子育て情報『「読ませたい本」は本棚にさしておくだけでいい。書店員さんに聞いた「絵本選びの極意」』

2020年1月12日 07:22

「読ませたい本」は本棚にさしておくだけでいい。書店員さんに聞いた「絵本選びの極意」

書店員の腕の見せ所!物語、写真絵本……とありったけのてんとう虫の本を用意しました。

しばらく経った頃、『今度はコアラに興味が移ったようで、コアラの本を……』とお母様。私もとことん付き合います。なんでも、庭でてんとう虫を見つけたことがきっかけでてんとう虫にハマり、上野動物園でコアラを見てからはコアラに夢中になったのだとか。お子さんの興味は生活に密着していて、子どもの知的好奇心の豊かさに感激しました。

またしばらく経った頃、『今度は、カワウソを好きになったので、カワウソの本を……』。お母様の郷里の旭山動物園でカワウソを見てから、カワウソにのめり込んでしまったのだそう。さあ腕まくり!旭山動物園の飼育係から絵本作家になったあべ弘士さんの『かわうそ3きょうだい』(小峰書店)のシリーズに、アーノルド・ローベルとナサニエル・ベンチリーの『かわうそオスカーのすべりだい』(好学社)などなど……。
あらゆる本をご用意しました。

子どもの興味は、このようにどんどん広がっていきます。大切なのは、その好奇心にとことん付き合うこと。そうすることで、読書の幅もみるみる広がっていきます。私たち書店員も、日々勉強しています!ぜひ、気軽に書店員に声をかけてみてくださいね」

子どもの興味はコロコロ変わるもの。子どもを本好きにするためには、「この間○○の本を買ってあげたばかりなのに」などと怒ることなく、子どもの興味にとことん付き合ってあげることが大切なのです。その際には、書店員さんに相談するなど、書店を有効活用したいですね。

あまがえるのかくれんぼ05


絵本はどうやって選ぶべき?

「絵本の選び方がわからない」という親御さんも多いことでしょう。
福島さんは、以下のようなロングセラー作品をひとつは持っておくことを勧めています。

  • 『エルマーのぼうけん』ルース・スタイルス・ガネット 作/ルース・クリスマン・ガネット 絵/渡辺 茂男 訳
    (福音館書店)
  • 『ひとまねこざる』H.A.レイ 著/光吉 夏弥 訳(岩波書店)
  • 『はらぺこあおむし』エリック・カール 作/もりひさし 訳(偕成社)
  • 『ぐりとぐら』中川 李枝子 作/大村 百合子 絵(福音館書店)
  • 『だるまちゃん』シリーズ 加古 里子/作(福音館書店)
  • 『こぐまちゃん』シリーズ わかやま けん/作(こぐま社)
「ほかにもいろいろありますが、上記のようなロングセラー作品を、ひとつは持っておくのがおすすめです。

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