです。保険業界においては、すでに脱炭素社会の実現に向けた各種取り組みを進めていますが、今後さらに、お客様との対話や保険引受を通じて、再生可能エネルギーの普及や脱炭素技術の開発等を支援していくことが不可欠と考えています。こうした認識のもと、当社はNZIAに加盟することにより、脱炭素の目標達成に向けた保険業界における国際的なルール作りに積極的に関与し、カーボンオフセット技術の肯定的評価や、企業の脱炭素に向けた活動を支援するエンゲージメントの重視など、各国の状況に応じた脱炭素化のプロセスを尊重する枠組みの策定を目指します。当社は「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」における日本人唯一の創設メンバーを擁し、TCFDの枠組み作りに当初から関与してきた経験を有しており、こうした知見やネットワークを活用しつつ、NZIAにおいても、産業界を含む幅広い関係者と連携しながら取り組みを進めてまいります。2. NZIAの概要(1) 正式名称The Net-Zero Insurance Alliance(2) 設立年月日2021年7月21日(3) 設立母体国連環境計画 金融イニシアティブ 持続可能な保険原則(4) 活動概要2050年ネットゼロ社会の実現を目指し、保険引受ポートフォリオのネットゼロ移行への取組みを推進。「保険引受ポートフォリオのネットゼロ」の定義、保険引受ポートフォリオの温室効果ガス排出量の測定方法、目標設定のあり方などを検討し、2023年7月に最初の5年間の目標を公表することを目指している。当社は、NZIAへの加盟を通じて、Glasgow Financial Alliance for Net Zero(以下「GFANZ」)にも加盟します。GFANZは、主要金融機関のネットゼロへの移行を推進するフォーラムで、国連やCOP26開催国である英国の協力のもと、2021年4月に設立されました。NZIAはGFANZに加盟しており、NZIAに加盟する保険会社は、同時にGFANZにも加盟することとなります。3. 東京海上日動のPCAFへの加盟について東京海上日動火災保険株式会社(取締役社長:広瀬 伸一、以下「東京海上日動」)は、投融資に伴う温室効果ガス(Financed Emissions)の排出量の計測および開示手法を開発する国際的なイニシアティブであるPartnership for Carbon Accounting Financials (以下「PCAF」)に加盟することといたしました。 また、同社は日本における温室効果ガス排出量の計測・開示に係る論議をリードするPCAF Japan Coalitionにも加盟する予定です。これらの加盟を通じて、東京海上日動は温室効果ガス排出量の計測・分析に係る技術を高めていくとともに、投融資先との脱炭素に向けた対話の質を高めることを目指します。PCAFはこれまでに、上場株式および社債、商用ローンおよび非上場株式、プロジェクトファイナンス、商業用不動産、住宅ローン、ならびに自動車ローンに関する温室効果ガス排出量の計測・開示手法の開発を行っており、2021年9月にNZIAと共同で、保険引受ポートフォリオに係る温室効果ガスの排出量の計測手法を開発するワーキンググループを設置しています。東京海上グループは、NZIAにおける当社の活動と、PCAFにおける東京海上日動の活動の連携を深め、お客様や社会の皆さまとともに、グローバルな社会課題である気候変動に対する取り組みを一層推進してまいります。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年01月20日積水ハウス株式会社は12月7日、環境分野で世界的に権威のある国際環境非営利団体CDPから、気候変動対策において最高評価の「Aリスト」に選定され、気候変動に対する先駆的な取り組みと情報開示において世界的に優秀な企業として評価を受けました。当社の「Aリスト」選定は3度目です。CDP気候変動のAリストに選定CDPの年次の環境情報開示とその評価プロセスは、企業の環境情報開示におけるグローバルスタンダードとして広く認知されています。2021年度は、運用資産総額が110兆米ドルとなる590社強の機関投資家と、調達総額が5.5兆米ドルとなる200社の大手購買企業がCDPのプラットフォームを通じた環境情報の開示を求め、過去最高の約13,000社の企業がこれに応じています。CDPは、これらの企業を評価するために、公平性、開示の包括性、環境リスクの認識と管理、野心的な目標の設定などの環境分野における先駆的な取り組みを含むベストプラクティスの実践などを基準として、AからD-のスコアを付与しています。当社はSBTやRE100といった脱炭素に向かう国際イニシアチブへの参画や、TCFDの枠組みに沿った気候変動リスク・機会に関する情報開示やガバナンス体制の構築、建築・建設分野における脱炭素化に向かうグローバルアライアンスGlobal ABCに参加するなど、気候変動の問題に積極的に取り組んでいます。住宅における脱炭素では、戸建住宅の2020年度ZEH比率は91%となり、賃貸住宅のZEHも累積7千戸を超えました。分譲マンションのZEHも推進し、2023年以降に販売する全住戸をZEHとする予定です。卒FITを迎えた太陽光発電設置オーナーから余剰電力を買い取り、事業用電力として活用する「積水ハウス オーナーでんき」をはじめとする事業活動の脱炭素に向けた取り組みを進めています。サプライチェーン全体の脱炭素化においても、2030年までに主要サプライヤーのSBT目標設定率80%を目指し、サプライヤーとの協働を開始しています。積水ハウスは、“「わが家」を世界一 幸せな場所にする”というグローバルビジョンのもと、「ESG経営のリーディングカンパニー」を目指しています。住まいのライフサイクルにおけるCO2ゼロへの取り組みを加速し、持続可能な社会の構築に貢献してまいります。■CDP 最高経営責任者 ポール・シンプソンのコメント「本年度のAリスト企業すべてにお祝い申し上げます。環境情報開示や環境対策において先駆的であることは、民間企業の事業活動の内で最も評価されるべきものの一つであり、COP26の開催とIPCC第6次評価報告書の公表のあった本年においては、なおさらそう言えます。気候変動、森林減少、水不足に起因するビジネスリスクは甚大であり、行動を起こすことにより不作為のリスクを凌ぐことができます。民間企業の先駆的な取り組みは、さらなる政府の取り組みを促し、延いては、ネットゼロで自然環境に配慮した公平な経済の実現に向けた世界規模での目標設定に寄与します。私どものAリストは、今日の行動により、そうした将来経済で秀でる準備のできている企業を称賛するものです。」■CDPについてCDPは、企業や自治体を対象とした世界的な環境情報開示システムを運営する国際環境非営利団体です。CDPは、2000年に英国に設立され、110兆米ドルを超える資産を保有する590強の投資家と協働し、資本市場と企業の調達活動を介して、企業に環境情報開示、温室効果ガス排出削減、水資源保護、森林保護を他に先駆けて働きかけてきました。2021年、世界の時価総額の64%強に相当する13,000強の企業と1,100強の自治体を含む世界の14,000強の組織が、CDPを通じて環境情報を開示しています。CDPは、TCFDに準拠した世界最大の環境データベースを保有し、CDPスコアはゼロカーボンで持続可能な耐性のある経済の実現に向けて投資や調達の意思決定を促すために広く利用されています。CDPは、科学に基づく目標イニシアチブ(SBT)、We Mean Business連合、The Investor Agenda、ネットゼロ・アセットマネージャーズ・イニシアティブの創設メンバーです。・CDPについて ・本年度のCDP気候変動Aリストならびに公開スコア 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年12月09日NGP日本自動車リサイクル事業協同組合(本部:東京都港区、理事長:小林 信夫、以下 NGP)は、環境省が主催する「令和3年度気候変動アクション環境大臣表彰」普及・促進部門(緩和分野)において、「自動車リサイクル部品のCO2削減効果の研究を活用したカーボンニュートラルに向けた普及・啓発」というテーマで受賞し、12月8日(水)東京ビッグサイト(国際展示場)にて、表彰式が行われました。表彰式当日は、基調講演や、受賞者への表彰状の授与などが行われました。同様の内容では、2021年11月24日に「第22回グリーン購入大賞」での「大賞・経済産業大臣賞」を受賞し、同年2月に「第17回LCA日本フォーラム表彰」での「経済産業省 産業技術環境局長賞」、同年3月には「第24回中小企業組織活動懸賞レポート」での「本賞」を受賞しており、本表彰で4度目の受賞となり、環境大臣表彰の受賞は初となります。受賞標章(ロゴマーク)表彰式の様子(1)表彰式の様子(2)表彰状【受賞活動】「自動車リサイクル部品のCO2削減効果の研究を活用したカーボンニュートラルに向けた普及・啓発」【講評】地球温暖化防止に対する自動車リユース部品を活用したCO2削減の研究を活用した、教育、普及、啓発、持続可能な未来に向けた価値観、行動、ライフスタイルの変容など、継続的な取り組みに関する功績が評価され今回の受賞に至りました。<環境省報道発表> <令和3年度気候変動アクション環境大臣表彰公式WEBページ> 「気候変動アクション環境大臣表彰」は、気候変動対策推進の一環として、顕著な功績のあった個人・団体をたたえるため、環境省が行っている表彰制度です。【受賞活動の概要(産学共同研究について)】NGPでは、「自動車リサイクル部品」が環境にやさしいことの根拠を定量的に示すことで、リサイクル部品の付加価値を高めて、利用するユーザーの環境貢献意識を向上させ、地球環境保護に貢献したいという思いから、2013年5月より、富山県立大学工学部機械システム工学科 森 孝男名誉教授(富山県射水市)、明治大学理工学部機械情報工学科 井上 全人教授(生田キャンパス:神奈川県川崎市)と2013年5月より「自動車リサイクル部品産学共同研究会」(座長:富山県立大学名誉教授・NGP技術顧問 森 孝男)を立ち上げ、自動車リサイクル部品を活用した場合のCO2削減効果値算出についての産学共同研究を開始しました。LCA※1の計算ソフトを使用してCO2削減効果の定量化に成功し、2016年4月に記者会見を行ってそれまでの研究成果を公表しました。同時に専用のホームページ「NGPエコプロジェクト」を開設し、ホームページ上にて研究成果を公開しています。<NGPエコプロジェクトホームページ>URL: 研究は現在も継続しており、研究成果は、NGPの2030年のSDGs達成に向けた目標や、廃車になった自動車の取扱説明書を再生利用して製作した「環境教育ノート」に活用するとともに、環境展や自動車リサイクル工場見学会を通じて、子どもたちや一般ユーザーに対しても、リサイクル部品の普及・啓発に取り組んでいます。NGPのリサイクル部品が使用(販売)されることで削減されたCO2の量については、毎月ホームページ及びNGPニュース(社外報)で公開するとともに、削減されたCO2の量に応じて、「瀬戸内オリーブ基金」(自動車リサイクル法制定の契機となった、不法投棄事件が起こった香川県豊島の環境保全・再生活動を行うNPO法人)に寄付を行い、NGPとしても豊島の環境保全・再生活動に取り組んでいます。【今後について】産学共同研究については、SDGsの目標達成とカーボンニュートラルの実現に寄与すべく、部品の調査対象をさらに増やし、NGPの販売する自動車リサイクル部品点全てのCO2削減効果が算出できるように継続していくとともに、自動車のライフサイクル全体のLCA評価方法の確立が不可欠であることから、部品だけでなく、製造から廃棄に至るまでのLCAの研究に拡大していきます。今後もリサイクル部品の利用拡大に取り組んでカーボンニュートラルに大きく貢献するとともに、研究成果を活用した教育支援や豊島の環境保全・再生に取り組み、引き続き持続可能な循環型社会の実現に貢献してまいります。※1 LCA(ライフサイクルアセスメント)とは、部品を生産する時に発生するCO2だけではなく、部品を作るための資源採掘から、原料生産、部品生産、使用、処理までライフサイクル(生涯)、アセスメント(評価)する手法のことです。※2 NGPシステムとは、NGP協同組合が運営する、自動車リサイクル部品在庫共有システムのことで、NGP組合員164拠点のリサイクル部品を、登録、検索、閲覧、注文することが可能となっています。【組織概要】組織名 : NGP日本自動車リサイクル事業協同組合本部 : 〒108-0074 東京都港区高輪3-25-33 長田ビル2F創立 : 1985年4月理事長 : 小林 信夫組合員数 : 135組合員、164拠点主な事業内容: 健全な自動車リサイクル事業の構築を目指し、全国組合員企業の経営意識向上、意識改革までの「企業の社会責任」を遂行し、補修部品の消費者へ啓蒙と販売URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年12月09日協和キリン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:宮本 昌志、以下「協和キリン」)は、金融安定理事会(以下、FSB 注1)により設置された気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD 注2)による提言への賛同を表明しましたのでお知らせします。この賛同表明にあわせ、協和キリングループは優先的に取り組むべき課題(マテリアリティ)の中でも特に重要と位置づけている気候変動への対応に関する情報を11月30日にウェブサイト に公開しました。TCFD logoTCFDは、気候変動がもたらすリスクおよび機会の財務的影響を把握し開示することを目的としてFSBが設立した、2017年6月に自主的な情報開示のあり方に関する提言を公表したタスクフォースです。協和キリングループは、「協和キリングループ 環境基本方針」の中で、「省資源、省エネルギーを推進し、地球温暖化防止に取り組むこと」を掲げています。また、当社の親会社であるキリンホールディングスは2018年に食品業界では初めてTCFD提言への賛同を表明し、社会と企業のレジリエンス強化へ向けた新たな長期戦略として、2020年に「キリングループ環境ビジョン2050」を策定しました。「一緒につくりたい2050年の社会」のひとつ「気候変動を克服している社会」のもとに、キリングループ全体で2050年にバリューチェーン全体の温室効果ガス排出量をネットゼロにする目標を掲げ、CO2排出量の削減に取り組んでいます。協和キリングループにおいても、ありたい社会の実現のために、独自目標として、2030年のCO2排出量を2019年比で55%削減する目標を掲げ、その達成に向け再生可能エネルギーの導入・拡大(ニュースリリース:医薬品製造業界初の「アクアプレミアム」導入 など)を既に開始しています。このような背景を踏まえ、気候変動に関わる諸課題の解決に向け、企業としての取り組みをさらに強化していく必要性から、協和キリンはTCFD提言への賛同を表明し、今後、気候変動に対する企業活動の強化を図るとともに、TCFD提言で定められている開示推奨項目に沿った情報開示を積極的に進めていくこととします。