「早く!」はもう言わない。朝の準備が劇的に変わる3つのコツ
「○時◯分までにきがえ」と書くだけでもいいですし、まだ小さいお子さんならば、時計の絵を描いてあげるとよりわかりやすくなります。
表を作成するときは、ぜひお子さんと話し合いながら一緒に作ってください。朝の手順や、やるべきことの全体像が把握できれば、よりスムーズに実行できます。貼る位置は子どもの目線に合わせて、できれば時計と同時に視界に入るように貼ってあげるといいですね。
■声かけの工夫
朝バタバタしているときは、つい「早く早く!」と急かしてしまいますが、声かけを少し変えるだけでサッと動きだすことも。前出の東ちひろさんは、子どもの競争心をうまく利用する声かけ法を提案しています。
たとえば、ちゃんとできるのにどうしてもモタモタしてしまう場合、「お母さんが食器を洗い終わるのと、○○くんがお着替えするの、どっちが早いか競争だよ!」と誘ってみるといいそう。または「10数えるうちに終わるかな〜?」とタイムリミットを伝えるのもいいですね。
コツは、毎回子どもに勝たせてあげること。勝つことで気分が良くなり、その流れに乗って次の行動に進みやすくなります。
■起きる楽しみを用意する
成田奈緒子先生は、「朝子どもの機嫌を良くするとっておきの方法がある」といいます。それは、子どもが大好きなものを朝に持ってくること。
そもそも、朝なかなか起きられず不機嫌になってしまうのは、睡眠時間が足りていない=夜寝る時間が遅いことが原因です。そして、寝る時間が遅くなる子は、テレビ番組やゲームや動画など、その時間まで夢中になれるような大好きなものがあるということ。
成田先生は、それらを朝に持ってくると、朝の楽しみができて不機嫌が軽減されるといいます。実際に、子どもがハマっている戦隊モノのテーマソングを大音量でかけたり、大好きなりんごを朝食にしたりしたことで改善された例もあるそう。
朝の楽しみができる→夜早く寝る→ワクワクしながら起きる→見たいもの・やりたいことがあるから準備をテキパキする……このような良いサイクルができてしまえば、あとはグンと楽になりますよ。
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一度習慣づいてしまうと、それを急に変えるのは大人でも苦戦します。朝の習慣を変えたいのなら、すべてを急に変えるのではなく、少しずつ、できる範囲から改善していきましょう。まずはお子さんの「朝の準備で困っていること」を分析して、親子で「どうしたらもっと簡単に、楽しくできるか」