「コミュ力の高い子」=「おしゃべり上手な子」ではない。これから絶対必須の能力の身につけ方
「うちの子はおしゃべりが苦手だし、コミュニケーション能力が低いのかも……」と悩む親は少なくありません。しかし、コミュニケーション能力の高さは、おしゃべりがうまいかどうかだけでは判断できません。今回は、これからの社会で必要とされる本当のコミュニケーション能力について紹介しましょう。
コミュニケーション能力はこれからの社会でより必要とされる
学校や職場、買い物や通院、役所での手続きなど、人は毎日の生活の中でさまざまな人とコミュニケーションを取りながら生きています。それは、子どもたちにもいえること。保育園や学校では、先生や友だちとのやりとりが欠かせません。
昨今では、教育現場においても、コミュニケーション能力がより重視されるようになってきています。
幼稚園教育要領や小・中学校の学習指導要領で「主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)」に重点が置かれていることは、ご存じの方も多いでしょう。
また、2020年度から大学入試センター試験が大学入学共通テストへ変わり、マークシート方式のみだった試験に記述式問題を導入して、コミュニケーション能力とも深い関わりのある「思考力・判断力・表現力」をより適切に評価する方針に変わります。加えて、英語は、読む・聞く・話す・書くの4つの評価を通して、実践的なコミュニケーション能力が求められるようになるのも知られているところ。
このように、学習面ではもちろんのこと、今後、社会全体のグローバル化や人々の生き方の多様化が進むにつれ、よりいっそうコミュニケーション能力が求められるようになっていくでしょう。
そもそもコミュニケーション能力って?
日本コミュニケーション能力認定協会は、社会や企業が求める「コミュニケーション能力の高い人」の特徴を次のように述べています。
- わかりやすく伝えることができる
- 人のやる気(モチベーション)を高めることができる
- 聞き上手で、相手がどんどん自分のことを話したくなってしまう
- 相手の気持ちを察することができる
- もっと聞きたい!と思わせる魅力的な話ができる
- 相手に共感することができる
- 的確な質問ができる
- 話をまとめることができる
- 人に好感を与えることができる
- 人を動かすことができる
(引用元:日本コミュニケーション能力認定協会|コミュニケーション能力とは?)
同協会は、コミュニケーション能力の要素を、「聴く力」「伝える力」