事業継続の前提である地球環境の保護に積極的に取り組み、持続可能な社会の実現に向けた活動を進めます。協和キリンの持続可能な社会の形成に向けたその他の取り組みは、下記リンクからご覧いただけます。《 》協和キリングループは、ライフサイエンスとテクノロジーの進歩を追求し、新しい価値の創造により、世界の人々の健康と豊かさに貢献します。注1 世界主要国・地域の中央銀行、金融監督当局、財務省などの代表が参加する国際機関注2 The Task Force on Climate-related Financial Disclosuresの略。詳しくはこちらのホームページをご覧ください。< > 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年12月01日今日は気候危機についての話をさせてください。フィジーのような小さな島嶼国にとって、気候変動の問題は死活問題です。では、日本にとっては他人事なのかというとまったくそんなことはありません。むしろ、フィジーよりも深刻だとも言えるのです。「世界気候リスク指数(global climate risk index 2020)」(183カ国が対象 / NGOジャーマンウォッチ)によると、台風や洪水などの気象災害の影響をランク付けした結果、なんと日本が1位でした。フィジーは10位。1位 日本2位 フィリピン3位 ドイツ4位 マダガスカル5位 インド6位 スリランカ7位 ケニア8位 ルワンダ9位 カナダ10位 フィジー※このデータは気候リスクインデックス(CRI)が指標になっており、CRIは気象災害による「死者数」「人口10万人当たりの死者数」「経済的損失」「経済的損失の国内総生産(GDP)に占める割合」から算出されています。気候危機は遠い世界の話ではなく、むしろ日本の話だといっても過言ではありません。気候危機に対する世界的な対策会議であるCOP26(国連気候変動枠組条約第26回締約国会議)が現在イギリスで開催中です。気候変動は地球にとって最大の争点。今回のCOP26でフィジー首相が発した言葉が印象的だったので、紹介します。“炭素中毒連合国たち(日本を含めたCO2排出国)に「気候危機の緊急性」を語らせるのは難しい。彼らは誓約はするが、計画は示しません。クリーンな石炭、責任ある天然ガス、エシカルなオイル…。どんなに呼び方を工夫したとしても、炭素は気候を破壊しています。炭素中毒国のリーダーたちは宥和策を模索していると言いますが、私たちの子供の未来を破壊しながら、ただただ席にじっと座っているだけです。足りないのは行動する勇気です。株主や企業の利益よりも、私たちの孫の未来を大事にする勇気が必要です。産業革命が始まったここイギリスから、青い革命を起こしていきましょう”今回の衆院選でも気候危機が大きな争点になることはなく、日本が世界の感覚からズレていっているように感じます。2年前、当時18歳のカナダのエマリムさんが立ち上げた「#NoFutureNoChildren」。地球環境を大人たちが守ってくれないから、私は子どもを産まないと宣言。「自分の子どもを守ってあげられる確証がないなら、私は家族を持つ夢を諦める」と。多くの子どもたちが共感し、賛同しています。ある調査によれば、個人がもっとも効果的に二酸化炭素の排出量を減らす方法は、子どもを作らないことだと……。その次に効果的なのが、車を売ること、ベジタリアンになること。我が家には子どもが2人います。つまり、CO2を平均以上に出してるって見方もできます。地球にできる最大の貢献が子どもを作らないこと。そんな悲しい現実をひっくり返すべく、フィジーの首相は熱弁しています。フィジーを通じて、気候危機に少しでも関心をもってくれる人を増やしていけたらと思います。<参加者募集『ふたり会議 〜対話でリセットしよう〜』>「ふたり会議」とは、1 on 1のオンライン・セッションです。90分間、僕とマンツーマンで育児や幸せなど、ご希望のテーマについて一緒に掘り下げていきます。人生戦略会議として使っていただいてもいいですし、コーチングや悩み相談、自己分析、ただの雑談でもOKです。2014年11月26日、僕はコーチとの「ふたり会議」を始めました。いま思えば、あれが人生のターニングポイントでした。『人生、このままでいいのか?』ふとしたときによぎる疑問。でも、ひとり会議は難しい。人は弱くて、サボるから。立ち止まって考えるには「伴走者」が必要だと知っていた。でも、それすらもサボっていた。重い腰を上げてコーチを探した。そして、僕の人生は停滞を脱出した。そんな体験を味わってもらうべく、「ふたり会議」をはじめます。この15年間、人生のターニングポイントにある留学生たちと対話し続けてきました。『思考整理人』として、皆さんにとってのレバレッジポイントやボトルネックを探求し、人生の一番ピンを発見していきます。きっかけになることは必ず「ヘンなこと」です。今回の企画がそうであることを願って…。Restart Your Life !「ふたり会議」へのお申し込みはこちらから。ぜひのぞいてみてください
2021年11月14日認定NPO法人Living in Peace(以下、LIP)は気候変動問題とそれに起因する貧困問題の支援を目的とした活動を支援します。これまでインドネシアのNGOであるsu-re.co(シュアコ)「su-re.co(シュアコ)」(代表:高間 剛、所在地:インドネシア)の活動の日本での認知向上を支援する活動をサポートしてきましたが、新たにsu-re.coと現地の農家が作ったコーヒー豆の日本でのPR支援を開始します。「su-re.co(シュアコ)」は、気温上昇や海面上昇などの気候変動によって、従来通りの農業を続けることが難しくなってしまった農家を支援するための活動を行う組織です。su-re.coがインドネシア農家と製造している「su-re.coffee(コーヒー)」■気候変動課題とそれに起因する貧困問題の解決に向けて活動する組織「su-re.co(シュアコ)」su-re.coはインドネシア・バリ島を拠点とする組織で、環境・貧困問題をテーマとして活動しています。創設者の高間はオックスフォード大学で環境学の博士号を取得した後、気候変動とそれに起因する貧困問題の克服を目指し、su-re.coを設立しました。su-re.coの活動は以下となります。・コーヒー豆/カカオ豆農業への転換支援と製品化現地農家の収入の安定・向上を図るため、従来の稲作よりも気候変動環境に強い農作物であるコーヒー豆/カカオ豆農業への転換を支援し、それらを買取り製品化して販売しています。農家に適正な対価を支払うことで、農家の収入が安定・向上することを助けます。・環境にやさしいバイオガスキットの導入農家が「焚き火による炊事」から安全で清潔なエネルギーである「バイオガスによる炊事」に切り替えることが可能となるバイオガスキットの導入を支援しています。バイオガスキットに残飯や家畜のフンを投入し発酵させることで農家はクリーンなガスと農業用の堆肥を得ることができます。・気候変動に関する教育気候変動が農業に及ぼす影響とその対策を学べる気候変動スクールを開講し、農家が将来の気候変動の影響に備え、農業の生産性を向上させることで、農家自身が気候変動問題を克服できるよう支援しています。・製品の販売益の一部を還元バイオガスキットや気候変動に関する教育は農家に対して無償で提供されます。コーヒーやカカオなどの製品の販売益の一部がこれらの財源となっています。コーヒー豆を育てるインドネシア農家■「su-re.coffee(シュア・コーヒー)」日本でのPR支援を開始LIPは、su-re.coの事業を通じて気候変動で苦しむ農家を支援するため「su-re.coffee」の日本でのPRパートナーとして支援を継続していきます。地球全体で顕在化する気候変動問題は、気象の変化や農地の塩害などを通じて農家など一次産業を支える方々の脅威となりえます。日常の飲み物であるコーヒーをきっかけに、多くの皆様が気候変動とそれに起因する貧困の問題をより身近に感じていただければと考えています。su-re.coロゴ■コーヒー農家への収益還元を目指したグリーンビジネス国内でのコーヒー販売を通じて得られた収益の一部は、インドネシアの農家を支援する活動に充てられます。※国内でのPR、取扱いについてのお問い合わせはLIPマイクロファイナンスプロジェクトまでお問い合わせください。su-re.coffee■認定NPO法人Living in Peaceについて「機会の平等を通じた貧困削減」を目指す認定NPO法人です。LIPは、メンバーみなが本業を別に持つ「全員プロボノ(ボランティア)のNPO」であり、「すべての人にチャンスを。」の理念のもと、現在は国内・国外を問わず以下3つの支援活動をしています。日本国内で困難な家庭環境にある子どもたちを支援する「こどもプロジェクト」、途上国で貧困に生きる人々に金融アクセスを提供する「マイクロファイナンスプロジェクト」、日本国内に住む難民を支援する「難民プロジェクト」という3つのプロジェクトに取り組んでいます。★LIPマイクロファイナンスプロジェクトの公式HPはこちら 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年11月05日スウェーデンの若き環境活動家グレタ・トゥーンベリの素顔に迫ったドキュメンタリー『グレタ ひとりぼっちの挑戦』(ネイサン・グロスマン監督)の公開記念トークイベントが10月18日、都内で行われ、スウェーデン出身の映画コメンテーター・LiLiCoが登壇。母国の気候変動に驚かされたエピソードを披露した。2018年8月、当時15歳だったグレタは気候変動に無関心な政府に抗議するため、たったひとりで国会議事堂前に座り込み、学校ストライキを開始。この活動は、わずか数カ月で国内外で注目される一大ムーブメントとなり、翌年にはニューヨーク国連本部で開かれた気候行動サミットで、涙ながらにスピーチするグレタの姿が大きく報道された。LiLiCoは「声をあげて、何かを訴えることは、とってもスウェーデンの女の子っぽいなと思いました」と納得の様子。ときにグレタの言動は著名な政治家らから、公然と批判されることもあるが「私も含めて大人って、図星言われると頭来るんだよね(笑)。そういう動画をふーんって感じで見ていられる。ああいったドライさも必要。とにかく若い世代が関心を持って、動いてくれるのが大事だなと思う」とエールを送った。また、グレタが脚光を浴びる以前から、本作の製作が始まった点にも注目し「監督がちゃんとカメラを回していて、その映像があるって奇跡なんですよ。こんな短期間で注目されて、驚きだったんじゃないかな。すごくないですか?」とグロスマン監督の“先見の明”を賞賛。「これから、グレタちゃんがどうなるか楽しみ」と期待を寄せた。自身は18歳で単身来日するまで、スウェーデンで暮らしており「本当に涼しい国。夏休みに『今日は暑いな』と思って温度計を見たら18度だったことを今も覚えている」と回想。ところが2年前の夏、現地で挙式をあげた際「気温が35度くらいあった」と明かし、「何、この暑さ?子供の頃は想像できなかった。昔は10月30日頃に初雪が降っていたが、今はクリスマスですら、ホワイトクリスマスじゃない。早いスピードで気候が変動している」と驚きを隠せない様子だった。イベントの締めくくりでは「こういう映画を見て、(環境問題に)興味や関心を持ってもらえれば。あまり構えず、当たり前のことをできる範囲でやればいいと思うし、いつからやっても遅くない。親子で見てもらい、話し合うきっかけにもなればうれしい」とメッセージを送っていた。取材・文・写真=内田涼『グレタ ひとりぼっちの挑戦』10月22日(金)全国公開
2021年10月19日BS朝日は9月26日(日)よる9時から「地球クライシス2021~気候変動 壊れゆく世界~第2弾」を放送します。番組ナビゲーターは女優・柴咲コウが務めます。環境に強い関心を持っている柴咲が、環境問題をテーマにした番組をナビゲートするのは初めてといいます。同番組は今年3月に放送したスペシャル番組の第2弾。柴咲は自然環境との調和を目的にした製品や事業を展開する会社を立ち上げ、2018年には環境省の環境特別広報大使に就任。番組では、気候変動の世界の現状を描いた英国BBCのドキュメンタリーと、番組独自の取材映像を見ながら、地球の今と未来を、気象予報士・依田司、気候科学者・江守正多とともに考えていきます。番組ナビゲーターを務める柴咲コウ昨年から北海道へ移住を進め、有機栽培農業などにも取り組んでいる柴咲は、VTRを見ながら熱心にメモ。「幼い頃から自然への尊敬の思いがあって、自然と消費のバランスが取れているのかという疑問がありました。北海道の自然の中で暮らしていると、地球温暖化の影響を都会よりもダイレクトに感じることがあります。気候変動はこれまで地球の歴史の中でも何度もあったことと言われてきましたが、今は、気候変動は自分たちのせいだったと突きつけられている、これからは本気で考えていかないといけないと思います」と力を込めて話します。柴咲は、ソロモン諸島での海面上昇の実態について、「島の人たちが直接の原因を作ったわけではないのに、被害者になってしまう。その事実を私たちはどう受け止めるのか。数センチの海面上昇は小さいと感じるかもしれないけれど、その積み重ねで、島が消えてしまう。自分たちの経済で自分たちの首を絞めてしまう。それが、いつ自分たちに降りかかるか分からない」と語りました。温暖化の影響は日本の食卓にも。2100年には「コシヒカリがなくなる」という衝撃の独自取材もあり、「今夏は北海道でも、気温36度を超し、全く雨が降らない。ジャガイモ、タマネギが不作で、地元の方も『こんなことは初めてだ』と言っていました」と、実体験も交えて語りました。番組の中で一番衝撃だったというのは、日本の森林での異変。「初めて知る事実がありました。私たちの食卓に並ぶご飯にも影響があって、それが目の前に迫っていることも感じ取ることができました。根本的な解決は一筋縄ではいきませんが、どんどん議題にあげる、話し合っていくことが大事だと実感しました」。気候変動について「本気で考えないといけない」と語る柴咲コウ現在、都内と北海道の2拠点生活を続ける柴咲。「その比重は仕事に左右されるのですが、いずれは向こうが拠点になればいいなと考えています。自給自足で体感したものを財産にしたい。もっともっと自分も知識を蓄えていかなければならないと思います。今回の、この番組で初めて知ったこともあるので、もう一度見て、保存版にしたいですね。気候変動問題はデータに基づいて、話さないといけないと思うので、(出演者の)みなさんと勉強会みたいなものができたら。」と話していました。■収録を終えて柴咲「私は環境に関して発信している方だとは思うのですが、どうしたらもっと受け取る側の方々にも自分事として受け取ってもらえるか、という思いがあリました。今回の特集は、我々人間一人ひとりが自分事として向き合うべき問題を取り上げています。自分たちの食卓も変わってしまうし、自分たちの生活も変えていかないといけないと感じることができました」(左から)八木早希、柴咲コウ、依田司、江守正多依田「柴咲さんが北海道で暮らしていらっしゃるということで、非常に知識が豊富でした。日本に住んでいると、自分の目の前のことしか気がつかないのですが、この番組は海外でどんな異常気象が起きているのか、どんな影響が出ているのか、目で見て、すぐに分かる、非常にいい番組です。