「早く!」はもう言わない。朝の準備が劇的に変わる3つのコツ
と言われたところで、子どもはまだ時間の感覚がつかめないので、理解が難しいそう。そこで洗面所にも時計を置いてあげて、「長い針が10のところにくるまでに、歯磨きを終わらせようね」と伝えると、目で見て理解できるので、行動に移しやすいのです。
もちろん洗面所だけではなく、家の中のあらゆる場所に時計を置いて時間を意識させるようにすると、朝の準備全般に役立ちます。「早く!」ではなく、具体的に「○分までに終わらせようね」と伝えるのがポイントです。
3.着替え・身支度に時間がかかる!
朝の身支度は、大人でも時間がかかるもの。子どもなら、なおさら親のサポートが必要です。東ちひろさんによると、子どもは2歳くらいから「自分でやりたい!」が強くなるそうです。けれどもちろん、技術が伴わないので時間がかかります。
そこで、親ができるサポートは、ボタンなどの難しい部分だけをさりげなく手伝ってあげること。自分でできることは自分でさせると、子どもは満足感を得られるので、その後の準備もスムーズになります。
また、「どうしても自分で服を選びたい!」というお子さんには、余計な口出しをせずにすべて任せてあげましょう。もし心配なら、どれを選んでもそれなりにまとまりが出るような洋服だけをタンスに入れておくと、ちぐはぐな組み合わせにならないはずです。
ほかにも、事前にできることはたくさんあります。たとえば、幼稚園や学校に持っていく荷物や小物は、一箇所にまとめて収納するようにするといいでしょう。毎朝あちこちから荷物を取り出すよりも、身支度セットとしてまとめて置いておけば、忘れ物防止にもつながりますよ。
ちょっとの工夫で朝の準備が劇的に変わる!
ほかにも、朝の準備をスムーズにするコツをご紹介します。
■「朝のしたく表」をつくる
何度注意しても、言葉で伝えるだけでは子どもはすぐに忘れてしまうもの。そんなとき、自分がやるべきことが可視化できれば、パッと行動に移しやすくなります。『子どもの「困った」が才能に変わる本』(青春出版社)の著者で “お母さんサポートの専門家” として活躍中の田嶋英子さんがすすめるのは、「朝のしたく表」を作って壁に貼っておくこと。
「朝のしたく表」は、やることを “見える化” するのが目的なので、見栄えを良くしたり厳密に書いたりする必要はありません。シンプルに「○時◯分までにごはん」