過保護はNG! 子どものうちに体験しておくべき「小さな危険」
基本の「ネコの手」だけでなく、手の平で押し切るときには指先をピンと伸ばすことも教えられます。
包丁の使い方に慣れたら、手の平の上で豆腐を切るのにもチャレンジしてみましょう。豆腐をそっと手の平の真ん中にのせて、包丁をまっすぐにおろし、刃が手に当たったらまっすぐ上げるのがポイントです。
火を使うとき子どもに言い聞かせること
1.火の扱い方を説明して、「守ってね」とお約束する
2.つけ方の前に、消し方をおしえる
3.やけどの手当ての仕方も教えておく
まずは火の消し方から教えます。火を消して、確実に消えていることを確認してからつけ方を教えましょう。「熱くなっているところは触らないよ。もし触っちゃったらすぐに冷やせば大丈夫だからね」と安心させてから火をつけます。
坂本先生は、「火や刃物を使えるようになれば子どもの自信につながります。
安全を確保し、やり通すことができたという自信が子どもの達成感と自立心を育むのです」と述べています。「まだ早いかな?」「うちの子にはできないはず」と思い込むのではなく、わが子を信じてチャレンジさせてみましょう。
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「ケガや火傷をさせないように」といつも注意深く見守り、ときには先回りして危険を排除することも、親の愛情のひとつです。しかし、子どもの自立心や自己肯定感を育てるには、成功体験をベースにした自信が必要不可欠。私たち大人が思っているよりも、意外と子どもたちは感覚的に危険への対処法を知っているものですよ。
(参考)
Study Hacker こどもまなび☆ラボ|大切にしたい遊びの“リスク”。子どものチャレンジを支える遊びのルールとは?
Study Hacker こどもまなび☆ラボ|中高生では遅い。子どもが体験すべき「小さな危険」と「小さないたずら」
YouTube|TED|ゲイバー・タリー「子どもにさせるべき5つの危険なこと」
ゲイバー・タリー 著/金井 哲夫 訳(2011),『子どもが体験するべき50の危険なこと』,オライリー・ジャパン.
『できる子になる!0歳からのお手伝い』クーヨンBOOKS12,2015年6月,クレヨンハウス.
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