最新のIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の報告書が出たばかりで、江守先生の貴重なお話が大変勉強になりました」江守「海面上昇で島が沈むのは、その人のせいではなく、先進国や我々のCO2のせいだという話に、柴咲さんがものすごく反応してくださったことが非常に良かったです。これは「気候正義」と言いまして、世界的に問題になっているいわば人権侵害なんです。日本では話題になることが非常に限られているので、このことが皆さんに伝わるといいと思いました」八木「海面上昇についても遠い国で行われていることと想像できなかったですが、誰かの故郷がなくなるんだ、という実感が湧きました。これは、遠い島の話ではなく、日本にも迫っている。自分自身の問題として捉えられるいい機会になりました」――視聴者へのメッセージをお願いします。柴咲「今まで他人事だと思っていたことがそうではない、という番組になっていると思いますので、自分事として捉えて、どう感じたか、ご意見もいただきたいと思います」■番組概要地球クライシス2021~気候変動 壊れゆく世界~ 第2弾2021年9月26日(日)よる9:00~11:00 <二か国語放送>番組HP: 大洪水、強大な台風、山火事、熱波、氷の融解、海面の上昇…。今、地球は転換期に立たされています。これら地球全体を襲うさまざまな異常事態に関係しているのが「地球温暖化」です。その温暖化から引き起こされる「気候変動」によって、自然環境や私たちの暮らしには、大きな影響が出始めています。世界では今、一体何が起きているのか?私たちにできることとは?2021年3月に放送した、英国BBC制作・世界各地で起きている気候変動による影響を描いた最新ドキュメンタリーと、国内の独自取材を交えながら地球の今と未来を考える大型ドキュメンタリー「地球クライシス2021~気候変動 壊れゆく世界~第2弾」の放送が決定!11月に開催されるCOPを目前に、改めて脱炭素社会を宣言した日本の対策をはじめ、全世界の「気候変動対策」に注目します。■番組内容(1) BBC制作の気候変動シリーズ「Climate Change:Ade on the Frontline」車いすバスケ選手・Adeさんが世界各地へ赴き、気候変動の現状を取材する、BBCで2021年4月に放送された最新ドキュメンタリー。今回は、「オセアニア編 海面上昇、生態系への影響、風力発電」を放送。「海面上昇により沈みゆく島」、「温度上昇によって生まれてくるウミガメの赤ちゃんの99%がメスに」、「毎年のように犠牲者を出す山火事の現場」、そして未来への取り組み…。オセアニアの気候変動最前線の現場をお届けします。世界各地へ赴き、気候変動の現状を取材する 車いすバスケ選手・Adeさん(2) 日本での独自取材国内の独自取材では、日本の温暖化事情の最前線にも迫ります。「今、日本のお米にある異変が!」。さらに、今まで経験したことがないような災害をもたらす、その名も「スーパー台風」が日本に上陸する可能性。そして近年、大きな被害を及ぼす「土砂災害」。森に潜む意外な原因が、今後、土砂災害を増加させる可能性について取材します。秋田県におけるナラ枯れ被害 大きな被害を及ぼす「土砂災害」の一因に…スタジオには気象予報士の依田司さん、国立環境研究所地球環境研究センター 副センター長の江守正多さんなど、地球温暖化に詳しい専門家もゲストに迎え、今地球を襲う危機についてわかりやすく解説。今、私たちはどうすればいいのか?徹底討論します。■CASTナビゲーター:柴咲コウ出演 :依田司(気象予報士)江守正多(気候科学者)進行 :八木早希 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年09月22日「日本には傾斜が急な山が多いため、台風による大雨やゲリラ豪雨が降ると土砂災害(土石流、がけ崩れ、地すべり)が発生しやすいのです。さらに近年は気候変動もあって、『線状降水帯』が長雨をもたらすなどの事例が増えており、大雨が引き金となる災害リスクは高まっているといえます」こう語るのは、さまざまな災害データを基に、地震、津波、洪水などのリスク分析を行う、災害危機コンサルタントの堀越謙一さん。連日、大雨に関するニュースが後を絶たない。今年7月1〜3日には記録的な大雨が東海地方と関東地方南部を襲い、静岡県熱海市では大規模な土石流が発生した。死者・行方不明者27人。被害家屋棟数131件。土石流の瞬間を捉えたニュース映像は記憶に新しい。現在、日本全国で土砂災害が発生する危険のある区域は47都道府県のいずれにも存在し、その数は合計でじつに約68万カ所を数える。国土交通省の統計データに基づき、全国で発生した土砂災害の件数を平均すると、年間に1,105件(集計を開始した’82〜’19年までの平均)。年間で発生件数が最も多かったのは、’18年の3,459件だった。土砂災害と並び、大雨によって人的・物的被害をもたらすのが、河川の氾濫による洪水だ。令和元年台風19号では、広範囲を記録的な大雨が襲い、関東・東北地方を中心に、74河川の140カ所で堤防が決壊するなどの甚大な被害をもたらした。「先述したような地形の特徴から、日本には世界に類を見ないほどの数の急流河川が存在し、それらの川は蛇行して流れています。河川流域や河口周辺には、河川が運んだ砂礫、泥流で形成された平野が広がっており、地盤はもとより軟弱。さらに水はけの悪い三角州や扇状地といった土地も多いため、日本は河川の氾濫によって水害が起きやすい地形でもあるのです」(堀越さん・以下同)■日本の自治体の97%で水害が発生している国土交通省の水害統計によると、過去10年間(’08〜’17年)に土砂災害や洪水などの水害は約97%の市区町村で発生している。私たちの日常は、想像している以上に水害のリスクと隣り合わせにあるのだ。国土の狭い日本。もはや安全、安心に暮らせる場所など存在しないのか……。「100%安全な街はどこにもありませんが、ここ数年の水害データを基に、さまざまな指標を総合的に評価・分析することで、水害リスクが低く、さらに暮らしやすい街を導き出せるかもしれません」そこで今回は、全国の市区町村を対象に、安全・安心に暮らせる自治体を堀越さんに分析してもらった。ここでの分析は安全性を重視するため、台風やゲリラ豪雨による【水害】(床上、床下浸水、土砂災害)のリスクが低かった自治体をまずはピックアップ。続いて自然災害以外の安全面の指標として、【犯罪】のリスクを評価ポイントに加えた。さらに各自治体の【財政力】【教育】【福祉】【医療】【繁華性】といった安心につながる要素も盛り込み、暮らしやすさを検証し、総合スコアでランキングを作成。そのベスト5は次のとおり。【第5位】和歌山県白浜町総合スコア:62.74(犯罪:53.6/財政力:34.8/教育:51.2/福祉:58.0/医療:51.4/繁華性:53.3)ランキング10位以内の市区町村の中で、福祉の指標が58.0と最も高く、特別養護老人ホーム施設件数等が充実している自治体。また、1年を通じて温暖な気候で知られており、温泉地や海岸沿いのビーチなど、リゾートとしても人気。近年は水害リスクも低く、安心して生活できる住環境といえる。【第4位】愛知県みよし市総合スコア:63.13(犯罪:43.2/財政力:78.8/教育:46.0/福祉:46.6/医療:48.0/繁華性:40.3)名古屋市や豊田市のベッドタウンとして発展。自動車関連企業が多く、税収が多いことから自治体の富裕度を示す財政力指数は全国屈指の高さ。子ども医療費支給制度があり、医療費は中学卒業まで無料となっている。交通面では東名道・東名三好ICがあり、鉄道でも名古屋、豊田へのアクセス良好。■日本全国「安心・安全な街」ベスト3【第3位】京都府京都市下京区総合スコア:72.96(犯罪:29.0/財政力:49.2/教育:45.8/福祉:46.1/医療:76.1/繁華性:71.6)下京区には京都駅があり、大阪や東京へのアクセスがよい。また、バスの交通量も多く、交通利便性に優れている。京都駅周辺には内科や歯科といったクリニックも多く、24時間体制や救急外来の病院も複数あり、医療サービスは充実している。スーパーや量販店も多く、生活利便性が高い街。【第2位】山梨県昭和町総合スコア:72.97(犯罪:30.2/財政力:68.2/教育:45.2/福祉:47.7/医療:60.0/繁華性:66.5)昭和町は甲府盆地の中央部に位置し、釜無川、鎌田川、山伏川、常永川など中小河川が多数流れているが水害リスクは低い。工業団地などによる税収が多いことから、財政力指数が非常に高く、40年連続で人口が増加中。子育て支援アプリを提供するなど、子育て世代向けの行政サービスも充実している。【第1位】京都府京都市中京区総合スコア:77.77(犯罪:39.2/財政力:49.2/教育:45.9/福祉:46.3/医療:73.3/繁華性:71.1)京都市のほぼ中央に位置。区内には鴨川、天神川が流れているが、護岸整備されており、水害リスクは低い。一般診療所が多く、京都市立病院や京都逓信病院など総合病院も充実。また、飲食店や生活関連店舗が集積し、観光地としてのにぎわいも。政令指定都市の中では犯罪発生件数が低い水準で、総合1位に。「政令指定都市は人口も多く、財政基盤が安定しているため、行政サービスの点で優れています。同時に水害対策も十分に取られていることが多いので、まずは安心・安全に居住できる環境が実現しやすいといえます。いっぽうで、繁華街や歓楽街があるため一般的には犯罪発生のリスクが高くなりますが、今回抽出された2区はそれほど高くなかったことから、総合的に上位にランキングされました」「財政力指数が高い市や町もありますが、観光地を備えていたり、新興住宅地などによる人口増などの理由から、活気のある自治体が多くランクインしたようです。これらの街は、土砂災害などのリスクが低く、住環境面でも整備が進んでおり、人口の流入につながっていると思われます」■コロナ禍で住居選びに変化が地球温暖化による気候変動、さらにはコロナ禍による働き方の見直しによって、居住エリアを選ぶ際の基準も少し前までとは大きく変わってきている。「在宅でのリモートワークの導入も進んでいます。都会生活の利便性と田舎暮らしの癒しを両立できる生活“トカイナカ”も注目されていますが、これからは安全・安心という観点をいっそう重視し、住む街を再考すべき時期に来ていると考えられます」土砂災害や洪水から家族を守るためにも、ここに示したランキングを、居住先を検討する際のひとつの材料にしてはどうだろうか。〈算出方法〉国と自治体のデータを基に、2015年以降で台風や豪雨などによる水害リスク(床上、床下浸水、土砂災害)が低かった全国の市区町村を抽出。そこに市区町村別の犯罪発生件数、財政力、教育、医療等に関するデータを統計手法(人口10万人当たりに換算・偏差値化)により掛け合わせ、最終的に安全で安心して住める自治体をランキング化した。なお、評価対象は人口1万人以上の市区町村(人口が極端に少ない場合、有効データがそろわないため)。今回は安全安心な街をコンセプトとしているため、【犯罪】に関しては、統計上の偏り(偏差値20以下)を排除するため、人口1万人当たり年間130件以上の犯罪発生件数があった自治体は評価対象外とした。〈出典〉【水害】市区町村別被災家屋棟数(床上・床下浸水、半壊、全壊流出)。総務省統計局データ2015〜2019年の5年間分を採用。※2019年〜2021年7月までの水害データは、内閣府、消防庁および各自治体の統計資料などから、編集部が土砂災害の有無を含めた水害件数を独自調査し、集計。【犯罪】全国都道府県警データから市区町村別の刑法犯発生件数を集計(※2018年の年間データを基準とするが、一部の自治体では2019年、2020年の年間データを採用)。以下は総務省統計局データに基づく。【財政力】財政力指数2019年【教育】(幼稚園数・小学校数・中学校数・高等学校数)2019年【福祉】老人福祉施設数(養護・特別養護等)2017年【医療】一般診療所数2018年【繁華性】小売り・飲食・生活関連サービス関連の店舗数2016年
2021年08月12日デプトカンパニー代表であり、社会・環境スピーカーであるeriさんと、気候アクティビスト/モデルである小野りりあんさんは、2021年4月17日(土)から23日(金)までの7日間におよび、NDG62%以上、そして原発・石炭ゼロを求める『Peaceful climate strike(ピースフルクライメイトストライキ)』(以下、PCS)を行いました。4月22日に米国主導で開催された主要排出国との気候サミット、そして6月11日の脱炭素が主要議題となるG7、11月に開催されるCOP26。日本の気候変動対策の「これから」が決まるいま、ひとりひとりの行動が今後私たちが暮らす地球の未来を変えていけるはず。市民へのきっかけづくりとしてYouTube、インスタグラムのライブ配信にて様々なイベントが行われました。いま、地球の温度が上がっている!?第一部 Chapter#1『気候危機ってなあに?』〜ここから知る環境問題の様子。第一部では、気候危機についての基礎を学べるYouTubeを毎日1本ずつ配信。その中から、気象学者の江守正多さんをはじめとするメンバーが、わかりやすく説明してくださった回をレポートします!気象学者である、江守正多さん。いまこのタイミングで、なぜ温室効果ガス削減や、石炭の廃止を求められているのか?その答えは、20世紀後半以降、地球の平均気温がグンと上がっているというところにありました。産業革命前から今までで、なんと1.2度も上がっているそう。普段、天気予報で「今日は昨日より2度低いのか〜」「明日は4度も上がるの!?」と、その気温の変化には慣れている私たち。だから地球の平均気温が1.2度上がっていると聞いても、それがどう問題なのかってなかなか捉えづらいですよね。350JAPANの、荒尾日南子さん。350JAPANの荒尾日南子さんは、「地球を自分の体に置き換えて考えてみるといいと思います。平熱が36.5度だったのが、ある日からずっと38度になったら毎日しんどいですよね」とわかりやすく教えてくれました。た、確かに…。地球の熱が上がってしまっていると考えると、なんだか怖くなってきました。でもなんでそんなに上がってしまったの?簡単に説明すると、大気中にある温室効果ガスの量が昔と比べて格段に多くなってしまっているから。そしてその温室効果ガスを増やしているのは、主に先進国に暮らす人間(まさに私たち!)なんです。一番身近で影響のある温室効果ガスは、二酸化炭素(CO2)。石炭、石油、天然ガスなどの化石燃料のことで、このエネルギーを削減していかないことには地球の熱は下げられないと考えられています。地球温暖化で起こる3つのこと。小野りりあんさん(気候アクティビスト/モデル)。三島のどかさん(Fridays For Future Niigata)。水原希子さん(モデル・女優・デザイナー)。eriさん(DEPT代表・スピーカー)。江守さんいわく、温暖化で地球に起こることは大きく分類して3つ。「ひとつめは、『異常気象』。大雨が増えたり、熱中症や感染症が増えることにもつながります。これは自分たちが直接被る被害と言ってもいいですね。ふたつめに、『ティッピング』。地球の平均気温があと3度上がってしまうと、私たちがどんなにCO2を減らす努力や対策をしても、元に戻れない状態になってしまうということです。今の人類が、その引き金を引いてしまうと考えると、ものすごく怖い。