子育て情報『他者との比較にとらわれずあるがままの自分を受け入れたとき、脳は「心地良い」と感じる』

他者との比較にとらわれずあるがままの自分を受け入れたとき、脳は「心地良い」と感じる

目次

・他人がどう思うかではなく、自分が「心地良い」と感じることをして生きる
・学歴やIQが生き延びていくのに必要かどうかは、誰にもわからない
他者との比較にとらわれずあるがままの自分を受け入れたとき、脳は「心地良い」と感じる

人は、どうしても他人と比べてしまう生き物です。

「〇〇ちゃんよりかけっこが速い」「〇〇君より計算が得意」などと、話す子どもも多いのではないでしょうか。

ただ、もしかしたら、親のほうが先に我が子と誰かを比べているのかもしれませんね。「他者との比較」を前提に生きていては、本当の幸せや生きる意味を見出すことはできません。では、どうすべきなのか——。

自分を好きになり、「自分の幸せ」を見つけるための方法を、脳科学者の中野信子さんにうかがいました。

構成/岩川悟(slipstream)写真/塚原孝顕

他人がどう思うかではなく、自分が「心地良い」と感じることをして生きる

幸せに生きるためには、他人の価値観や「ものさし」ではなく、まず自分の価値観による幸せがどういうものかを、自分自身で把握しておくことが大切です。

簡単にいえば、自分が「どんなときに気分が良いのか」、あるいは、「どんなことが心地良いのか」をはっきりと認識し、その状態をつくり出していくことに力をそそぐわけです。


脳には、快感を生み出すことにかかわる部分がいくつかあり、総称して「報酬系」と呼ばれています。自分が「心地良い」「気持ちいい」と感じることをするのは、この報酬系を刺激していることになり、理想の自分と現実の自分が一致する「自己一致」の状態になっていきます。

これは、いわば「あるがままの自分」を受け入れている状態であり、自分で自分のことが好きな状態ともいえます。そして、こうした状態はすべて、他人の「ものさし」ではなく、自分の「ものさし」で生きることからはじまるのです。

「もっと成功したい」
「もっと美しくなりたい」
「もっとお金がほしい」

そんな他人との比較に心がとらわれていると、自分の幸せを見出すことは永遠にできません。それよりも、自分だけの幸せを打ち立てることに全力を尽くすのです。

「自己一致」の状態になると、つねに「心地良い」と感じているので、生きることがどんどん楽になります。そんな人はまわりの人も穏やかな気持ちにさせるので、人にも好かれやすくなっていきます。


そうして、さらに「心地良い」と感じられる環境が、自然と自分のまわりにつくられていくのです。
他者との比較にとらわれずあるがままの自分を受け入れたとき、脳は「心地良い」と感じる


学歴やIQが生き延びていくのに必要かどうかは、誰にもわからない

他人の「ものさし」という意味では、学歴やIQは、一般的にとても大切だと考えられているもののひとつですよね。

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