「コミュ力の高い子」=「おしゃべり上手な子」ではない。これから絶対必須の能力の身につけ方
とたずねるようにするなど、子どもの話をきちんと聞こうとしている姿勢を見せることが大切です。
・感情をコントロールしながら表現する力→「子どもの感情を代弁してあげること」で伸びる
自分の感情をしっかりと認めつつも、「相手に伝えるかどうか」「その場で話してもいいかどうか」「相手を不快にさせる表現ではないかどうか」などを考えてコントロールする力は、他者と関わるうえで非常に大切です。
そうした力を伸ばすために必要なことについて、法政大学文学部教授で発達心理学・発達臨床心理学・学校心理学が専門の渡辺弥生氏は次のように述べています。
子どもが初めての感情に向き合っている時、「切ないんだね」「感激しているのね」など保護者が一歩先に立って気持ちに当てはまるボキャブラリーや表現で代弁してあげると、子どもも感情と言葉をリンクさせて習得していくことができます。自分の表現に自信がない保護者のかたは、感情表現が豊かな絵本を子どもと一緒に読むなどして、親自身が感情表現をともに学んでいくことも有効です。
(引用元:ベネッセ教育サイト|子どもの感情表現を人間的成長につなげる方法)
子どものどんな感情も否定せずに、寄り添いながら気持ちを代弁してあげることで、子ども自身が感情をコントロールできるようになっていくのです。
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子どものコミュニケーション能力を伸ばすと、自分の感情表現をうまくできるようになることはもちろん、他者への思いやりを持つことにつながります。子どもとの普段の関わりの中で、コミュニケーション能力を育む工夫をしてみましょう。
文/田口 るい
(参考)
こどもまなび☆ラボ|コミュニケーション能力を育てよう!会話をグレードアップさせる3つのヒント。
PHPファミリー|「聴く」ことは信頼感につながる~子どもの心を整えるお母さんの「聴き方」
PHPファミリー|自己主張ができず口下手。いじめが心配~子育て相談室
ベネッセ教育サイト|家庭内の会話から子どもの思考力、表現力を育む[やる気を引き出すコーチング]
ベネッセ教育サイト|ふだんの経験でコミュニケーション力に大きな差が出る?
ベネッセ教育サイト|子どもの感情表現を人間的成長につなげる方法
日本コミュニケーション能力認定協会|コミュニケーション能力とは?
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