最後に、『気候正義』という問題があります。CO2を主に排出しているのは先進国ですが、大きな被害を受けるのは、反対に発展途上国がメイン。私たちの行いで、難民や紛争が増えてしまうリスクが高まるのです」今年は桜の時期が例年に比べて異常に早く、卒業式のシーズンに満開という地域が多かったですよね。そんな “いつもと違う” 現象が、少しずつ、でも確実に私たちに迫ってきているんです。共鳴のハンガーストライキ。ハンガーストライキを行う、小野りりあんさん(左)、eriさん(右)。経済産業省前にて、スタンドアクションを行った。4月22日、気候サミットが行われた当日。20日から4日間、塩と水だけで生活する『ハンガーストライキ』(以下、ハンスト)を二人で実施した、eriさんと小野りりあんさん。ハンスト3日目のこの日はフラフラの状態になりながらも、NDG60%以上の結果を求めて、経済産業省の前でスタンドアクションを行いました。また、22日からの24時間は、二人と共にハンストする『共鳴のハンガーストライキ』も実施。目的はひとつ。このアクションに多くの人々が参加をすることで、市民の連帯と要望、具体策が 気候サミットに出席している日本政府のリーダーへ、そして世界のリーダーへ伝わり 大きなメッセージを届けたい!というもの。オンライン上で賛同者を募ったところ、約600名の参加者が集まり、気候危機について交流を深めました。ハンスト中、立っているのもやっとの状態になった小野りりあんさん。二人は、約600名もの参加者とハンストを行った感想を、このように述べていました。「600人近くの人が同じ想いでアクションを起こしたことって、もしオフラインで集まれていたら日本の歴史に刻まれるものになっていたな〜って思います。それをオンライン上で想像しながら共にやっていることを感じ取れたことは、特別な経験になりました。こうやって社会って変えていけるんだなって思います」(小野りりあんさん)ハンスト中の第二部では、様々なゲストによるライブ配信が行われた。「ハンガーストライキというプロテストを通して多くの人と一つの共同体を作り出すことができたことが一番の宝物となりました。こうしてみんなが思いとそれぞれの個性を持ち寄って社会をより良くしていくアクションを起こせるんだと改めて市民運動の力強さを実感しました」(eriさん)NDGの結果は46%と、願っていた数字よりもはるかに下回ってしまいました。ただ、今回のこの二人のアクションによって、これまで気候危機を知らなかった人や、なにげなくインスタグラムで生配信を見た人、ハンストに参加してみた人など、賛同者がこれまでよりも圧倒的に増えたのではないかと思います。いま、私たちにできること。「3.5%という数字。こんなに頑張っているのに、私って全然地球にとって役に立っていない。そういう時はこの数字を思い出すようにしてる」(eriさん)3.5%。この数字は、ハーバード大学のエリカ・チェノウェスさんという研究者が、非暴力の平和的な運動において、人口の3.5%の人がその運動に賛同すると、そのアクションはうまくいくと実証的に示したものなんだそう。だから例えば、100人の人に気候危機について語ることがあったとして、3〜4名が同じように賛同しアクションしてくれたなら、地球温暖化に確実なストップがかけられるってことなんです!これって実現可能な数字だと思いませんか?次は、6月11日に行われるG7。世界のリーダーたちに、私たちが本気だということを示すにはどうしたら…!?「パワーシフト。家庭内で排出されるCO2は、電気を使用するものがNO.1。ここを変えるのが一番インパクトがあるんです。あとは、常に情報が入ってくる状態を保てるように荒尾さん率いる、350JAPANのクルーに登録してLINEグループに入るとか。Green Teaというコミュニティに入ってみることがおすすめです」(小野りりあんさん)「すでに存在するコミュニティに入ってみる!仲間を増やす!そして、個人ができる一番パワフルなアクションはパワーシフト!切り替えはネットで数分、工事も不要であっという間にクリーンエネルギーに切り替えることができます」(eriさん)なるほど。“世界のどこかで起きている、どうやら大変そうな問題” から、“私たちの身近に起こっている、いますぐに行動が必要な問題” へと変えていくためには「情報」がいつでも入ってくる状態をつくり出すことからはじめるのが良さそうです。#気候危機を止めよう!『気候危機ってなあに?』のエンディングで、ハッシュタグ「#気候危機を止めよう!」とコールした。今回のPCSで配信された動画は、YouTubeの専用チャンネルで見ることが可能。本記事で紹介した『気候危機ってなあに?』以外にも、『ファッションと気候危機』、『どうぶつと気候危機』や、第二部に行われたゲストによるライブ配信も。少しずつでも大丈夫、ひとりひとりの一歩で地球温暖化にストップをかけるべく、今日からできることをなにかしらはじめていきませんか?〈Peaceful climate strike(ピースフルクライメイトストライキ)〉公式ウェブサイト公式YouTubeチャンネル
2021年05月27日今年のG.W、湖のクリーンアップをしました。わたしが住んでいる藤野は山と湖に囲まれていて、我が家の窓からも湖が見えます。いつもたくさんの人がボートに乗ったり釣りをしたりと楽しんでいる場所。なのですが……水際やほとりには、たくさんのゴミが落ちていることがずっと気にはなっていました。ちょっと前から4歳の息子に「ねー、みずうみのゴミひろいしようよ〜」と言われるようになりました。プラスチックの仕組みやゴミ問題について書かれた「プラスチックプラネット」という絵本に、海や川のクリーンアップをしてみようということも書かれていて、絵本を読んでいるうちに、書かれていることと自分の目の前にある湖のことが息子の中で繋がったのだと思います。「そうだね、しよう」と答えつつ、その機会を作れないまま迎えたG.W。近所に同じくゴミ拾いをしたいと言っている子どもたちがいて、一緒にクリーンアップ作戦を決行することにしました。といっても大層なことはなく、手袋とゴミ袋を持って、湖のほとりに降りていくだけ。目についたものを拾っていくだけであっという間にパンパンになっていくゴミ袋。ペットボトルや発泡スチロールやお菓子の袋があるのは想像通りでしたが、なぜか大量にあったのは靴やサンダル。服や鞄、ガビガビになった空財布も。「なんでこんなの落ちてるんだろ〜?」「どうして捨てるんだろ?」と話しながらゴミを拾いました。お友達が持ってきたトングが大人気で「貸して〜」「ママ、今度はトング持ってきたい!」と、友達とやれば子どもたちにはゴミ拾いも遊びの一環です。1時間ほどで大袋5袋分がパンパンになり、でもまだまだ「きれいになったね」というには程遠く……。定期的に来よう、と言い合いました。このままじゃいけない。じゃあ、どうしたら?わたしが小さい頃から環境問題は「このままじゃいけない」と言われていたし、不安になったわたしが大人にそのことを話すと「そう、このままじゃいけないんだよ」という答えが返ってきました。でも、具体的には何ができるのか考える機会やきっかけはないまま、時が過ぎてしまったんだなと思います。この春「2030年までに温室効果ガスを46%削減する(2013年度比)」という目標が日本で出された時、声をあげていた若い人たち。中学生や高校生の子たちが「62%」と書かれた紙を掲げて国会の前に立ち、声明文も出していました。気候変動を食い止めるためには気温上昇を1.5度に抑えるのが不可欠だと言われていて、そのために日本は最低でも62%の削減が求められる、という意見があります。子どもが「わたしたちの未来を奪わないで」と声をあげる姿に、大人として申し訳なさでいっぱいにもなりつつも、同時にすごいなあという思いが湧きました。「このままじゃいけない」ことに対して自分ができることを探して行動していている、そんな力を持った子どもたちの姿に励まされました。わたしたち1人1人の力は小さいけど、できることはあるのだから(生活の中にもCO2削減に繋がる行動はたくさんあるので、ぜひ調べてみてくださいね)自分にできることを考えて、探して、やってみる。そこで気づいたことや感じたことは、また次の変化に繋がっていく。身近な世界を守りたいと思うことと、気候変動という大きなことに対して行動することは繋がっている。子どもに誘われてやったクリーンアップを通しても、改めてそんなことを感じました。子どもたちって、ほんとうにすごい……!この子たちをがっかりさせたくないし、苦しませたくない。そんな未来を作っていけますように。
2021年05月14日中年か年配の男性がつけているのを見かけるケースが多いオフィス街に近い駅構内で、すれ違うスーツ姿の中年男性の襟元に目が止まった。またアレだ、襟元にあのバッジをつけている──。いつのことだったか、そんなふうに気になりだした。最初は、2020年東京オリンピック・パラリンピックに何らか絡むピンバッジだろうと思っていた。かたちが円の中心をくり抜いたドーナツ型(クリスマスに飾るようなリース型)だったからだ。東京五輪ロゴは「組市松紋(くみいちまつもん)」と呼ばれる藍色の市松模様でデザインされており、オリンピックは円の中心が空き、パラリンピックは円の上部が空いている。つまり、かたちだけ見ればオリンピックのロゴに似ている。しかし、五輪ロゴは国や文化、思想などの「多様性」を示す3種類の細かい四角形を組み合わせ、オリ・パラとも同数の四角形でつくられている。使っている色は藍色だけだから渋い。おじさんの襟元に光るバッジは、もっとカラフルなのだ。東京五輪の招致活動に使われたロゴにはもっと似ている。桜の花びらをリース型にかたどった円状で、こちらは色合いがカラフルだったから。国際オリンピック委員会(IOC)の定めにより本番への転用はNGだったが、招致ロゴは評判がよく、そのデザインを本番の五輪ロゴにうまく取り入れられないかという意見もあったと聞く。結果的にオリンピックの本番ロゴも招致ロゴもドーナツ型となった。かたちの類似性から例のバッジについて、“今まで見たことのない五輪関連の新バッジではないか”と勝手に推測していたところ、「ぜんぜん違うよ。アレは SDGs バッジだよ。知らないと恥かくよ」と知己の記者に言われてしまったのだ。■バッジをつけている人は何者なのかSDGs(エス・ディー・ジーズ)。2015年9月に国際連合加盟国が採択した「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」を指す。国連広報センターのホームページの記述によると、その決議の狙いは、《あらゆる形態の貧困に終止符を打ち、不平等と闘い、気候変動に対処しながら、誰一人取り残されないようにするため、2030年までにこれら17の目標を達成することにある》バッジがカラフルなのは、この17の目標を17色で表現しているため。例えば、子どもの貧困や女性差別、地球温暖化など世界共通の課題を解決して持続可能な社会をつくり上げようという決意表明にほかならない。このままではダメだ、ということだ。そんな切実かつ理想的な目標を掲げるカラフルなドーナツ型バッジをつけている人は何者なのか。前出の記者が言う。「SDGs に取り組む大企業の幹部や役職が多いはず。企業規模にかかわらず意識の高い経営者やそこで働く従業員もいるだろう。政治の力だけでは目標達成が難しいため、国連は世界中の企業に自発的な取り組みを求めている。例えば、稼ぎまくっている大企業なのに取り組んでいないとその企業姿勢に疑問符がつく。乱暴に言えば、目先の自己利益だけを追い求めているように映る」株主や投資家、取引銀行からそう判断されれば企業価値が下がるのは必然。「持続可能」という長期的視点を持てない企業と長く付き合うことはリスクになり得る。もちろん、取り組むべきは大企業にとどまらず、中小・零細企業も含まれる。さらに言えば、私たち個人にも求められる。■人間と地球の「やるべきことのリスト」17の持続可能な開発目標は以下の通り。1. あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる2. 飢餓を終わらせ、食糧安全保障および栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する3. あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する4. すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し生涯学習の機会を促進する5. ジェンダー平等を達成し、すべての女性および女児の能力強化を行う6. すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する7. すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する8. 包摂的かつ持続可能な経済成長およびすべての人々の完全かつ生産的雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する9. 強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進およびイノベーションの推進を図る10. 各国内および各国間の不平等を是正する11. 包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市および人間居住を実現する12. 持続可能な生産消費形態を確保する13. 気候変動およびその影響を軽減するための緊急対策を講じる14. 持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する15. 陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、並びに土地の劣化の阻止・回復および生物多様性の損失を阻止する16. 持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する17. 持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する※太字は編集部による指定これが《人間と地球の「やるべきことのリスト」》だという。さらにそれぞれの目標について、具体的な達成手段や時期などを示した計169のターゲットを定めている。ところで、バッジはどうすれば手に入るのか。国連広報センターのホームページの記述によると、同センターや国内に事務所を置く関連機関では販売していない。米ニューヨークにある国連本部のオンラインショップで10個単位で購入できるという。「国連の許諾を得れば SDGs ロゴは使用でき、民間でバッジをつくることもできる。ネットでは1個1000円前後で売買されているようだが、模倣品もあるから注意したほうがいい」(前出の記者)言うまでもなく、行動が伴わなければバッジをつけたところで何の意味もない。◎取材・文/渡辺高嗣(フリージャーナリスト)〈PROFILE〉法曹界の専門紙『法律新聞』記者を経て、夕刊紙『内外タイムス』報道部で事件、政治、行政、流行などを取材。2010年2月より『週刊女性』で社会分野担当記者として取材・執筆する
