「セミのぬけがら」を集めて身近な自然環境について調べよう【小学生の自由研究(理科)】
ですから、ぬけがらを調べることは、すなわちセミの生息の実態を調べることになります。
この自由研究によって「自分の学区内でも、A公園とB公園では生息するセミの種類が違う」といったことを発見できたら、子どもは身近な自然環境における生態系にもっと興味を持つようになるでしょう。また、もしも虫が苦手な子どもや親御さんでも、“ぬけがら” だったら触れるかもしれませんよね。虫嫌いな子にもチャレンジしやすいテーマなのではないでしょうか。
セミのぬけがら調べのやり方とポイント
それでは、セミのぬけがら調べの方法を詳しく紹介しましょう。
用意するもの
- セミのぬけがらの種類を見分ける本
(例『クイズでさがそう!生きものたちのわすれもの ①まち』佼成出版社) - 記録用のノート
- ぬけがらを保管しておく箱(種類別に分けられるよう、5個ほどあると便利)
やり方
近くの公園や林など、土・樹木がある場所を観察点としていくつか選ぶ。観察点でセミのぬけがらを集める。ぬけがらを見つけたら、「見つけた日にち」「見つけた場所」「天気」などを記録しておく。夏休み中何日間か継続して、セミのぬけがら集めを続ける。見つけたセミのぬけがらが何という種類のセミのぬけがらなのか、本で調べて分類する。セミのぬけがら集めと分類が終わったら、観察点別、セミの種類別などにぬけがらの数を合計して表や円グラフを作り、次のようなことを分析する。
・観察点によって、セミのぬけがらの数や種類に違いはあるか
・見つけた日の天気によって、セミのぬけがらの数や種類に違いはあるか
・樹木の種類によって、セミのぬけがらの数や種類に違いはあるか
・木の幹や枝、葉の裏など、どのような場所でセミのぬけがらが見つかりやすいか自由研究の動機や、手順、結果、感想などをまとめる。図表や絵を描いたり、写真を貼ったりできるよう、スケッチブックや模造紙などを使うのがおすすめ。(詳しくはこちら:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|自由研究のまとめ方のコツ【子どもの“やりたい”を引き出す!夏休みの自由研究 第3回】)セミのぬけがらの見分け方のポイント
セミのぬけがらの見分け方は、『クイズでさがそう!生きものたちのわすれもの ①まち』(佼成出版社)にて紹介しています。
小宮輝之 監修/こどもくらぶ 編