6~9歳は集中する時間が短い。「絶対的集中力」を育てる方法
何かに一生懸命取り組んでいてもすぐに飽きてしまうわが子を見ては、「うちの子、ほかの子に比べて集中力がないような気がする……」と頭を悩ませている親御さんも多いのではないでしょうか。
今回は、集中力がある子とない子では、生活習慣や親の接し方に違いはあるの?飽きっぽいわが子でも、集中力を身につけることはできるの?という疑問にお答えします!
集中できる時間はおよそ15分。短くても集中できれば問題ナシ!
そもそも集中力とはどのようなものなのでしょうか。
脳科学においては、年齢や学習の習熟度に関係なく、脳が集中力を持続できるのは “15分程度” といわれています。ただし、脳科学者の篠原菊紀先生によると、「いいことが起こる予感がすれば、どんな子どもでも集中力を発揮する」そう。動物がエサを追いかけたら途中でやめないように、「いいことが起こりそう」と期待するだけでドーパミン神経系は活動し、集中力も高まるといいます。つまり、脳を集中した状態に導くには、ドーパミン神経系を活性化させる必要があるのです。
そのために必要なのが、「勉強するとほめられる」「宿題が終わればゲームができる」という『報酬(ごほうび)』や、「ここなら安心して勉強できる」という『癒し』の環境です。「うちの子、集中力がなくて……」と悩んでいるのなら、勉強する環境を整えたり、適度な報酬を与えたりすることを試してみてもいいかもしれません。
「子どもの集中力」について別の視点で解説するのは、全国で講演活動を行なっているスーパー保育士の早坂一郎先生です。早坂先生によると、親から見て「集中力がない、飽きっぽい」と感じる行動が多くても、必要以上に心配するべきではないとのこと。
たとえば、「ライオンを見たい!」という子を動物園に連れていったところ、10秒ほどライオンを見て違う動物を見ようとするわが子に対して、「え?あんなに見たがっていたのに?」とがっかりした経験がある人も多いはず。しかし早坂先生は、「飽きっぽいのではなく、この時期(6~9歳くらい)の子は、短時間だけでも満足するのです」と指摘しています。子どもは興味をもったものには必ず集中するため、たとえ集中する時間が短かったとしても、確実に集中力は養われているそうです。
子どもの集中力がなくなる原因は親の声かけ!?
そうはいっても、ほかの子に比べて気が散りやすく、集中が持続しないわが子が心配……という親御さんも多いはず。