2021年04月23日ハナコラボ パートナーの中から、SDGsについて知りたい、学びたいと意欲をもった4人が「ハナコラボSDGsレポーターズ」を発足!毎週さまざまなコンテンツをレポートします。第24回は、ナチュラルビューティーハンターとして活躍するシナダユイさんが、世界で話題の代替肉専門ブランド〈ネクストミーツ〉のキッチンカー&本社へと突撃取材。CEOの佐々木英之さんに話を伺いました。「ヴィーガン」と「プラントベース」みなさんは「ヴィーガン」と「プラントベース」を耳にしたことはあるかもしれませんが、その違いについてはご存知ですか?ざっくり説明すると、「ヴィーガン」は可能な限り食事・衣類・その他の目的のために動物の搾取をしない生き方、「プラントベース」は植物性食品を積極的に摂り入れていくことで環境問題にアプローチし、食の持続可能性を推し進めていくもの。近頃、市場でも注目を集めています。私自身は『いのちの食べかた』というドキュメンタリー映画で、商業的に機械の上で屠畜されていく牛や豚、鶏の映像を観て衝撃を受けてしまったことから、「ヴィーガン」という言葉に敏感になりました。食肉を減らす程度で、様々な「ヴィーガン・プラントベース」を試し続けること数年。調理法は面倒ですし、価値観の共有も簡単ではないと、暮らしに定着させることに難しさを感じていました。そんなとき、〈焼肉屋ライク〉とコラボ!?と、なにやら面白そうな取り組みをしている会社があることを嗅ぎつけ、インスタグラムの情報を元に期間限定のキッチンカーに行ってきました。100%植物性の「NEXT牛丼」に、新しくメニューとして加わった「NEXTチキン」の販売も。鶏の代替肉は未だかつて食べたことがなかったので、興味津々に一口かじってみると、ハーブが効いていてとってもおいしい。食感も弾力がしっかりとあり、物足りなさを感じづらい。きっと製品になるまで試行錯誤したんだろうな...と、今度はその足で本社へ。CEOの佐々木さんにお話を伺いました。目指すは“ノンアルコールビール”のポジションCEOの佐々木英之さん(左)。ーー〈ネクストミーツ〉を始めた理由を聞かせてください。「以前から環境問題を何とかしたいという関心があり、前職でコンサルタントとして働きながら社会に意義のあるビジネスをやりたいなと考えていました。ただ再生エネルギーを始めようと思っても、ベンチャーはなかなか入り込めない。そんなとき、情報として代替肉や培養肉というものに興味を持ったんです。どちらもいまの畜産のあり方からすると環境に対してはいいものになりますが、市場を考えたときに培養肉はもっと先のことだろうなと思ったため、先ずは“プラントベース”の代替肉から始めることにしました」。ーー映画『カウスピラシー』や『ゲームチェンジャー:スポーツ栄養学の真実』を観たことはありますが、畜産がたくさんの穀類と水を要することから環境負荷が大きく、さらにはメタンガスも排出して地球温暖化の原因にも関わるという情報は、雑誌などで知りました。「食糧危機が迫っている、気候変動にも関わっているなど、そういうことはとても大事なこと。特に日本は公害などが割と早い段階で治まった国ではあると思うのでリアリティがなかなかないのかもしれませんが、温暖化はリアルに考えていかなければいけない状況になってきていると思うんですよね。フルスピードで様々な企業と組んで知ってもらうことはとても大切なことです」。ーー積極的に企業とコラボされているのは何か理由があるのでしょうか。実際、私自身は〈ネクストミーツ〉さんが様々なところとコラボした結果、購買欲求に一気に火がつき、“食べてみたい”と思いました。たまたま〈Oisix〉で簡単に買うことができたのですが、調理も焼くだけと驚くほど簡単で、味もおいしい。「ありがとうございます。現状、日本では代替肉専門の最終商品(※製造企業の生産過程で最後に位置する製品のことであり、消費者に販売可能な製品のこと)のブランドは僕らしかいません。なので、そういった意味でブランディングということを考えたとき、1年も経っていない会社なので認知度がない。そういう意味で、やはり大手企業と組むことでできることはありますし、大手企業にも必ず“大きいからこそできないこと”はあると思うんです」。ーー目線が前職ならではですね。知見を活かされている。「僕は前職で大手とベンチャーの取り組みをずっとコンサルしてきたので、自分たちが協業することでお互いにメリットを持ちつつ、皆さんに先ず知ってもらうことができるというきっかけになると思います。例えばヴィーガンの方に合わせてお店に行こうとなると選択肢があまりない。でも、ヴィーガンではない僕らであれば〈焼肉ライク〉に連れて行くことができる。そのほうが選択肢が広がりますし、より食を楽しめるのではないかと」。ーー分け隔てない、食の多様性を感じます。「僕らは別にヴィーガンだ、ベジタリアンだと仕切るわけではなく、どちらかといえば普通の人が取り入れてくれればというのが1番の狙いです。例えばヴィーガンマークを付けてしまうと、ヴィーガンの方しか見なくなってしまう。僕らがよく例えて言うのが、普通のお店に置いてあるノンアルコールビールなんです」。ーー身近な例えですね!確かにどこにでも置いてあります。「最初の頃は関心の高い、意識の高い居酒屋には置いてありましたが、ある程度時間が経ち、いまではだいたいどこのお店にも置いてあるじゃないですか。まずはそうやって選択できる状況に僕らも持っていきたいですね」。ーーヴィーガンというと、やや健康志向の強い方のイメージもありますしね。ひとつ屋根の下に暮らしていても価値観や食の好みはそれぞれ。私の場合は家族が牛丼好きなので、黙ってさっと「NEXT牛丼」を出しました。「“代替肉・健康・ヘルシー”は、いき過ぎてしまうとそういう思考の人しか食べなくなってしまうので、むしろガツガツ食べる男飯の中に入っていく方がいいかなと。それだけではなく、今後は幅広くやっていった方がいいのかなと思いますが」。ーー健康面でメリットがあるとわかっていても、調理法や味に馴染みがなくてリピートしないということが多かったので助かります。開発時は味にこだわりがあったと思いますがいかがでしたか。「そうですね、トライ&エラーはかなり繰り返しました。食感を研究されている大学の教授を始め、さまざまな方からアドバイスや意見をいただきました。おっしゃる通り、一過性のブーム(第次タピオカブームみたいな)であってもいけないと思っていますし、生活の中に入っていかなければいけない。持続していくにはおいしくないと続かないじゃないですか」。ーー私は調理するとき原材料名をチェックするクセがあるのですが、非常にシンプルで、変な添加物が入っていませんよね。「僕らも食品添加物無添加でおいしいものを作るという点で食の安全だったり、取り組みやすいという意味ではそういうところを狙って作っています」。1.1を見逃すな!進化してくプラントベースーー素朴な疑問ですが、商品名「NEXTカルビ1.1」の1.1とは、どういう意味なのでしょうか?「これはバージョン番号を付けていて、イメージはiPhoneと一緒です」。ーーどんどん良くなったり、色々なものが出てくるなど、バージョンアップしていくのでしょうか。「僕は食品業界を経験してこなかったため、プロダクトに対して結構ハードウエアみたいな概念を持っていて、別に食品を進化させてもいいのかなと。もちろん、『カップヌードル』など何十年も売られている食品は徐々にマイナーチェンジがされていると思いますが、僕らはもっとわかりやすく進化させていきたくて。そういった意味でバージョンをつけることで、3.0を食べた人が“4.0が出ました”と言われたら気になるだろうなと(笑)」。ーーなるほど、そういうことだったんですね。「例えばそういうファンが付いてくると考えたとして、バージョンをつけることで話題になるかもしれない。将来、代替肉が当たり前になったときに「実は俺、『カルビ1.0』食べてたんだぜ!」など、話のネタになるかもしれませんしね」。ーーおもしろいですね!いつか私たちがおばあちゃんぐらいになる時代には、「あの頃の世代の人たちって肉(屠畜)を食べてたんだぜ」っていう子供が増えるといいねという話を先日したばかりなんです。そういう先を見越した策というか。「そうですね。買う側も、買う楽しみみたいなものがあるといいのかなあと」。ーー次の世代の話題にまで、日本発の代替肉専門ブランドが考える未来。最後に、これからの展開をお聞かせください。「環境の視点でいうと、やはり日本だけで取り組めばOKと言う話ではなくて、地球規模で考えなければいけない。なので、僕らは最初から世界展開で見ています。台湾ではもう3月から〈焼肉ライク〉の販売が始まっていますし、シンガポールでは9店舗のレストランで取り扱いが始まります。他にも、アメリカやヨーロッパでも準備している段階です」。ーー牛丼などの日本食は受け入れてもらえそうですもんね。「せっかく日本の企業なので、日本らしさっていうのはやっぱり出したくて。バーガーなども作ってはいますが、日本企業がつくるのは和食のほうが1番おいしく出来るんです。僕らも〈ビヨンドミート〉と戦おうというより、むしろ一緒に組んでやっていきたいくらいなので」。ーーまさにSDGsの17番目「パートナーシップで目標を達成しよう」ですね。「僕はあまり競合とかではなく、いまは何をしていけば地球のためになるのかという点で考えていきたいと思っていますね。これからも、“地球を終わらせない”という理念ファーストでやっていきます」。〈ネクストミーツ〉
2021年04月22日「より快適な毎日を、より多くの方々に」をビジョンとするスウェーデン発祥のホームファニッシングカンパニーイケアの日本法人イケア・ジャパン株式会社(本社:千葉県船橋市、代表取締役社長兼ChiefSustainabilityOfficer:ヘレン・フォン・ライス)は、毎日を快適にサステナブルに過ごすことができる4月の新商品500点以上を全国のイケア店舗およびIKEAオンラインストアにて、順次販売開始します。PIMPERNÖT/ピムペルノート掛け布団カバー&枕カバー¥2,499大胆な幾何学模様で、ベッドルームを華やかに。よりサステナブルな供給源から調達した綿を80%、残りの20%は水分を吸収して外へ逃すビスコースレーヨンを使用。暑い夏の夜もぐっすりと眠ることができます。イケアでは約9,500点の商品を取りそろえており、そのうちの約2,000点の商品が年間4回にわたって入れ替わります。自分のスタイルを自由に楽しめる季節、それが夏です。のんびりと過ごしたり、風の吹くまま気の向くまま、どこかに出かけたくなる季節。また休暇をとる方も多く、光が降り注ぐ家のなかで、自由な時間を過ごせるのはもちろん、日常のさまざまな重圧から解放された気分にもなれます。ベッドルームから裏庭にいたるまで、今回の新商品には、夏の気分があふれています。4月の新商品には家に夏の雰囲気を取り入れられる掛け布団&枕カバーが登場。PIMPERNÖT/ピムペルノートは、大胆な幾何学模様。SPORTSLIG/スポッツリグは、夏のスポーツをイメージしたデザインで、遊び疲れた子ども達に一晩中快適な睡眠をお届けします。これらの商品は、よりサステナブルな供給源から調達した綿と、水分を吸収して外へ逃すビスコースレーヨンが使用されており、環境にやさしいだけでなく、肌ざわりが柔らかく、暑い夜も湿気を逃して涼しい状態を保ちます。また、気候変動に配慮したデザイン・素材にもこだわりました。VOXLÖV/ヴォックスローヴチェアは、シートと背もたれに丈夫なペーパーロープ、フレームには成長が早く耐久性にすぐれ、サステナブルな素材である竹を使用しています。環境にやさしいだけではなく、快適性にもこだわっています。FJÄLLMOTT/フィエルモットレジャーシート、VÄRLDENS/ヴェルデンスジムバッグは素材にリサイクルポリエステルを採用。ゴミになってしまうものを資源として活用することでサステナブルな未来に一歩近づくことができます。インドの熟練職人による上質で、伝統技術や職人の技が光るハンドメイド商品もご用意しました。TVINGSTRUP/トヴィングストルプラグ平織りは、適正な労働条件と公正な賃金のもとに運営されているインドの織物センターの熟練職人による手織りラグで、地球上の人々が水を均等に分かち合うべきであるというメッセージをこめたデザインになっています。また、HERVOR/ヘルヴォルとHALLVI/ハルヴィのクッションカバーは、Rangsutra社とのコラボレーション製品です。Rangsutra社はインド農村部で労働機会が制約されている職人たちの雇用創出に貢献している企業です。同社は職人のほとんどが女性で、職人の長期的な生計をサポートしながら、部屋に彩りを添える1点ものの製品を生産しています。それ以外にも、夏の雰囲気を家で楽しめる花瓶や、部屋の中がバランスのとれた穏やかな空間になるコーヒーテーブルなど暮らしに彩りと快適さを与える商品が揃っています。4月の新商品の詳しい内容は下記のリンクをご参照ください。詳細はこちらまた、これからの時期に大活躍する屋外用家具は下記のリンクをご参照ください。屋外用家具一覧へ※一部店舗では取り扱いがない商品があります。※店舗により各商品の入荷状況が異なります。各店舗の入荷・在庫状況は、IKEAオンラインストア(www.IKEA.jp)にてご確認ください。一部商品のご紹介(価格は税込み)BORGEBY/ボルゲビーコーヒーテーブル¥9,990狭いスペースに最適。角のないデザインが、やわらかくて安心できる空間を演出します。テーブルの下部はトレイ状になっているため、小物の収納にぴったり。TVINGSTRUP/トヴィングストルプラグ平織り¥14,990抜群の柔らかさと耐久性を誇るリバーシブルデザインで、温かみのある風合い。天然素材のウールを100%使用しています。VOXLÖV/ヴォックスローヴチェア¥9,990自然からの恵みを加工し、理想の美しさと心地よさを実現しました。頑丈なフレームは耐摩耗性に優れた竹でできています。ペーパーロープを手で織った強度のあるシートは、座ったときに弾むような心地よさが楽しめます。SPORTSLIG/スポッツリグ掛け布団カバー&枕カバー自転車¥1,499自転車好きには夢のデザイン。綿80%、ビスコースレーヨン20%の混紡素材を使用されており、寝床内が一定で快適な温度に保たれるので、お子さまがぐっすり眠れます。HILDAMARIA/ヒルダマリアクッションカバー各¥499幅広のストライプ模様は、昔のサンベッドやパラソルのクラシックなストライプを思わせ、ほかの色や模様と合わせやすいデザインです。より持続可能な調達先から仕入れた綿を100%使用。HERVOR/ヘルヴォル(左)HALLVI/ハルヴィ(右)クッションカバー各¥1,499インドRangsutra社の熟練職人によるハンドメイド製品。片面には刺繍が施され、もう片面は無地ですが、どちら側を表にしても、装飾的で手ざわりのよいタッセルを見て楽しむことができます。FJÄLLMOTT/フィエルモットレジャーシート¥2,499お手入れが簡単な表面、素材にリサイクルポリエステルを使用しています。ストラップを調節できるので、ハンドバッグのような持ち運びやすい形にもできます。裏面は防水加工が施してあってお手入れが簡単なため、太陽が気持ちいい日でも、濡れた地面の上でも、ピクニックが楽しめるアイテムです。VÄRLDENS/ヴェルデンスジムバッグ¥1,799素材にリサイクルポリエステルを使用しています。スポーツウェアを入れたり、ショッピングバッグとして使ったりするのに最適。簡単に折りたたんで大きめのバッグに入れられます。バッグは肩に掛けることも、手に持つこともできます。バッグ内部にファスナー付きポケットには、鍵などの小さいものを入れておけます。PÅDRAG/ポードラグ花瓶¥199この花瓶は、デザイナーHannaDalroがフローリストとして過ごす時間をヒントに、花をもっとも美しく見せるだけでなく、花そのものの美しさを引き出すことを目的としてデザインしました。企業プレスリリース詳細へ TIMESトップへ
