AI時代を生き抜くためには「読解力」が必須である! 開成高校校長と数学者の答え。
そのときに5W1H(『いつ』『どこで』『だれが』『なにを』『どのように』)の要素を入れて話すことを意識させるだけで、文章の論理構成はしっかりとしたものになるはず。親子の何気ない会話でも、よりわかりやすく伝わりやすい表現を使うことを繰り返していくうちに、読解力や文章力もぐんぐん伸びていきます。
また、国立大学付属小学校の松尾英明先生は、「わが子をAIに負けない人間に育てている親の特徴」を次の5つにまとめています。
(1)何が正しいか、子どもに自分で判断させて決めさせる。
(2)まずは自分で挑戦させて、見守る。
(3)失敗を認め、やったこと自体を認める。
(4)子どもの言動に向き合う。聞く。
(5)子どもを尊敬する。
ここでもやはり、「子どもの話を聞いてあげること」が挙げられています。松尾先生によると「家庭での会話に満足していない子どもは、自分のことばかり話して人の話を聞けなくなっている」とのこと。親が不在がちだったり、「忙しいからあとで」と話を聞いてもらえなかったりすると、自分のことも他人のことも人として認められなくなってしまうのです。
まずは落ち着いて話を聞いてあげる環境を用意してください。子どもの発言にしっかりと耳を傾け、共感し、詳しい説明を求め、感想を述べてあげることを意識すれば、子どもの「聞く力」、「話す力」、さらには「読解力」まで向上させることができるでしょう。
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AI時代はすでに到来していますが、人間だからこそこなせる仕事はまだまだ数多くあります。わが子の将来のために私たち親ができるのは、しっかりと話を聞いてあげること。
そして、柔軟な思考と対応力を高める手助けをしてあげることです。
(参考)
Study Hacker|「AIで仕事がなくなる」は大げさ。“自分は変われる”というマインドがあれば生き抜いていける
AERA dot.|子どもたちがAI時代を生き抜くために必要な「5つの力」とは?
洋泉社MOOK(2018),『これからの未来を生き抜く できる子の育て方』,洋泉社.
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