2021年04月22日自宅の電力を自然エネルギーに転換できるパワーシフトのアンバサダーも務めるアーティストのコムアイさん。個人ができるインパクトのある行動とは何か。日々情報や考え方をアップデートしながら、未来の地球について考え続けています。2分でできる!お手軽なパワーシフト。「小さい頃から大人たちの社会と早く関わりたいと思っていた」と言うコムアイさん。やりたいことが見つけられずにいた中学時代、国際交流NGO「ピースボート」で地雷撤去の募金を始めたことが、社会の問題を他人事にしない姿勢の原点だった。「インターネットで見つけて、放課後ピースボートの事務所に通うようになりました。そうすると周りにNPOやNGOに関わる人が多くなり、また世界一周の船に乗りたい大学生や教師、看護師やお坊さんなどいろんな職種の大人から話を聞くことができて、自由を感じたのを覚えています。“エシカル”や“サステナブル”の言葉を知ったのは高校時代。『greenz.jp』で環境活動をする人たちの考え方や意見を知って、環境問題にも興味を持つように」ここ数年で危機感は増し、現在も環境問題に向き合い続けている。「使い捨てを減らすなど、個人の生活でできることに取り組んでいる人も多いと思います。みんなでコツコツやることは意味があります。でも、もっと簡単にできてインパクトの大きいアクションがあったらやりたいと思いませんか?私がCO2の排出量を減らすために最も効果的だと思うのが“パワーシフト”(再生可能エネルギー中心の電力会社に変えること)です。実は、家庭から出るCO2の排出量の半分近くを占めるのが、石油や石炭、液化天然ガスを燃料とした火力発電による電力(※1)。ゴミやガソリンよりも大きい割合です。これをエネルギーシフトするだけで、家庭からのCO2排出量をぐんと減らせます。日本では2016年に電力の小売りが全面自由化となり、誰でも電力会社を選べるようになりました。太陽光や風力、マイクロ水力など再生可能エネルギーを取り扱う会社が増え、私も3年ぐらい前にパワーシフト。採掘や輸送で被曝の危険をはらみ、CO2も排出される原子力発電を避け、再生可能エネルギーかつ、地産地消で市民電力の供給を目指す会社を選びました。ほかにも僧侶が作った電力会社や地域に根づいた会社もあり、会社の個性で選ぶのも楽しいと思います。日々、生活を制限して省エネするわけでもなく、取り組みを応援したい電力会社を選ぶだけで環境負荷を大きく減らせるんです。ちなみにパワーシフトはWi-Fiを開通するより楽(笑)。ポストに入っている明細を見ながらネットで2~3分で申し込みができ、後日引き落とし口座を登録するだけ。工事もありません。送電線は同じなので、停電の心配もなし。要はどの電力会社にお金を払うのかの違いです。私は電気代が上がることもなく、不自由を感じたことはありません」より一層意識を強く持って今すぐ行動を起こさないと、もう環境破壊を止めることは難しい段階にあると考えているコムアイさん。未来予想は怖くても知ることが大切。「気候変動や地球温暖化が進むと生態系が崩れ、自然や生き物は絶滅し、なくなったものは決して戻りません。約2年前に、環境活動家のグレタさんが国連で行った“怒りのスピーチ”が話題になりましたが、全世界の今の取り組み方では、気候変動はティッピングポイント(転換点)を迎えてしまい、最悪な影響が相互作用し合って、環境破壊の歯止めが利かなくなるといわれています。そのティッピングポイントを防ぐために行動できる時間は残り4年ともいわれていて(※2)、“#あと4年”という署名活動も始まっています」恐ろしい未来予想に思わず目を背けたくなりますが、コムアイさんはとにかく知ることが大切と言います。「たとえば国際環境NGOの『350 Japan』では、気候変動の基礎を教える無料のウェビナーを開催していて、現在、地球にはどんなことが起こっていて、今できることは何かなどが学べます。かなりショッキングな事実を知ることにもなりますが、それによって一人一人が考えを深めて、行動に移したり声を上げていくことがとても重要なんですよね。その最初の一歩を踏み出せる人が増えるといいな、と思っています。決められた制度や制限の中でどうするかではなく、制度自体を変え制限をなくす力は誰もが持っているから。私はこれからも環境負荷についての勉強をして、声を上げ続けていきたいですね」※1出典「JCCCA 温室効果ガスインベントリオフィス」※2出典「UNEP emissions gap report2019」KOM_ I1992年7月22日生まれ、神奈川県出身。音楽ユニット、水曜日のカンパネラでボーカルを担当。環境問題に積極的に向き合い、パワーシフトのアンバサダーも務めている。Instagramは@kom_i_jp※『anan』2021年4月7日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)取材、文・若山あや(by anan編集部)
2021年04月02日子どもの頃から自然や動物に興味を持ち、触れ合いながら育ってきた青柳文子さん。いつの間にか根付いたサステナブルなマインドは「みんなの小さな行動が大きなアクションになる」と、日々の生活に生かされていました。留学や旅をして学んだサステナブルな暮らし。SNSなどでサステナブルな情報を集めてメッセージを発信している青柳文子さん。今の考え方に至るまでのルーツを聞いてみた。「何か大きな転機があったというよりは、生きてきた中で環境問題に触れる機会がすごく多かったんです。小さい頃から動物好きで、絶滅危惧種の動物が1枚に1種類ずつ描かれた100枚のレターパッドがすごく可愛くて大事に使っていたんですが、1枚使うごとに、ああ、この動物が地球からいなくなっちゃうんだ…と悲しくなっていたのを覚えています。中学は大分の学校に通っていたんですが、教育方針が合わないと感じて、自ら北海道の農村留学を希望。1年間のファームステイは、早朝5時から羊や馬などの世話をしてから学校に行き、帰ってきたらまた掃除や餌やり、農作業などをして生活をするという結構厳しい毎日で。そこで、自分は今までどれだけ甘ったれた生活をしてきたんだろう、生きるということは自然や動物たち、地球との共存なんだと気づき、人生を一から学び直した気持ちになりました」大人になってからは、エコビレッジを訪ね歩いたりもしている。「熊本にある自給自足生活のコミュニティに宿泊した時に、家も食べ物も自分たちで作って生活するという小さな循環が成り立っていることに感動しました。そこで“パーマカルチャー”という言葉を知ったんですが、動物をこう飼育すると、動物の糞がこのルートで雨に流されて畑の肥料になって野菜が育つ…というような、持続可能な文化や生活、社会のシステムをデザインする人がいるということにも驚きました。でも『都市部で実践するのは難しい気がする』と話したら、東京でシティリペアの活動をしている共生革命家のソーヤー海さんという方の存在を教えてくれて。同時期にパーマカルチャーを都会で実践する“アーバン・パーマカルチャー”が行われているオレゴン州のポートランドにも足を運びました。街ごとDIYの精神が根付いているポートランドには、ヴィンテージ物の商いをしている人も多く、古着をセンスよく大事に着ながら生きている人たちがたくさんいて。旅を通して、日本にはないカルチャーを学ぶことができました」ゴミを減らすなど日々できることから。5年前に結婚し、その後、出産した青柳さん。子育てをする中でも疑問や気づきは多い。「家族が増えると一人暮らしの時よりもゴミの量が格段に増えたし、使用済みのおむつをいちいちポリ袋に入れて捨てなければならないことにも疑問を感じる毎日。日本人は清潔感を好むあまり、他人に気を使いすぎているルールが多く、ムダを生んでいる気がしています。生まれた環境の文化を当たり前として、疑問に思わないことにも違和感がある。そこで、できる範囲で生活を見直し始めようと思いました。たとえば消耗品は自然を汚さない成分やなるべく自然に還るものに。食器は生分解する固形洗剤とヘチマたわしで洗ったり、シャンプーなどもエコな成分を選んだり。ラップは繰り返し使えて有害物質の出ないみつろうラップに替え、汚れた皿を拭いたり鼻をかんだりするのには、古布を四角く切ったものを使います。これは北海道のファームステイで学んだ方法で、我が家はティッシュペーパーも一切使っていません。そこまでするのは自然や動物が大好きだから。地球から美しい自然や可愛い動物が絶滅してしまうのが悲しいんです」特にここ数年は東京に暮らしていても気候変動を肌で感じる、と嘆く。「ゴミが増えてCO2が大量に排出されることで環境破壊が進み、自然災害や森林火災が増えたり、東京では雪の日が減り春が来るのも早い。大丈夫かなって、本能的に不安になります。そんな中で影響を受けた本が『ゼロ・ウェイスト・ホーム』。ゴミを減らして環境に優しいシンプルな生活をするための実践的なアイデアが書かれているんですが、生活がシンプルになると、管理する時間が減って余裕が生まれるんですよね。そうすると誰かに何かをしたくなり、今度は相手からもお返しがきて、ハッピーさえも循環していくという考え方も素敵でした。私もゴミを減らしたことで、暮らしがレベルアップしていると感じています。最近は再生可能エネルギーの電力会社にパワーシフトもしました。小さなことでもみんなで少しずつ行動して大きなアクションに繋げることが、地球のためになると信じています」FUMIKO AOYAGI大分県出身。モデルや女優として幅広く活躍中。SDGsをテーマにしたイベント等に出演するなど、ライフスタイルにも注目が集まる。カーディガン¥46,200(muller of yoshiokubo TEL:03・6303・3048)ニットワンピース¥70,400レーストップ¥63,800ブラトップ¥13,200(以上PEIENpeienwang0824@gmail.com)4連リング¥33,000(sussus. susyuuu2000@hotmail.co.jp)※『anan』2021年4月7日号より。写真・大野隼男スタイリスト・大島 陸取材、文・若山あや(by anan編集部)
2021年04月02日このままの生活を続けるとどうなる?地球の未来予想図を紹介。世界中の人が日本と同じような暮らしをしたら、年間地球2.8個分の資源が必要になるという。1個分に収まる暮らし方にチェンジしないと、例えばこんな未来が待っている?慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授・蟹江憲史さんに聞きました。東京の一部が海に沈む!?地球温暖化による海面上昇リスクが叫ばれている。気候変動に関する政府間パネルIPCCは、このままのペースで温室効果ガスの排出が続けば、2100年には平均海面水位が最大1.1m上昇すると予測。「海面が約1m上がれば、東京の低地は水没の可能性が高まるといわれています」(蟹江さん)。海抜0m地帯を守る東京湾の海岸堤防は、数mの高潮は想定しているが、温暖化をこのまま放置すれば数百年後には水没してしまうかもしれない。ACTION移動には公共交通機関や自転車をできるだけ使って、温室効果ガスの排出減を。自宅の電力契約先を再生可能エネルギーの会社に変えてみる。食卓から魚が消える…?国連食糧農業機関(FAO)の「2020年世界漁業・養殖業白書」によれば、世界の漁業資源の34.2%は“獲りすぎ”。魚介類を枯渇させないためには、消費者も資源管理に配慮した漁業を支援する必要がある。一方、海水温上昇や海の酸性化など、温暖化も魚介類の生態系や生息域に深刻なダメージを与えている。「漁獲量が減ると価格が上がり、なじみの魚が食卓から消えることもあるでしょう。今、漁業資源を守る養殖のあり方を考える動きが盛んになっています」ACTION持続可能な漁業を認証したエコラベル、MSCラベルがついた海産物を買う。量り売りショップの活用などで包装の焼却ごみを減らし温暖化対策につなげる。海洋生物が人間の健康を脅かす。海のプラスチックごみは、5mm以下のマイクロプラスチックになっても長く浮遊する。こうした海洋ごみの量は2050年に魚と逆転すると予測されている。魚が食べたプラスチックの破片から、人に健康被害を与える恐れのあるポリ塩化ビフェニル(PCB)も検出されている。人体への具体的な影響は未知数だ。コロナのような感染症が今後増えると分析する報告もある。「人間と自然の生態系の距離が近づきすぎたことが一因といわれています」ACTIONマイバッグやマイボトル、マイストローなどでプラスチックごみを削減。手洗い&マスクで感染症をしっかり予防。定期的な健康診断も忘れずに(※1)。※1保健の課題を扱った目標3のターゲット3.4にも、非感染症疾患を予防や治療により減らすという項目がある。格差社会の広がりで治安が悪化。貧困への支援活動を行う国際NGOオックスファムによると、世界の最富裕層2153人が、世界人口の60%強に当たる最貧困層46億人をしのぐ財産を持っている。また、最も裕福な22人の男性は、アフリカの全女性の富を上回る財産を持っているそうだ。国連も世界の3分の2の国で所得格差が広がり、不平等が進んでいると警鐘を鳴らす。「コロナでも気候変動でも影響を受けやすいのは貧しい人たち。貧困層が増えると、社会は不安定になります」ACTION世界の貧しい人たちを支援する国連機関やNGO、NPOなどに寄付をする。ジェンダー問題の理解を深め、女性の社会的活躍や継続就業を後押しする(※2)。※2日本はジェンダー・ギャップ指数2020で153か国中121位。コロナ禍でシングルマザーの7割が雇用形態の変更や減収を迫られるなど、社会問題となっている。タンパク質は昆虫から摂るのが当たり前に?世界の人口は2030年に85億人、2050年にほぼ100億人に達するといわれている。FAOは2013年、タンパク質の需要増や家畜の飼料不足対策として食用昆虫の飼育を奨励。昆虫食に抵抗を感じる人も少なくないが、栄養価は高く、環境負荷は小さいため、未来のタンパク質源として有望視されている。「人口増とともに、例えばオーストラリアの干ばつによる不作で小麦の価格が高騰しましたが、実は食料問題は気候変動とも深くつながっています」ACTIONプラントベースミートを活用して、週に一日は肉食を控えてみる。必要な分だけを買って、残さずいただきフードロスをなくす。水を奪い合う紛争が起こる?世界の水問題を考える時、“バーチャルウォーター(仮想水)”といわれる概念を知っておくことが重要になる。「日本は食料をたくさん輸入していますが、例えば肉牛を育てるために使った水を、日本は目に見えない形でその国から奪っていることになります」。水が貴重な途上国では、輸出用の農畜産物に生活用水を奪われ、困っている人たちがいる。水不足は人間にとって死活問題。水利権を巡る争いは、既に中東や北アフリカ、東南アジアなどで起きている。ACTIONバーチャルウォーターの輸入量を増やさないよう、地産地消を心がける(※3)。シャワーや水道を出しっぱなしにしないなど、節水を意識する(※4)。※3日本の食料自給率は38%(カロリーベース)と先進国中最低水準。※4地球上で人が利用しやすい状態の淡水(真水)は地球の水全体のわずか0.01%にすぎない。この貴重な水の循環を健全に保っていくことが、持続可能な社会に欠かせない。かにえ・のりちか慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授。近著に『SDGs(持続可能な開発目標)』(中公新書)。SDGs関連を中心に政府委員を多く務める。※『anan』2021年4月7日号より。イラスト・北澤平祐取材、文・岩井光子(by anan編集部)
2021年03月31日国内生産にこだわった300以上の商品が渋谷に株式会社フラッグの運営するセレクトショップブランド「style table」(スタイルテーブル)が、「style table 渋谷スクランブルスクエア店〈長期POP UP〉」をオープンさせます。渋谷スクランブルスクエア店は、初のポップアップストアとして6店舗目の出店で、2021年4月1日(木)オープンです。style tableのコンセプトである、エシカル、サスティナブル、ヴィーガンを主軸に、国内生産にこだわったコスメ、インナーケア、フード、雑貨など、300以上のアイテムを取り扱います。7つのテーマでエシカル消費をstyle tableでは7つのエシカルテーマを掲げ、ジャパンメイド、オーガニック成分配合、気候変動対応、プラスチックフリー、ヴィーガン、フェアトレード、天然由来成分配合の項目で、手に取った商品がどの様なエシカル消費に繋がるのか表記しています。取り扱いブランドは独自のオーガニックコスメ基準「JOCA推奨品基準」を策定するJOCA推奨品マーク取得コスメや、無農薬栽培、有機栽培といった持続可能な農業を行う生産者から規格外の野菜を仕入れ、加工したFARM CANNINGの商品などです。店舗ではオープンを記念し、エシカルグッズの限定キットの数量限定販売が行われます。コスメ、ドリンク、雑貨など7アイテム9,300円相当(税込)が5,500円(税込)で購入可能です。(画像はプレスリリースより)【参考】※style table 渋谷スクランブルスクエア店
2021年03月31日大人気のライター・石井ゆかりさんによる連載コラム「石井ゆかりの幸福論」。 占いを通して、数々の人生や幸せのあり方を見つめてきた石井さん自身の言葉で紡がれる「幸福論」をお楽しみください。今回は、第9のテーマ、遠く仰ぎ見て「わたしとは何か」と問う。(前編)をお届けします。■9.遠く仰ぎ見て「わたしとは何か」と問う。(前編)これを書いているのは2021年3月ですが、「旅行」を考えるのがまだまだ難しい状況です。でも、今回のテーマ、星占いでの「第9ハウス」は、「旅と学びと宗教の部屋」なのです。どうしても「旅」を語らないわけにはいきません。いわゆる「コロナ禍」で、私たちは「不要不急の外出を避ける」ことを求められています。「楽しみのための旅行」は、不要不急の最たるものです。少なくとも今の社会で「旅」は、人間が生きていく上で、絶対必要なものではない、とされています。ですが、長い人間の歴史を考えると、「旅=長距離の移動」は、また別の意味合いを持って見えてきます。というのも、私たち「ホモ・サピエンス」は、アフリカに起源を持ち、そこから世界中に広がったのです。祖先の長旅の結果として、私たちは今ある場所に住んでいる、と言えます。もとい、人間がどこで発生してどう拡がったか、という問題には諸説あるようですが、とにかく大陸や海を越える「移動」は起こっていたのです。私たちの祖先が「旅をした」理由は、これまた諸説あるようです。食べものを求めてなのか、気候変動のためなのか、集団同士の闘争・戦争のためなのか、疫病から逃れるためなのか、etc,.とにかく人間はごく古い時代から、山を越え海を渡り、長い長い距離を超えて、今のように世界中に住まうようになりました。もし宇宙人が地球にやってきて、人間を長期的に観察したなら、「旅は人間の習性だ」と考えるでしょう。「フンコロガシはフンをまるめる」のと同じように、「人間は旅をする」のです。なぜ、現代を生きる私たちもまた、旅をするのでしょうか。異文化に触れ、しばしば不自由な思いをし、時には身を危険にさらしても、「どこか知らない世界に行ってみたい」と考えるのは、なぜなのでしょうか。第9ハウスの向かい側は、第3ハウスです。第3ハウスも、「旅と学び」がテーマになっています。ただ、第3ハウスはコミュニケーションやショートトリップなど、比較的「近距離・身近」な世界間の移動を担います。それに対して第9ハウスの移動は、宇宙旅行まで管轄するような、ごく遠くまでの旅です。第3ハウスの記事()で、私は大阪大学の仲野先生へのインタビューのエピソードをご紹介しました。「なぜ学ぶのか」「なぜ旅をするのか」という疑問に、仲野先生は「知ることが楽しいから」と応えられたのですが、さらに私が執拗に聞いていったとき、こう仰いました。「自分が生きてる世界を知りたい、っていうことでしょうね。世の中ってどんなもんか知りたい。好奇心でしょうね。それは、自分というものがどういうものが知りたい、ということでもあると思います。納得して死んでいきたい。」私たちは「自分がなんなのか」を知るために、常に外界に答えを求めます。自分が「何と同じ」で、「何と違う」か。その情報を集めることで、次第に「自分」の像をつくっていきます。友だちと遊ぶとき、しきりに「○○ちゃんと同じ!」「○○ちゃんは違う」というふうに、自分と他人の一致/相違点を探していく幼児をよく見かけます。親と自分が似ていることを無意識に確認し、そこで見つけた特徴が、自分のアイデンティティに組み込まれます。一方、親と全く違う性質を見つけたら、それもまた、自分自身の個性としてアイデンティティの部品となります。ある集団の中で「自分だけ違う」ことを痛烈に恐れるのは、大人になってからも続く傾向ではないかと思います。一方で「自分探し」をするために、あえてハデな格好をしてみたり、際立った行動を取ってみたりする人もいます。帰属意識と、差異を見いだして独立しようとする気持ち。その両者が複雑に絡み合って、「自分はこういう存在だ」という思いが形成されます。「自分がなんなのか」を知るためには、私たちは常に外部にコンタクトを取らねばなりません。よその家に遊びに行って初めて「自分の家とは違う文化」に出会います。自分が住む地域を離れて少し離れた場所に出かけたとき、新しい方言に出会い、自分の話し言葉の特殊性に驚かされます。さらに遠く海外に出ると、自分が日本人であるということを発見します。人類が宇宙旅行を夢見、宇宙人を探しに出かけたいと考えているのは、自分がどんな宇宙人と同じで、どんな宇宙人と違うかを知りたいからではないかと思います。つまり、「人間とは何か」が知りたいのです。今は地球上の動物との比較でしかわかりませんが、「他の星」の知的生命体と人間を比べたら、「人間ってこうなのか!」と、その時初めてわかることがあるはずです。私たちには「自分が誰かを知りたい」という願いがあります。「自分が何者なのか」がよくわからないとき、私たちはそれを必死に探そうとするだろうと思います。たとえば、親を「知る権利」ということが、昨今問題になっています。自分の産みの親が知りたい、という切なる思いは、否定できるものではないように思われます。第9ハウスのテーマに「宗教」があります。古い時代、庶民が旅に出る理由として、ごく一般的なのが宗教的な「巡礼の旅」でした。これだけでも、宗教と旅が密接に結びつくのは納得できます。さらに、いくつかの宗教は「人間とは何か」「わたしとは何か」に、ある程度の答えを与えてくれます。世界の創造神話にはじまり、その神を信仰する者だということ自体が「アイデンティティ」になり得るのです。「クリスチャン」「ムスリム」などの呼称が、即「わたしは何者か」という問いへの、ひとつの答えになります。遠く高い知恵に触れて、地上の自分のなんたるかを知る、ということは、「宇宙人に出会って、人間とは何かを(より深く)知る」ということと、わずかに通じるものがあるような気もします。……後編へ続きます。>>次回もお楽しみに(2021年4月25日更新)
2021年03月25日瀬戸内海の水質改善や環境保全などを定めた「瀬戸内海環境保全特別措置法」の改正案が国会に提出され、小泉進次郎環境大臣(39)が3月13日、『中国新聞』のインタビューに答えた。廃棄物の再生について問われた進次郎氏は「瀬戸内海のごみで国産スニーカーを製造したらどうか」と発言し、ネットで批判が殺到している。同法案には、海洋プラスチックごみを含む漂流ごみの除去や発生源の抑制と対策も盛り込まれている。進次郎氏はインタビューの中で、「プラスチックは二酸化炭素(CO2)を大量に出す石油から作られる。使い捨てプラスチックを減らせば気候変動対策になり、瀬戸内海はモデル地域になる。閉鎖性海域で外洋から流れ着くごみはほとんどない。地域を挙げて排出抑制をすれば目に見える効果が出る。同時に『アップサイクル』を進めたい」と話している。「アップサイクル」とは、不要なものを単に資源として再利用するリサイクルに対し、それらをより価値の高いものに生まれ変わらせるというアイデアで、近年注目されている。そして、その「アップサイクル」の具体案として、進次郎氏は記事で次のように語っていた。「国内外のスポーツ用品メーカーは既に海洋プラごみから服や靴を作っている。瀬戸内海のごみで国産スニーカーを製造したらどうか。廃棄物を新たな資源として回す『サーキュラーエコノミー(循環経済)』を推進したい」これにはネットも総ツッコミ。《まーた変な事を言い出した》《もう大人なんだから思い付きで行動するのやめろ》《キッザニア感覚で大臣やってるのか》《余計にエネルギーと金がかかる》《大臣辞めてベンチャーでもやれば?》《もう喋らないほうがいい》《誰か周りに止める奴はおらんのか?》《レジ袋もスプーンもごみスニーカーもぜんぜん楽しくないしセクシーじゃない》昨年7月からレジ袋の有料化が始まり、今年度の国会で法案が成立すれば、早くて来年の春からコンビニのプラスチックスプーンなども有料化となる。「ゴミ袋やスプーン有料化の効果なんてたかが知れています。小泉氏本人も、『レジ袋有料化でプラスチックごみの問題は解決せず、目的でもない』と明言しています。国民の意識を変えるためだと言っていますが、本気で環境問題を解決したいならば、大臣としてやるべきはそんなことではないはず。プラスチックは低コストで利便性が高いので、人類が手放すのは難しいんです。例えば、フリースなどは洗濯すると大量のマイクロプラスチックが流れ出ます。しかし、メーカーには使いやすい。だから、本来は国家プロジェクトレベルで新素材の開発を支援するなど、プラに代わる選択肢を増やさないといけないんです。小泉氏が環境大臣としてすべきは、小手先のプラごみ対策ではなく、将来を見据えた抜本的な対策ではないでしょうか」(環境省担当記者)「まずは国民に負担を負わせる」だけでは、人の心は付いてこない。
2021年03月18日10年のアナウンサー生活を経て、フラワーアーティストとして活躍する前田有紀さん。そんな彼女が世の頑張る女子の気分転換になるようなフラワーライフのアイデアを紹介してくれる連載。今回は、春のお花「椿」についてのお話です。2月はまだまだ寒い日もある中で散歩していてもたくさんのお花に出会える季節。道端では、ふきのとうがひょっこりと顔を覗かせていました。そして、季節の花、今は椿がそこかしこで咲いているのが見られます。長谷寺、宝戒寺、英勝寺、瑞泉寺など、椿のスポットは多くありますが、我が家では、予定のない週末は大抵鎌倉の山を登っているのですが、家族でよく訪れる源氏山公園ではこの時期は寒さの中で寒椿がひっそりと咲き誇っています。冬のイメージの強い椿ですが、俳句などの季語では「春」を表す言葉として、親しまれています。赤、白、ピンク。様々な色があります。少し茂みを分け入った辺りでたまらなく綺麗な絞り模様の椿と目が合いました。息子は友達とお気に入りの切り株を見つけてると何時間でも遊んでいます。なんでもない切り株が、「基地」になり「お家」にもなり、ひたすら石や枝や葉っぱを集めて。遊びに夢中になっていると思ったら「はい、ママお土産。お花好きでしょう。」と椿の花びらを拾い集めてきてくれていました。私は街中で育って、子どもの頃遊んだ記憶は、土の上よりもコンクリートの上だったなぁと思い出すことが多いので、こうして、自然の中にいること、花に触れることが、ごく当たり前な息子達が羨ましくもあるのでした。一方で花の生産者さんとお話しすると(最近クラブハウスでお話し会をやっています)気候変動で年々気温が上がってきているのを肌で感じると皆さん口にされています。こんな風にふきのとうや椿、季節ごとのお花が順番に咲いていく自然を守っていかないと。10年後の子ども達にも見せてあげたいと、椿の花びらを握りしめて強く思うのでした。
2021年02月27日フランスのシャンパン メゾン、モエ・エ・シャンドンは、グローバルに活躍中のファッションデザイナー、YOONとのコラボレーション ボトル「モエ アンペリアル DESIGN BY AMBUSH」を発売します。モエ・エ・シャンドンは革新的なデザインで知られるファッションデザイナー YOON(ユン)とのブランド史上初のグローバル コラボレーションを発表。このコラボレーションでは、デザイナー YOONの斬新な革新性を打ち出すとともに、メゾンの願いでもある自然との共生、そして未来を担う世代に向けたメッセージを表現します。また、本コラボレーションの収益の一部はチャリティ活動の支援にあてられます。モエ・エ・シャンドンは過去に例を見ない、大胆なコラボレーションをするにあたり、ファッションブランドAMBUSH(R)(アンブッシュ)の共同創立者 兼 クリエイティブディレクター YOONに、その白羽の矢を立てました。YOONは東京を拠点にする新進気鋭のファッションデザイナーで、今回のコラボレーションに創造的なビジョンとモダンな感性をもたらしています。YOONとモエ・エ・シャンドンに共通する「掟破り」な先駆者精神、歴史に裏打ちされたクラフトマンシップの継承への深い敬意、現代的な作品を自然保護に役立てたいという願いが、このコラボレーションを後押ししています。「モエ アンペリアルのボトルを自由にデザインできるなんて、素晴らしいと思いました。誰もが知っているアイコニックなボトルデザインだからこそ、今回のコラボレーションは大きな挑戦でした。同時に、私の考える美しさをこのアイコニックなシャンパンに添えることができる、大きなチャンスでもあると考えました」とAMBUSH(R)クリエイティブディレクター YOONは話し、続けて次のように語ってくれました。「フランス シャンパーニュ地方のエペルネを訪れたことで、モエ・エ・シャンドンの皆さんの、自然と貴重なテロワール(大地)に対する献身ぶりが分かりました。その体験がヒントになり、今回のコラボレーションが支援するチャリティ団体として、ワールド・ランド・トラスト(World Land Trust)を選び、世界中のテロワールを守るお手伝いをしたいと考えました。」モエ・エ・シャンドンの伝統でもある、1743年の創業から続く分かち合いの精神。メゾンではこの伝統にならい、「モエ アンペリアル DESIGN BY AMBUSH」の販売による収益の一部を、ワールド・ランド・トラストに寄付します。ワールド・ランド・トラストは、絶滅の危機に瀕した自然環境保護を行う国際的慈善団体であり、各地のパートナーと協力して、エコシステムの破壊を止め、希少種や絶滅危惧種がまだ生息している自然環境を保護する取組みを支援しています。この団体のパートナーの1つに、「ホコトコ財団(Fundación Jocotoco)」があります。「エクアドルのチョコ地域森林地帯にあるカナンデ保護区の保全に対する、モエ・エ・シャンドンの寛大なご支援に感謝いたします。同地はアマゾンの熱帯雨林と同じくらい生物多様性に富んでいますが、アマゾンよりもはるかに深刻な状態にあります」とワールド・ランド・トラストのCEO ジョナサン・バーナード氏は述べています。「この地域で、もとの姿を残している森林は全体の2%に過ぎませんが、この森に生息する動物の10%が、地球上でここでしか見られない種なのです。モエ・エ・シャンドンとAMBUSH(R) のコラボレーションによるご支援は、チョコの森林伐採を止めるために大きな影響をもたらすでしょう。また、この森に暮らしている絶滅の危機に瀕している種だけではなく、気候変動の一因の阻止にも貢献が期待できると信じています。」メゾンを象徴するシャンパン、モエ アンペリアルの誕生は1869年。その152年におよぶ歴史上で初めて、今回はそのアイコニックなボトルのデザインにアーティストのエッセンスを加えました。この事実が、モエ・エ・シャンドンとYOONのパートナーシップを極めて画期的なものにしています。YOONは自身のミニマリズムを反映して、ボトルのネックの色をゴールドから漆黒に変更。そして、エンボス加工を施した純白のラベルとコントラストをつけることにより、唯一無二のデザインに仕上げました。ゼロからの出発を思わせる白いラベルは、「誰もが切り拓くことのできる未来へつながる窓」を表現しています。モエ・エ・シャンドンの醸造最高責任者 ブノワ・ゴエズはこう述べています。「YOONさんとの今回のパートナーシップに大変期待しています。この取り組みは、当社の数世紀におよぶ伝統に斬新な革新をもたらしてくれます。また、明るい未来を次の世代に遺すためにモエ・エ・シャンドンが取り組んでいる自然保護活動とも意を同じくするものです」このコラボレーション ボトルを満たすのは、メゾンを代表するシャンパン「モエ アンペリアル」。みずみずしい果実味、魅惑的な味わい、エレガントな熟成が特徴です。シャンパーニュ地方のブドウ畑の豊かさと多様性を反映し、ピノ・ノワールをやや優勢にして骨格を、ムニエでテクスチャーを造り、フレッシュなシャルドネがアッサンブラージュを引き立てています。モエ・エ・シャンドン モエ アンペリアル DESIGN BY AMBUSHは、2021年3月26日~4月4日まで期間限定で都内にオープンするコンセプトショップにてお求めいただけます。また4月上旬より順次、全国の特定百貨店でも取扱い予定です。詳細は公式サイト( www.moet.com/ja-jp/moet-x-ambush ) をご覧ください。■商品情報モエ・エ・シャンドン モエ アンペリアル DESIGN BY AMBUSHモエ アンペリアルとAMBUSH(R)のコラボレーション ボトル。白いエチケットは”STEP FORWARD“=「誰もが切り拓くことのできる未来へつながる窓」の象徴です。商品名:モエ・エ・シャンドン モエ アンペリアル DESIGN BY AMBUSH容量:750ml希望小売価格:6,700円(税抜)アッサンブラージュ (ブレンド):ピノ・ノワール、ムニエ、シャルドネドザージュ:7 g/リットル発売日:2021年3月26日(金) 予定■モエ・エ・シャンドンについてモエ・エ・シャンドンは1743年の創業以来、あらゆるシーンでお楽しみいただける個性豊かなシャンパンを造り、世界中に広め、人々を魅了してきました。メゾンを代表するシャンパン「モエ アンペリアル」をはじめ、表情豊かな味わいの「ロゼ アンペリアル」、氷と一緒に楽しむ革新的な「アイス アンペリアル」に至るまで、それぞれのシャンパンがみずみずしい果実味、魅惑的な味わい、エレガントな熟成というメゾンのスタイルを表現しています。モエ・エ・シャンドンは歴史に刻まれる祝福の瞬間や、大切な人との忘れられない時間に、シャンパンと共に華を添えてきました。そしてこれからも、人生の思い出となる瞬間に寄り添い続けます。■AMBUSH(R)についてYOONは2008年、VERBALとともに実験的なジュエリーラインとしてAMBUSH(R)を立ち上げました。東京カルチャーをキャプチャーした斬新なポップアートにインスパイアされたデザインが特徴です。代表作ともいえるPOW!(R)モチーフは、世界中のメディアの注目の的となりました。コンセプトを完成させるためのジュエリーのキャンバスとしてアパレルを制作し、AMBUSH(R)は、ユニセックスなコレクションのデザインへと進化を遂げました。2015年にはパリで初の展示会を開催し、YOONとVERBALはこの年から4年連続で、「The Business of Fashion(BoF)」が発表する「ファッション界を変える世界の500人」に選ばれています。2016年にはブランド初となる路面店「AMBUSH(R) WORKSHOP」をオープン、また2017年にはLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトンによるコンテスト「LVMH PRIZE」にて、AMBUSH(R)はファイナリスト8組に選出されました。さらにYOONは、2019SSシーズンに初コレクションを発表して以来、Dior Menのジュエリーディレクターを務めています。企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2021年02月16日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「パリ協定から5年」です。各国、目標値を上げているなか、日本は大丈夫?昨年12月、地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」の採択から5年を記念し、首脳級の会合がオンラインで開催されました。ここで70か国以上の国と地域の首脳が気候変動への取り組みの強化を表明しました。COP(国連気候変動枠組条約締約国会議) 21でパリ協定が採択される前は、先進国と新興国の間で環境対策に溝がありました。それが両者を含めた70か国以上の首脳が「2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロに」「世界の平均気温の上昇を、産業革命前に比べて2度未満に抑える」という目標を掲げて合意したのです。気温は年々上昇し、目標まで残り30年となり待ったをかけられない状況となりました。早く目標を達成したほうが企業価値も上がりますから、各国で対策競争が始まっています。EUは、温室効果ガスの排出を1990年に比べて55%削減に合意したと表明。中国は2030年までに温室効果ガスの排出量のピークを迎え、それ以降は減らす努力を、二酸化炭素の排出量は2030年までに2005年に比べて65%以上削減する方針を明らかにしました。アメリカは、トランプ前大統領時代にパリ協定から離脱しましたが、バイデン大統領は復帰の文書に署名しました。そんななか、菅政権は脱炭素を謳い、2050年までに温室効果ガス排出を全体としてゼロにする方針を示しました。しかし、日本では2011年の福島第一原発事故以降、石炭火力に頼っています。原発を動かさないかぎり目標は達成できないのではないかと懸念されています。各自動車メーカーでは大急ぎで電気自動車化を進めており、トヨタでは電力に頼らない“からくり”で動く工場を導入。パナソニックは太陽光発電や風力、バイオマスを使った、CO2ゼロ工場を推進しています。全日空は食品廃棄物で作られた燃料で飛行機を飛ばす取り組みを行い、日本航空はアメリカの企業に出資し、家庭ゴミを原料とするバイオジェット燃料の調達を目指しています。原発の安全性の問題はまだ未解決です。地元が抱える課題がクリアにされないまま、再稼働を進めることはないようにしていただきたいと思います。堀潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。映画『わたしは分断を許さない』が、2/5までポレポレ東中野でアンコール上映中。※『anan』2021年2月10日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年02月09日先日、計画していた家族会議が開催されました。その名も「中村家環境サミット2021」。夕食後、夫、わたし、10歳の娘、3歳の息子、家族全員でお茶とお菓子を用意したテーブルに集まり、いざ!サミットの目的はわが家全員、そして家族それぞれの今年変化すべく目標を「具体的」にすること。環境にまつわる問題がありすぎる中、漠然としたところから一歩進むのに、どんなに小さくても目標を「具体的」にすると始めやすい、とひしひしと感じた去年一年。小さな一歩の始まりは「PPPプロジェクト」昨年はじめ、プラスチックペナルティポイント(略してPPP)を家族に導入しました。買わないように、と思っているはずなのになぜかペットボトルが入っているゴミ箱を見て、できるだけじゃなくもう買わない!買ってしまったらPPP1点!溜めてしまった人はバツゲームあり!とゲームのような目標をたてたら、それだけのことなのに、もう買うことがなくなりました(夫が仕事の現場でもらうことはあったけど、結局PPP0点のまま1年経過)。PPPを最初のきっかけに、たとえばラップをミツロウラップとサラシに、シャンプーやスキンケア用品をノープラスチックに、掃除機をほうきに……などなど、暮らしは変わり、うんうん。我が家なりにがんばった年だった。と思う一方。ラップの代わりに使っているミツロウラップ。サラシは買い物に持参してパンや野菜を包んでもらったり、ミツロウラップと併用してラップのかわりにも。自分たちは悪いことをしていない、のに……?2030年までに世界の温室効果ガス排出量を半分にしないと気候変動によって地球はとんでもないことになると言われています。(残された時間は実質4年とも…!いろいろなサイトや本で説明されているのでぜひ調べてみてください)この事態に個人ができることには限界があるし、国や企業、社会の変化は不可欠よ〜!と思いつつも、やっぱり「それで、わたしは何ができる?」ってことを考えなくちゃって思うのです。気候変動の本やドキュメンタリーを子どもと見ると、10歳娘は「こんなおかしいことする大人になんてならない!」と言います。3歳息子は「ぼくなんも悪いことしてないよ〜!」と言います。でも環境問題は誰かがおかしくて悪いってことじゃない、みんなで積み重ねてきたもの。そのおかしさに間違いなく、わたしも子どもたちも関わって生きている。だから今、わたしは何ができるだろう?とつねに自分のこととして考え続けることが大切だと思うのです。「我慢」じゃなくて「わくわく」しながら変わりたいサミットの書記を務めた娘が書いた今年の目標。リビングに貼ってありますと、いうことで環境サミット2021。家族部門で決めたのは「PPPを一歩進めて、外出時の使い捨て容器等もPPP対象」(使い捨てお手拭き、使い捨てカトラリー、ストロー、カップなどペナルティ。マイお手拭き、マイカトラリー、マイストローを徹底)個人部門では夫「外出先のプラスチックトラップを予測して動く」(仕事先の打ち合わせや現場でペットボトルやお弁当などのプラ容器をもらう機会が多かったので、あらかじめ水筒やお弁当を持参する、プラ容器を使わないお店を指定するなど工夫する)わたし「買い物は量り売り専門店への月2回買い出しと、週一回の宅配に集約させる」(プラ包装のゴミを減らすのと車の使用機会を減らすことが目的)悩んでいた子どもたちは「欲しいものは、まず作れないかチャレンジする」(どうしてもできない時は買う)という目標を立てました。量り売り店での買い物は子どもたちも大好き子ども達も自分のこととして環境問題を考えられるように。でもそれが我慢や制限の方向じゃなく、できることが増えたり、やりたいことが増えたり、わくわくする方向に向くように、と思ってこのサミットを開催したので子どもたちの「まず作ってみる(どうしても無理な時は買う)」って、とってもいい目標!今年の目標通り、食べたいおやつを日々制作。おやつ作りに夢中な子どもたちそして最後に立てた目標は、「環境サミットを毎月1回開催する」。これが今年の目標の目玉(?)です。やってみてたら実際きびしいな……、これもっとこうできるね!などなどと、今年は家族で環境のこと、そして自分たちのできることを考え、話す時間をたくさん重ねていくのが、一番の目標です。2030年に間に合うように。一人一人ができること、したいことを重ねていきたいです。
2021年01月30日文/Chiakiボタニカルライフスタイルブランドの『BOTANIST(ボタニスト)』が、2020年1月から行なってきた『SDGs』(持続可能な開発目標)を支援するためのキャンペーン活動を報告するとともに、2021年も活動を継続することを表明しました。『BOTANIST』では2020年、『SDGs』の17個あるゴールのうち、「(12)つくる責任 つかう責任」「(13)気候変動に具体的な対策を」「(15)陸の豊かさも守ろう」という3つの目標に向けたキャンペーンを行なっていました。2020年の活動をおさらい『BOTANIST』ではこの1年、SDGsで掲げられている目標を支援するため、以下のような取り組みを実施。(1)『Loop』にて専用リユース容器での商品販売(※1)(2)脱プラスチック化のためバイオマス容器に切り替え(3)環境に配慮した紙素材への置き換え(4)一部製品のプラスチックフィルム素材を削減(5)『オランウータンの森プロジェクト』に賛同・支援(※2)特に(2)の脱プラスチック化は、この1年で全体の11.8%まで引き上げ。2025年までに定番ラインの40%以上をバイオマス容器にすべく、2021年は全体の30%まで切り替えることを目標にしているようです。また、(3)の紙素材への置き換えも、2020年の新商品や定番ラインの一部ですでに導入されています。こういった商品をチョイスするだけでも、『BOTANIST』と一緒に環境へ配慮することに繋がります。※1:循環型ショッピングプラットフォーム。現在は新型コロナウイルスの影響で日本でのローンチは延期※2:2015年のインドネシア火災により、生息地を失ったオランウータンを支援するためのプロジェクト5周年記念のブランドキャンペーンも!さらに、2020年にブランド5周年を記念して、全4回にわたり「多様性」「持続可能性」などをテーマにキャンペーンを実施しました。活動の様子は公式YouTubeチャンネル『BOTANIST』で公開中です。また、フラワーロス削減に貢献するため、東京・原宿にあるBOTANIST Tokyoでは、生産者から購入した1,000本の花を配布。そのほかにも空のシャンプーボトルを植木鉢として使うワークショップを開催。これらをふまえ、2021年の活動にも注目したい『BOTANIST』。エコ商品を購入するだけでも、サステナブルな取り組みへの参加者と言えます。『BOTANIST』のこれからの活動に期待しつつ、ぜひ商品も試してみてください。【参考】【SDGs】BOTANISTのサスティナブルな取り組み~2020年活動報告~植物と「共に⽣きる」未来のために - PR TIMES©I-ne
2021年01月27日